あらすじ
税金を自分のこととして、自分の頭で考えるための、
日本一わかりやすい入門書
「税金はどう使われている?」「消費税増税ってどうなの?」
「日本の税金は安い? 高い?」「子ども手当と扶養控除、どっちがトク?」
「相続トラブルはなぜ起こる?」
・・・あなたはどれだけ答えられますか?
政治家や専門家に任せきりにせず、
自分のこととして、自分の頭で考えるために、
まずは税金の基本的な仕組みと論点について学ぼう。
社会人として、納税者として、当然知っておくべき税金について、
これだけわかりやすく書かれた本はなかった!
元国税調査官の経営コンサルタントだから書ける、日本一わかりやすい税金の入門書。
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Posted by ブクログ
〈第1章 財源と税金論の基礎〉
・諸外国にも源泉徴収制度(会社が税金を天引きしてくれる制度)はあるが年末調整はしないことが多い。なので各自で税務署に行き、手続きを行うので外人の税に対する意識は高い。
・日本の租税負担率は他のOECDよりも比較的安い。
・国の収入のうち半分が税金、半分が債権。
・稼げば支払うのが所得課税(所得税、法人税)
持っているお金に応じて割合が変わる
買って支払うのが消費課税(消費税、たばこ税)
税率は一律
所得課税は金持ちの人がより多く支払うため稼ごうという気持ちが削がれるリスク、消費課税は貧乏が生活できなくなるリスクがある。
そこで支出税という、支出した分に応じて税金を変動させるという考えもある。消費だが、変動税率
〈第2章 所得税〉
・会社員は源泉徴収があるので9割把握されているとされ、自営業は3割、農林水産は1割との予想(9・3・1クサイ)
・給与−給与所得控除=所得
給与所得控除は会社員の経費と考えてよく、無条件で控除となる。給与額によって変化する。
所得−所得控除=課税総所得
所得控除には医療費、社会保険、生命保険、配偶者、扶養、基礎控除などがある。基礎とは最低限の生活をするためのもの。配偶者控除は相手がまあまあ稼いでいればなしになる。
課税総所得×税率−税額控除=納税額
税率は課税総所得の金額によって変動。195万以下は5%、195〜330は10%と超えた分は変動する超過累進税率。税額控除は住宅ローン控除など。
・103万の壁とは、給与所得控除の最低限65万+基礎控除38万の合計。これを妻や子供が超えるとだんだん税金がかかってくる。
〈第3章 法人税〉
・法人税とは会社所得のお金に税金がかかる。今は30%。実効税率(法人+住民+事業税、いわゆる大体の法人税)
41%だけど減税措置により実際は2,30%
・国際取引の拠点を目指して税金を安く、あるいは免除している国をタックスヘイブン(税金避難所)という
・赤字だった年の繰越欠損金も7年まで繰り越せる。つまり、前年200万の赤字で今年は300万の黒字だったが税金がかかるのは300-200=100万にしかかからない
・自営業で自分が全部給料をもらうよりも家族を役員にしたほうが給与所得控除が増えるので納税は下がる
〈第4章 消費税〉
・消費税の納税義務は消費者ではなく事業者。
(課税売上−課税仕入)×税率=払う消費税
つまり、仕入れで払った税分は払わなくて良い
・給与に消費税はかからない。だが派遣社員には消費税がかかる
・消費税を払わなくていいお店、減税のお店もある。
課税売上高が1000万以下なら免税(=免税点)
小売で課税売上の多めの一定割合を課税仕入とみなして計算しやすくする(簡易課税制度、上限5000万)
・日本にはインボイス制度がないので益税が起こりやすい。ヨーロッパは広く採用。
納税者はインボイスにかかれた税額のみ控除ができる。免税事業者はインボイスを発行できないので益税が起こりにくい。
〈第5章 相続税など〉
・相続税は相続した額にかかるのではなく課税遺産全体にかかる。
遺産−葬式費用等−基礎控除(3000万+相続人×1000万)=課税相続←これに超過累進税がかかる。なので、同じ額相続しても基礎控除のおかげで税がある人もいればない人もいる。
日本の相続税は高い
・贈与税は相続税より高い。110万までは基礎控除がある
・
Posted by ブクログ
へぇ〜って思えることがたくさんあった。学校ではあまり詳しく習わない税金制度について、消費税、所得税、法人税、相続税と分けて一つ一つ説明されていた。国の歳入の円グラフと見比べることもできたので非常に勉強になった。
Posted by ブクログ
語りかけられているようだった。
優しい口調で、税金の仕組みがとてもよくわかった。
関係ないことだが、
著者の経歴があとがきで明かされるが、
それを考えるとこの本の確からしさも増す気がする。
Posted by ブクログ
