あらすじ
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軽いって自由!
本邦初のウルトラライトハイキング解説本。 アメリカの3000kmを超える長大なトレイルを数ヶ月かけて歩き通す、スルーハイカー。 彼らは独自の理念で既成の商品にはない軽くシンプルな道具を自作し、 歩き通すためのノウハウを確立してきました。 本書はアメリカ生まれのウルトラライトハイキングを解説するとともに、日本での実践方法を紹介。
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Posted by ブクログ
遊歩大全のウルトラライト版? アウトドアグッズにULの流れがあるのは何となく知っていたが、なぜ装備を軽くするのか、その思想的、歴史的背景がわかりやすく書いてあり、とても面白い。ULハイカーは、坂口恭平の「都市型狩猟生活」者の非定住ヴァージョンではないか。かしこい現代の浮浪者。
Posted by ブクログ
ただ荷物を軽くするだけではなくて、歴史や哲学があり、自然を楽しむひとつのスタイル。奥が深いです。
泊まる、歩く、食べる、など、それぞれのシーンで使う道具について、ウルトラライトハイキングの視点から解説されています。すぐに実践できるものも多くあります。快適さや安全を求めるために何を持って行くか、軽くて自由になるために何を置いて行くか。考えるのは楽しいです。ベースウェイト5キロになりたいなあ。大事に持っておきたい一冊です。イラストが可愛い。
Posted by ブクログ
単なる「ライト&ファスト」ではない。
「シンプル&スマート」。
近頃注目のウルトラライトハイキングを
解っていたつもりだったが再認識させられた
事が余りにも多い。装備の面は当たり前だが
自然への哲学、行動の理念…
読み物としても秀逸だと思います。
Posted by ブクログ
面白い!カブスカウトからボーイスカウトまでを経験して来たが、最新のハイキングの概念はここまで来たのかと衝撃を受けた。重いザックに重い登山靴を履いてひいひい山を登るのではなく、荷物を最低限とし靴はランニングシューズのように軽いトレイルランシューズを履いてサクサクと登る。荷物が軽いと景色も楽しめる。
近年のトレイルラン人気からウルトラライトハイキングに人が流れれば山はもっと賑わう。じじばばと変人だけの為の山はもったいない。若者よ、山はキツくない、インスタ映えだってある、山に登ろう!
Posted by ブクログ
ライトハイキングとは、装備が軽量化されたハイキングですが、それを極限まで絞り込んだ形がウルトラライトという考え方で、現在世界中の多くのハイカーがウルトラライトを目指しているということです。
長距離を歩くには、身につけるものと泊まる装備と食料が主を考えなければなりませんが、これらはつまり衣食住であり、衣食住をライトにするという考え方は、いわゆるミニマリストという生活スタイルにもつながるのだと感じました。
より快適な生活を求めれば、多くのものを抱えなければなりませんが、ウルトラライトやミニマリストは切り捨てられる余地を考えるのだと思います。
それは、衣とは、食とは、住とは、という既成の概念にとらわれず、代用できるものを探したり、なくても良い機能を探すことなのだと思いました。
過剰に溢れるものや多くの機能を備えたもの、一部のことしかできないものなどを見直していくことが、これからのボクらのライフスタイルなのだと感じました。
Posted by ブクログ
三鷹のハイカーズデポは、行きつけのカフェの隣。ここでファイントラックのツェルトも手に入れた。そのオーナーが書いた本。ウルトラライトハイクのバイブル。このところ、そのスタイルもどきで山に入るので重い荷物は持てない。
確かに荷が軽いと様々な行動範囲が広がる。
そして、ロジティクスやタクティクスを考えるのも楽しい。
さあ、今年はこれで南アルプスを縦走しよう。
Posted by ブクログ
ウルトラライトをやる予定はないけれど、この本を読んで部分的に取り入れるのは良いことだと感じた。
