私事ですが、今月から3ヶ月連続で3人の友人が子供を産むので、その前祝い(?)的に手に取ってみました。
「男性も妊娠して子供を産む世界」という設定は突飛ですが、妊娠して初めて分かる「満員電車が怖い」という感情など、物理的にも心情的にもまだまだNOTバリアフリーな現実社会の実態が「妊夫」の目線で描かれていて、改めて気づかされる部分も。オムニバス形式のストーリーの中には、高校生の妊娠や不妊のことなども描かれていますが、全体的に重くならず、説教臭くもなくてポジティブに読めるので、男性にもおすすめしたいです。
「男の出産に対する世間の風当たりの強さ」はあくまでフィクションですが、「男の出産」の部分をマイノリティーな「何か」に置き換えると、男女ともに共感できる人は多いはず。
主人公から妊娠をカミングアウトされて、「ホントにあたしの子なの?」と第一声で疑ってしまう相手の女性の反応に、思わず笑ってしまいました。実は女性の方が「そうなった」時に疑り深いのかも!?
感情タグBEST3
男性も妊娠すれば、世界は変わる?と思っていた時に読んだので、すごく面白かったですp(^-^)q男性にも妊娠出産の大変さを知ってもらいたいけど、それよりもっと命に責任を持つ大変を共感してもらいたいと思いました。
Posted by ブクログ 2022年12月22日
男が妊娠するマンガは寿たらこ「セックス・ピストルズ」という前例が既にあって、それはBLなんだが、このマンガは
それを女性目線で綴り直した感じ。
ヒヤマケンタロウだけじゃなく男性が妊娠(妊夫)する題材でこれだけ実際の女性が妊娠して育児する環境を反映出来てるのはすごいと思う。
私も2人産んだけど会社での立ち位置とか復帰後の役割とか今でもだけど本当に周りからの目が不安でしょうがなかった。
どれだけまだ社会(企業)が古い体制(考え方)なのか分か...続きを読むるマンガ
Posted by ブクログ 2013年11月03日
当事者じゃないと分からないツラさとか、不安とか、きっとちゃんと描かれてるんだと思う。
産む生き方、産まない生き方が、女性だけの選択肢じゃなくなったら、世界は変わる...のかな?
Posted by ブクログ 2013年06月12日
男性の妊娠メカニズム云々の説明はないが、スルッと読んだ。ジェンダーとか不妊とかデリケートな内容を軽く?読ませるのはお見事。主人公が『妊夫』である事を除けば、妊娠初期から出産まで家庭や職場でのメンタル面の変化がわりとポジティブに描かれてて(むしろポジティブ過ぎ?)前向きな気持ちにはなる...んだが、天...続きを読む邪鬼な私は男性作者(視点)で、妊娠メカニズムとか、人口の変動とか、日本の少子化がどうなるとか、近未来SF的なのが読みたいようなw
Posted by ブクログ 2013年04月10日
男が誰の子だと男自身の腹に問いかける羽目になるというこのマンガ。そして、妊娠はどうしても社会の中ではマイノリティーな存在に追いやられるものなのだと見える。
しかし、ヒヤマケンタロウはとても前向きで積極的なのだった。