元国税調査官による国税入門書。
バーテンダーとお客さんの会話形式で、所得税・法人税・消費税・相続税・たばこ税について易しく解説してある。
サラリーマンだと、毎月給料から結構引かれて、12月に戻ってくる、くらいの感じの人が多いと思う。所得税。
総務や庶務や経理の人が年末調整っていう大変めんどうな事務手続きをしてくれてるおかげで、本人はあまり税に関する知識や関心がない気がする。
アメリカみたいに、全員申告納税にしてしまえば、知識や関心はいやがおうにも高まるだろうけど、税務署や役所は大変になるなー。
税金は上から取られるものではなく、納めるものだという意識の人が増えるとうれしい。
なんにせよ、わかりやすいので常識をつける意味でもおすすめ。
Posted by ブクログ
「所得税」「消費税」等、身近な税金についてとても分かりやすく解説してくれています。
少しでも学校や本で税制度について学んだことがある人には物足りないと思いますが、
「最初の一冊」としては非常に良いのではないかと思います。
社会人1年目あたりの方にオススメかと思います。
Posted by ブクログ
税金のイロハの解説本。所得税、法人税、消費税が中心。
今まで全く興味の無い分野だったが、解説が楽しい。読んでよかった。時間はあまりかけたくないけど、教養とか、社会人としての常識とか、そういった者を求める人向け。
Posted by ブクログ
日本の税制をわかりやすく噛み砕いて説明してくれています。入門書としては最適だと思います。
税金の仕組みはややこしいですが、知っていて損はしないはずです。もっと知りたくなりました。
Posted by ブクログ
Kodama's review
ホントにやさしい解説本でした。あまり触れてはいませんが、著者のこれまでの生き様にも興味あり?です(笑)。
(11.08.20)
お勧め度
★★★★☆
Posted by ブクログ
前半はすごい分かりやすかったとおもう
消費か所得か、
アルバイターの103万円の壁について、
消費税があがるとお店のほうは儲かるわけ、
ビールは半分ぐらいが税金、などなど
ぜも後半の法人税の話は
ちょっとあたしには分かりづらかったかも涙
日本の国民として日本の税金がどこに使われているのか、
税金制度をもっと
知る必要があるなとおもいましたー
Posted by ブクログ
税金の基本を易しく教えてくれる本。計算式や対話などの分かりやすくするための書き方の工夫もされている。何度も読み返して読む価値がある。
Posted by ブクログ
税の仕組みを勉強する入り口として良い本でした。 わかりやすく全体像を知れたので、これをきっかけに各税の仕組みについてもう少し具体的な本を読んでいこうと思います。
Posted by ブクログ
元国税局職員の本。
今回もストーリー仕立てで、所得税や消費税の仕組みを解説してくれる。
元国税局職員が退職してバーのマスターになったという設定。
消費税の仕組みが複雑で分かりにくかった。
消費税というのは、納税義務を負っているのは消費者ではなく、事業者側というのはサラリーの私にはない感覚だった。
お酒の購入額の半分は税金というのも驚き。
やはり税金や会計の知識をつけるために、確定申告した方が良いのだろうか。。
Posted by ブクログ
所得税の仕組みが分かりやすい。せめて自分で払う税金ぐらいは把握したいものです。
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以下超個人的評価基準
☆5: 絶対に読んでほしい
☆4: 興味があれば,特に読んでほしい
☆3: 興味があれば,読んでほしい
☆2: あまりお勧めしない
☆1: お勧めしない
Posted by ブクログ
社会人として、「とりあえず」代表的な税金に関することを軽く知っておきたい。そんな方が読むべき本です。
個人の所得税や法人税、消費税、酒税やタバコ税など、一般人が日常でよく耳にする代表的な税金の概容を説明しています。
あくまでも「とりあえず」簡単なことだけでも知っておこう!といった内容の本ですので、これを機に勉強を深めるのも良し。
Posted by ブクログ
朝勉強会で近いうち「増税」に関するディベートをやりたいと思っているので、そのための予備知識として読む。超初心者な自分にはぴったりの内容だった。
Posted by ブクログ
税金関係のニュースがわかるようにするという目的は達成できてると思う。
自分にとっては少し物足りないが、今まで全く興味がなかった人に紹介してもいい本
Posted by ブクログ
税金って、自分が思っている以上に知らないことがよくわかりました。
身の回りの身近なことを場面に説明されているので、非常にわかりやすく、
諸外国との比較があるのもイイです。