【感想・ネタバレ】ネットワーク図の描き方入門のレビュー

あらすじ

●ネットワーク構成図の描き方をゼロから学べる「教科書」が登場!
●「センス」は無用!分かりやすいネットワーク構成図にはルールがある
●良いネットワーク図があれば、ネットワーク設計やトラブル解決が2倍速に!

ネットワーク図(ネットワーク構成図)とは、インターネットや企業のLANなどに、どんな端末や通信機器がどのようにつながっているのかを理解しやすくする「地図」というべき存在。設計や運用、障害対応、サイバー攻撃を受けた際の影響範囲の調査など、様々な業務に役立ちます。

ただし、「良いネットワーク構成図」を描くのは意外と難しいもの。標準の表記法が存在せず、IT企業でさえ自社のルールを定めているケースはごくわずか。同じ部署の先輩技術者の手による図を見よう見まねで描いたり、我流で試行錯誤しながら描いたりといった状態が長年続いています。
そこで
本書ではネットワーク構成図の描き方と読み方、そのために必要な基礎知識などを解説します。その上で、実際のネットワーク構成図を描く事例と共に、必要な6つのステップや整理すべき要素、色づかいなどについて説明しています。

現場の第一線で多くのネットワーク構成図を描き、「ネットワーク構成図の描き方」に関する講演の経験も持つネットワークエンジニアが、入門者向けに描き方のコツを分かりやすく解説します。

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Posted by ブクログ

## 概要

ネットワーク図をどう描くかという「製図」の観点から、わかりやすさと見やすさのルールを体系的に解説した書籍。ネットワーク図を書く機会があっても、描き方を体系的に学ぶ機会はほとんどないという実情に応える内容。「何を目的とした図で何を伝えるか」という設計思想から、矢印の向き・曲線か直線か・色・線の太さ・機器の配置といった具体的な製図ルールまで幅広くカバーしている。

## 学んだこと・重要なポイント

- **矢印の向きが持つ意味**: ネットワーク図において、どちらからどちらへ矢印が向くかで意味が変わる。感覚で描いていたものに製図としての根拠が与えられ、整理できた
- **曲線 vs 直線の使い分け**: 曲線と直線のどちらを使うかという判断基準が存在することを初めて意識した。図の種類・目的によってルールがあることがわかった
- **「図の目的」に立脚した設計**: 各ネットワーク図が何の目的で存在し何を伝えるかという前提を明確にしてから描く考え方。製図の起点となる重要な視点
- **色・線の太さによる機器の区別**: 機器の種類によって色や線の太さを変えるという手法は実践されているものの、本書でルールとして体系化されていることを確認できた
- **ルーターを中心に配置するレイアウト**: 中心にルーターを置くという構成が持つ意味と効果を学んだ


## 業務への応用

ネットワーク図の作成・レビュー・引き継ぎ資料の整備など、日常的なドキュメント作業に直接活用できる。「目的から逆算して図を設計する」という思考は、自社ネットワーク図の整備や顧客向け説明資料の品質向上にも応用できる。

## 総評

ネットワーク技術書ではあまり扱われない「描き方」という切り口が新鮮で、実際に図を描く機会があるエンジニアには刺さる内容。感覚で行ってきた製図作業に理由と根拠が与えられることで、図の品質を意識的にコントロールできるようになる。2025年刊行で内容も新しく、技術的な解説書よりも実務のドキュメント品質を高めたい人に特に有用。

## 推薦対象

- **ネットワーク図を書く機会があるすべてのエンジニア**: 体系的に描き方を学ぶ機会はほとんどないため、一度読む価値がある
- **引き継ぎ・設計資料の品質を上げたい人**: 「何を伝えるか」から図を設計する思考が身につく
- **構成図のレビューをする立場の人**: 図の良し悪しを語る共通言語として活用できる

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2026年03月22日

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