あらすじ
「管理会計」の解説書というと、専門的な内容のものや、どちらかというと学問的なものがほとんどですが、本書は、現場で活かせる「管理会計」の基本を、たくさんの事例を交えながら紹介しています。
たとえば、コーヒーショップを例にした値段の決め方や商品戦略の立て方など、シミュレーションを通して、管理会計を身近なものに感じてもらいながら、会社の数字を実際に経営に役立ててもらえるようにしています。
また、全体像のつかみづらい管理会計を体系化して解説しているので、この1冊で管理会計が確実につかめます。
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Posted by ブクログ
ビジネスパーソン向けの会計の本というのは、5年ぐらい前から現在に至るまで、様々なバリエーションで刊行されています。
ビジネスパーソンが、リテラシーとして財務三表を理解するようなものや、
その表現の仕方として、漫画や小説などのストーリーで理解させるものなど。
本書は、経営分析のための管理会計を、ビジネスパーソンが専門知識不要で理解するための、実務書となっている。
詳細は、損益分岐点分析から始まる管理会計入門、変動損益計算書の活用、原価管理のポイントが主要部分。
『ビジネスモデル・ジェネレーション』のビジネスモデル・キャンバスでいうVP(価値提案)は、管理会計的に捉えれば、
VP(価値提案)=付加価値=限界利益(売上高-変動費、固定費+利益)
と捉えている。
最後の2章では、短期的意思決定、戦略的意思決定に役立つ考え方というまとめで、経営に活用できる管理会計手法を解説している。
ビジネスモデルを検証する、新規事業に投資するか否かの判断をする、事業計画の途中に進捗を確認し計画を修正するなど、使える管理会計に関しての解説が易しくされている。
オススメです。