あらすじ
要石とは、茨城県の鹿島神宮に実在する伝説の石。地表に出ている部分は小さいが、掘り進めていくとどんどん大きくなって、掘っても掘りきれないのだという。人間の脳も同じで、わかった、簡単だと思ってもそれは入り口に過ぎない。地表に出ている部分はごくわずか。地下にいったいどれくらいの巨大な塊が人類に知られることなく潜んでいるのか、現時点では見当もつかない。だから自分の正体がわかったと思わないこと。この「どうなるかわからない」という偶有性を楽しいと思えたら、人生は本当に素晴らしいと著者はいう。本書では、「脳の個性は、本人もわからない」「自分を知るための出会いを持つ」「他人を決めつけない」「とにかく出力してみる」「人の心がわかることが教養」など、人生を深めるためのヒントが満載。ベストセラー待望の電子化。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
釈迦の無記とは、肝心なことは敢えて言わないこと。本当に強い人は、簡単に刃を見せない。墓場まで無記を貫く。
偶有性、感動すること、無記、自己批評などをキーワードに、人は変われる。
後悔は単に振り返って悔しがるだけではなく、現実に自分がとった行動Aと、こうすればうまく行ったのにという想像Bとの比較が行われている。
そして、そのときの自分の選択に反映されていた価値観や世界観を反省して、これまでの考え方を変えるきっかけにもなる。
つまり、後悔は未来を変えるために起こっている。
教養とは、人の心がわかることである。
ー養老孟司
学問の究極の目的は、人格の陶冶。
子供達に一番影響を与え最終的に子供達を感化するのは、教師の人格。
人格というものを知らず知らずのうちに敏感に感じ取り、写し取り、ミラーニューロンに働きかけ、子供達は変わっていく。