【感想・ネタバレ】アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生のレビュー

あらすじ

ごぼう抜きランナーたちの素顔に迫る

生きるためには走るしかなかった――
箱根駅伝「花の2区」を駆け抜けたケニア人留学生たちのドラマ。

箱根駅伝のエース区間「花の2区」を誰よりも速く駆け抜けたにもかかわらず、私たちは彼らの家族、兄弟、故郷、友人、そして来日の方法などについて何ひとつ知らない。正月のテレビ画面に「見えている」のに「視えない存在」――ケニア人留学生の謎を追ってアフリカの大地を訪ね歩いた。

●箱根2区の区間記録保持者、リチャード・エティーリの素顔
●マラソン五輪金メダリスト、元仙台育英のサムエル・ワンジルの死
●陸上ファンの間で疑問視されてきた謎の高校「ガル高校」の真相

現地取材で徹底レポート。

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アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生
著:泉 秀一
出版社:文藝春秋
文春新書 1518

よかった。

東京、メキシコ五輪のアベベの印象が強くて、マラソンは、エチオピアとどこかでおもっていたが、本書を手にしてから、それは、間違いであったことに気が付く

生きるためには、走るしかない。家族を背負って、異国の地にやってきた、彼らを待つものは、すさまじいプレッシャーに違いない。
ケニアから、走り屋として、日本にやってきた少年、少女たちは、その重荷を背負って、日本の長距離界を席巻していく。

リチャード・エディーリー、箱根駅伝にて、2025年花の二区で、14位から2位へ、脅威の区間新をたたき出した

ケニアが「ランナーの聖地」として知られるようになったのは、数多くの中長距離ランナーを生み出してきたからである。

貧困から抜け出したかったら、とにかく走れ。①大きな大会で優勝すること、②アメリカの大学チームで活躍すること、そして、③日本の駅伝などのチームで活躍することである。これを本書では、日本ルートという

現在は、100人以上のケニア人アスリートが日本にいるが、もとになったのは、小林俊一という男であった。そして、丸川正人、2人の日本人が、ケニアと日本の地を取り持つこととなる。人買いとして、SB食品、仙台育英、山梨学院等へアスリートを送り込んでいる。そして、そのアスリートがエージェントとして、さらに、ケニア人のアスリートが来日することになる。

彼らは留学生として来日しているので、本来のプロの「走り屋」としての成績をのこしながら、日本で学業を修めなければならない。教科書を持ち歩いで暇なときは、どこでも勉強をする。そして、アスリートとしての練習もする。そのストイックな生活は、誰でも真似ができるようなものではない。地元の人々も留学生を支えていく。

なんだか読んでいくうちに、自分が恥ずかしくなっていく。

ケニアの少年少女には、日本でサクセスストーリーを描くのがひとつの夢なのである。

目次

プロローグ 

 視えないランナーたち
 だって「留学生だから」
 「なんじゃこりゃ、全然違うやん」
 駅伝界の都市伝説「ガル高校」
 色彩を帯びる「走り屋」たち

第一章 助っ人ランナーの素顔 

 「箱根駅伝なんて、知らないよ」
 走ることは、働くこと
 一日十八時間の猛勉強
 四百万円の「大豪邸」をプレゼント
 ランナーが稼ぐ「三つのルート」
 駅伝がつくる独自のエコシステム
 家族全員でランナーに「投資」

第二章 「人買い」と呼ばれた男 

 二十万年の時を超えて
 カメラマンとして現場に潜入
 駅伝界を変えた「ワキウリショック」
 年間「百五十万円」の顧問料
 「人買い小林」と呼ばれて
 語られざる、もう一人の日本人
 エージェント群雄割拠の時代

第三章 幻の名門校「ガル高」を探して

 ついに「ガル高校」を発見
 都市伝説化する「幻の学校」
 「一枚の資料」が語ること
 出身者たちの共通点
 「オルナルアに通っていたよ」
 「ガル高」を写した三十年前の写真
 諦めきれずに「ケニア再訪」
 謎のキーマン「ミアノ」との対面
 「ガル高」とは何だったのか

