あらすじ
世に出れば歴史の真相を覆しかねない本を、合法非合法を問わずあらゆる手段で入手するプロフェッショナル、“書物狩人(ル・シャスール)”。スペイン内戦末期に出版された、ロルカの幻の詩集獲得のためグラナダ地方を訪れたル・シャスールは、依頼人である老婦人を前に、この本に隠された驚くべき秘密を語り出す。シリーズ第二弾! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
〜概要〜
赤城毅先生が書いた歴史ミステリー本。
書物狩人という国の政府や大企業から依頼を受け、世間に出れば大事になりかねない“秘密”をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段で入手する人物____その中でもナンバー1の実績を持つル・シャスールの物語。第二弾!!
〜目次〜
書庫に入りきらぬ本……フェデリコ・ガルシーア・ロルカの幻の詩集『グラナダ悲歌』
長い長い眠り……南満州鉄道株式会社の時刻表
愛された娘……家出娘が抱えていた古書(フランツィスク公爵家の由来を記したグラゴール文字の書物)
冷やしすぎた秘密……ナチス・ドイツの細菌戦マニュアル
〜感想〜
この中だったら『書庫に入りきらぬ本』『愛された娘』がオススメ。
『書庫に入りきらぬ本』のオチが本当にいい。
このシリーズの中だったら二番目に、オススメしたいぐらいいい。
ル・シャスールの敬意の払い方が小粋。
『愛された娘』は父娘の愛情が見所。
父親が娘を守るために色々と手を尽くしている。