第四章 日本人監督の葛藤──山梨学院、仙台育英、世羅

 「旅の後の日常」で気がつくこと
 山梨学院「上田監督」の葛藤
 箱根優勝で「批判」が殺到
 仙台育英「アベック優勝」の余波
 優勝後に届いた「殺人予告」
 留学生の「年齢」問題
 「日の丸・君が代問題」の衝撃
 町の「シンボル」を立て直せ

第五章 駅伝スター「その後」の明暗 

 対照的な二人のランナー
 尊敬される町の兄貴分
 送金アプリでお金を配る
 陸上で得たお金をビジネスに投資
 「ペースメーカー」で稼ぐ男
 チャリティで学校・病院を運営
 ワンジルの母を訪ねて
 検死報告書が語る疑惑
 何が二人を分けたのか

第六章 商品化するランナーたち

 陸上の聖地「イテン」の朝
 世界一「ストイック」な町
 有名キャンプに潜入
 ケニアが「中長距離大国」になるまで
 商業化する「キャンプ」システム
 ランナービジネスの弊害
 稼げない「走り屋」たちの生活

第七章 走り屋たちの未来

 終わりの始まり
 「日本人選手がかわいそう」
 「勝利至上主義」と言うけれど
 神村学園、有川監督の変心
 来日できないケニア人たち
 残された「高校ルート」
 コインの「表と裏」
 走り屋たちの未来

あとがき
参考文献

ISBN:9784166615186
判型:新書
ページ数:288ページ
定価:1100円(本体)
2025年12月20日 第1刷発行

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2026年04月14日

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箱根駅伝や高校駅伝あるいは実業団駅伝で日本のチームに属して走るケニア出身のランナーたち。彼らはなぜ日本に来て、走る様になったのかまた、その後の人生はどうなっているのか?この本は何度もケニアに足を運び、有名ランナーを輩出しながらその存在が長らくベールに包まれていたガル高校を突き止め、またケニア人ランナーの日本輸出の黎明期に尽力した2名をとりあげ、また留学生ランナーを受け入れる日本側の事情などについても取材して書かれている。
 画面越しにしかわからなかったケニア人ランナーの思いや生活が窺い知れる良書だった。ネットニュースとは対局の長年の取材と信念と経費の賜物である。
ケニア人ランナーにとってモラルの維持にはしっかりした父親の存在が大事であり、それは裏を返せば女性の教育が大切ということで母親が世の中の仕組みを教えると子供を変わるという丸川正人さんの指摘はもっともだと思えた。
好記録が出せないで駅伝を走る黒人ランナーを応援せざるを得なくなる本だった。

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2026年04月12日

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面白かった。外国人という記号や、異なる人種として一括りに見てしまっていたが、彼らにも当然人生があることに思いいたれた。人生背負っている分、大人だよ。最後に書いてあったように、人を理解しようと思い行動することが、社会の形を変えて行くんだ。とても素敵にまとめた文章があったので、ここに引用させていただきます。
「誰かを知ろうとすることは、世界を少しだけ優しくする行為だと信じている。完全に理解することはできなくても、その人の背景に想像を巡らせること。その存在を、数字や記号ではなく、自分と同じ一つの人生として感じ取ること。それだけで、世界の輪郭が少し変わる。一人ひとりの世界の輪郭が変わると、いつしかそれが集合意識となって、本当に世界の輪郭が変わっていく。そうして世の中は、少しずつ進んでいくものだ。」 98

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2026年03月22日

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熱心な駅伝ファンではないが、1月2日、3日はつい観入ってしまう。
2区は特に。
いや、2区だけに注目している、といってもいいかも。
そんな天邪鬼な自分。
淡々と表情を変えずに走る留学生ランナー。
区間記録を出してインタビューを受ける。
片言の日本語。
普段の生活はどんな感じだろう。
◯◯高出身とあっても、日本の高校生とは全く違う生活を送ってきたのは容易に想像できてしまうが、誰も話題にしないはなぜか。
彼らも人であり、故郷には家族がいる。

遠くの国からやってきて、周りの子達とうまくやれているのか。
ゴール直後の様子を観察しながらそんなことを思う。
どんなに素晴らしい記録でも、さほど話題にならない。
ましてや記録を残せなかったランナーは…。

新聞の書評で見つけて、これは!と思い読んでみた。
私のモヤモヤを払拭してくれたライターさんには感謝しかない。
まず、とても丁寧に取材されている印象。
ランナー達が「視え」始めるに従い、勝手に涙まで出てきてしまう。
前半はそんな感じでうるうるしながら読んでいたが、後半、ランナーの光と影、ドーピング、商品化されるランナー…現実を知り読み進めていくうちに気持ちは沈んでしまう。
それでも彼らは日々走っているのだろう。
才能と努力によって輝き、成功を夢見て。
もちろんどの世界でも成功するのは一握りで、貧しいからとか、裕福だからは関係ない。

来年も感動させてもらえるだろうか。
箱根駅伝2区のコアなファンもいるということ、彼らは知らないだろうな…。
泉さんには今後も彼らを見守って欲しい。

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2026年03月08日

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近年箱根駅伝に数多くエントリーし好記録を連発してきた留学生ランナーたち、そのほとんどは東アフリカのケニアの若者たちである

本書はそのケニア人ランナーたちにスポットをあて、「助っ人ランナー」という記号ではなく、それぞれが持つ「物語」を感じさせる一冊となっている

まず自分が衝撃を受けたのは、故郷のケニアでインタビューに答える若者を写した写真である

Σ(゚Д゚)

「パーカー着てるやん!」

そう、ケニアは涼しいのだ!
赤道直下の国ではあるが、一部に平野はあるものの国土の大部分は標高1.100〜1,800mの高原となっており、平均気温は26℃
日本の夏のがよっぽど暑いいやもう熱い(STOP温暖化!)

そんな風土も優秀な中長距離ランナーを輩出する土壌となっておるんですな

そして本書では、日本にケニア人ランナーたちが集まってきた歴史、ランナーたちを受け入れてきた側の苦悩や葛藤、ランナーたちの思いや未来、そしてケニア社会が抱える光と闇についても解き明かしていく

非常に読み応えがありました
そして箱根駅伝を走るケニアのランナーたちを、圧倒的能力で日本人ランナーたちを打ち倒す「敵」としてではなく、様々な想いを抱えた「人間」として応援したくなる
そんな一冊でもありました

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2026年03月01日

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誠実な取材と丁寧なルポルタージュ。ケニアの人は速いなあと眺めていた駅伝やマラソンを見る目が変わる一冊。単純な善悪に落とし込まないバランスのよい文章。

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2026年02月23日

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昨年末にとあるポッドキャストで、作者の泉さんが語っていた「ガル高」を探る過程の話がおもしろかったので購入。
ガル高の謎にとどまらず、今日に至るまでの日本陸上とケニア人ランナーとの歴史や、ケニア人ランナーの真摯な姿など、胸に響くテーマが盛りだくさんだった。
作者の取材力と読ませる文体のおかげで、あっという間に楽しく読み終えた。
これを読んでから見た箱根駅伝は、これまでとはガラッと見方が変わった。

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2026年01月24日

購入済み

駅伝ファンにおススメの書

日本では箱根駅伝での活躍が目立つケニア人ランナーが、どのような経緯で来日しているのか、その歴史や選手たちの暮らし・素顔を取材した力作。今まで、一人ひとりのケニア人ランナーのパーソナリティーに注目することは、ほとんどありませんでしたが、これからはその見方が変わりそうです。特に、この作品に登場するトヨタ自動車のカロキ選手のファンになりました。

#アツい #感動する #タメになる

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2026年01月10日

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海を超えて日本にまで来て走る彼らのバックグラウンドに触れる良本。特にガル高の話は面白かったし、こうやって海外に出ていった人たちの話は好物です。

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2025年12月26日

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ネタバレ

箱根駅伝のケニア人ランナーはとても足が速い。ケニアの中でも箱根駅伝にぴったりの速いケニア人を日本人が留学生として連れてくるのだ。ケニアでは、足が速いと将来ランナーになることを期待される。農村部では、依然として多くの住人が貧困ライン以下だ。子供を小学校に通わせられない家庭もある。その中で走りが速いと成功者の例であったように一年でケニアの平均所得の五〜十倍以上を稼げる。しかし、教育を得ないまま若くして日本へ来て大金を稼いでどうなるか。お金の使い道もわからず使い切ってしまう。競技力ではなく、教育や家庭環境で差がつき、日本で学んで大学へ行く人と落ちぶれる人が出てしまう。子供の頃から足が早いとランナーになれと将来を決められてしまう雰囲気も、家族が子供に将来を賭ける環境もどこか苦々しく思える。なんにしろ、義務教育程度の教育を受け、礼儀正しくあれば、どんな外国人でも箱根駅伝で走ってくれてかまわない。箱根駅伝を走るケニア人が学校に通い、健やかに育ち、教育を受けた両親に学び、無理せず生活することを祈るばかりだ。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ケニア人が箱根に出始めたのは、一人の日本人のスカウト活動によるものだったのか
始め方がめちゃくちゃ雑で面白い

日本人の丸川さんが始めたムファエの活動がアイザックの活動に繋がった点が素晴らしかった

国にお金を渡しても汚職がはびこってるから貧困問題解決に繋がらないけど、ちゃんと活動している人にお金が渡れば解決していくかもしれないと感じた

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

丹念な取材に基づく出色のドキュメンタリーです。

私は、箱根駅伝の大ファンですが、著者が指摘するように、「ケニア人ランナーについてほとんど知らないこと」を気にもしていませんでした。池井戸潤の『俺たちの箱根駅伝』にも描かれているように、日テレのスタッフは駅伝をドラマにするために出場選手について入念な取材をし、それを中継で紹介しています。しかし、思い返せば、ケニア人ランナーについてその生い立ちやランナーとしての歴史が語られることはまったくありません。ケニア人ランナーは箱根駅伝というドラマのキャストとされていないのです。

本書の帯に書かれているように「生きるためには走るしかなかった」ケニア人ランナーの実態、ケニア人ランナーを日本に繋ぐエージェントの存在、ケニア人ランナーを起用する学校や監督の葛藤等々、かなり衝撃を受け、考えさせる内容でした。

本書が優れているのは、①ケニア人ランナーを取り巻く様々な問題を採り上げつつも、彼らも一人の人間として視る必要性を訴えていること、②ケニア人ランナー問題は、現在日本でイシューとなっている外国人問題と通底すると指摘していること、です。

本書を読むと、来年の箱根駅伝を観る目が変わります。本書からの引用になりますが、「箱根駅伝という国民的イベントを通して見えてくる私たちの社会の姿は、時として美しく、時として恐ろしい」

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

大学での箱根駅伝の強化のためにケニアから来ている数々のランナーを個人として生い立ちや環境を追う。
選手の日本に来る前とその後が報道されることはほぼないので興味深い

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

面白かったし、勉強になりました。
読みはじめは、学生スポーツで勝つために、人種的に身体ポテンシャルの高い留学生を手段として導入するのは抵抗ありましたが、読んでいく中でそんなシンプルものではないことに気付きました。良し悪し抜きで考え方は変わりました。
改めてそれぞれの大義があり、正解なんてないと気づかされましたね…

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

正月のこたつで「あ、留学生速いな〜」なんてお餅食べてる裏側に、あんなに濃密で、切実で、ちょっとヒリつくようなドラマがあったなんて、、、
まず、彼らにとっての箱根は「青春」じゃないんですよ。
もちろん青春なんだけど、その中身は「一族の運命を背負った出稼ぎ」なんです。
ケニアの村の期待を全部背負って、言葉も通じない、雪も降る日本にやってくる。彼らのタスキには、物理的な重さ以上の「人生」が食い込んでるんですよね。
でも、この本の素晴らしいところは、彼らを「悲劇のヒーロー」だけで終わらせないところ。日本人の監督がどう彼らと向き合い、時には「勝つための道具じゃないか」と自問自答しながら、泥臭い信頼関係を築いていく。
その異文化がぶつかり合って、じわじわ溶けていくプロセスがめちゃくちゃリアルなんです。
次に箱根駅伝を見る時は、彼らが通過する「タイム」じゃなくて、その背景にあるケニアの赤土の景色に、
思いを馳せちゃいそうですね。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

駅伝大会で活躍するケニア人留学生ランナーたち。高校駅伝では区間を制限するルールができるほど。
一括りに留学生と言っても同じ人間、異国の地で苦労もあれば母国には家族。
貧しい環境からはい上がったサクセスストーリーと一転した転落の人生。
現地ケニアに3度にわたり取材した力作。
「ガル高」の探索も良いが、もう少しランナーへのインタビュー等にスポットをあててほしかったかも。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

箱根駅伝で見る留学生ランナーたち
日本で走るようになった歴史や強さの秘密が学べる
何より、日本でランナーとして活動するのが、貧困を抜け出すための一つの大きな手段となっていることを知った
圧倒的強さを誇る彼らだが、日本まで来た背景を知れば応援する気持ちが強くなると思う

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

非常に興味深く読みました。

エティーリ選手が初めて箱根予選に参戦した際、惜しくも東京国際は出場権を逃しました。あの時、周りの選手のあまりの嘆きっぷりにエティーリ選手が浮かべていた戸惑いの表情はとても印象的でした。
「生きるためには走るしかなかった」と帯にありましたが、あの瞬間からもう一つの理由が加わったと思います。
貧困からの脱却と箱根出場へのプレッシャー。本当によく頑張ってくれたと熱くなりました。
それにしても、そうか、学生という立場でも稼げていたのかとそれは新鮮な驚きでした。「助っ人」と呼ばれる意味がわかりました。

一番興味深かったのは留学生を受け入れることにした監督達の話。
特に上田元監督の話はもっと詳しく読みたかった。
そして世羅高校の経緯は意外でした。テレビにて住民の方々があたたかく迎えている事は存じ上げておりましたが。

続編があれば是非。

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

箱根駅伝は毎年家族で観にいっている。
ケニアの留学生には確かに注目度が低かったと気づかされた。彼らがお金を稼ぐために走っていることを初めて知り、ビジネスとして様々なところでランナーが入れ替わっていると考えると厳しい世界だと知ることができた。ケニアの「成功者は貧しい者を支援する」という信条や暗黙の了解みたいなものは縛りにもなりランナー自身を苦しめることにもなるから難しい。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ


箱根駅伝見た後に手に取った。

来年から留学生ランナーを見る目が変わる。

↓イテンに行って走ってみたくなった。
「メインストリートから脇道まで、文字通り数百人のランナーが思い思いの方向に走っていく。まるで川の流れのように、途切れることなく続くランナーたちの列。その光景は壮観でありながら、どこか異様でもあった。私はケニアの西部に位置する、イテンという町にいた。」

26.02.03-25冊目

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お正月は箱根駅伝、と子どものころから決まっていた。
毎年、1月の2日・3日は半日テレビが駅伝に固定される。
物心ついたころから、箱根の2区は留学生ランナーがごぼう抜きの大活躍をし、一気に順位を上げる(そして、そのあとに順位を落とす)ところだった。

あまりに「そういうもの」だったので、その背景に何があるのかまで、今までさっぱり思い至らなかったなということに気付く。

箱根駅伝と実業団という日本の特殊な環境が、ケニアでこんな影響を及ぼしているとは。貧困層から抜け出す手段になっているとか、日本での給与で十分豪邸が建つとか、言われてみればそうだよね、という内容がしっかり取材・調査した内容をベースに書かれていて、どれも興味深かった。

最初にケニアの選手を日本に招くスキームを作っていくあたりは、なんというか…昭和ならではのある種の乱暴さと勢いがあって、それはそれで興味深い。
ケニア選手を招いた日本の学校の関係者(監督とか)にもインタビューしていて、そのあたりも面白かった。単純にはいかないよね。

著者自身も、ランナーに対する見え方が変わったと書いていたけれども、多分来年の箱根駅伝ではちょっと違った想いを持って、これまでと同じように応援すると思う。

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2026年01月15日

Posted by ブクログ

箱根駅伝を前に
アフリカかケニアが何陸上王国なのか
育成システムや収入を得た後のセカンドキャリアを含めた話し(浪費?悪い仲間の例)
日本への留学生の躍進と批判。
その後の未来
思わず留学生頑張れ!

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2025年12月30日

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