また、ウルトラライトの目指す処が「ローインパクト」である点などは、非常に共感できた。
実際にウルトラライトをやるとなると金銭的な問題がでてくる。
あんなに高価な道具は、そう易々とは買えない。
自分のやりたいことは、ウルトラライトとトレランの中間辺りの「スピードハイク」などだと思った。
Posted by ブクログ
ウルトラライトハイキングは自然へのインパクトの軽減と分散という哲学
何を持って行かないか
エマおばあちゃんの装備 スニーカ、簡易クッカー、シャワーカーテン(テントとして)、肩掛け袋(バックパックとして)、レインケープ(雨具とグラウンドシートとして)、軍用毛布(寝袋)、安全ピンと針と糸
トリプルクラウン アバラチアントレイルAT3500キロ2ヶ月と28日、コンチネンタルトレイルCDT4700キロ3ヶ月と3週間、パシフィッククレストトレイルPCT4200キロ3ヶ月と4日、レイジャーディン
ベースウエイトは4~5キロ、自分で測ること。
バックパック、シェルター、スリーピングバック、マットの3大アイテムで2.5から3キロ目標
針と糸、安全ピン、ダクトテープは修理のための必需品
ひとつの道具を多用途につかう
・レインウエアとバックパックカバーとターフとグラウンドシート、
・タオルよりバンダナのほうが多用途でかさばらず乾きやすい
・インサレーションウエアは寝具として寝袋と併用する
・背面パッドの代わりに寝袋でパット機能を
キャリング900g、スリーピング1600g、クッキング400g、ウエア(防寒、
雨対策、最低限の着替え)1200g、アクセサリー(非常、救急用品など)
合計4800g
バックパックの重量は総重量の10~15%、ベースウエイト5キロ、水食料4キロ、合計10キロ以下、バックパックは1キロ以下容量40~50L
シェルター、結露と付き合う、ガイライン(張り綱)ダイニーマライン2ミリ、
テンションが重要、テンションをかければ雨水に耐える、傘と同じ
ウルトラライトシェルター テント600g~1キロ、フロアレスシェルター300~600g、ツェルト300g台ただしテンションをかけられないので雨対策が必要、フロアレスシェルターまたはツェルトがお薦め、自然を感じる不便さも楽しみと考える
スリーピングマバッグ&マット 1キロ以下 ダウンジャケットなどを併用する、
フォーマットを自由な大きさにカットする、バックパックの長さに合わせてカット、長さは90~120を基本、小さいものをつぎたす、
ローカットブーツ、防水性のないもの
ピッチを異分間に100前後に維持して、小さな歩幅であるく
レインギア 低温高温は3時間で生存が困難になる ゆっくり動き続けて体温を下げないこと、レインウエアに期待し過ぎない
レインジャケットパンツの目安は各300g、森林限界以下であればポンチョやケープも。強風に弱いので稜線では注意。
レインジャケットは持っても、パンツは持たないことも。トランスジャパンアルプスレースなど。その場合の下半身用としてレインチャップスとレインスカート。傘も有効、日傘として、料理中の風よけ
ウインドシャツは撥水性はあっても耐水性はないので水は染み込む。しかし風よけ、温度調整、蒸れにくい、日よけになる、乾きが早い、点から山シャツの代わりに。フリースは暑いがTシャツでは寒いとき。
インサレーションウエア 化繊綿という選択肢 雨に強い ダウンは雨には弱い 薄手のモデルなら性能差はあまりない
一日4500~5000kcalが必要 重量は一日500~600g
朝食100g400kcal、行動食250g1150kcal、夕食150g550kcal
フリーズドライ食品、スープ、ナッツ類、ビーフジャーキー、
ストーブ&クッカーは最低200mlの湯沸し
アルコールストーブ、固形燃料ストーブは燃料の計算がしやすい
一人分の湯沸し専用、風に弱いのでウインドスクリーンとの併用が必須
ウルトラライトクッカー400ml程度が実用的
ウオーターコンテナ 水は通常時2500ml、最低1200ml
8時間歩行で2400ml、調理で1200ml、約一日あたり4L
最低でも2Lのコンテナが必要
ハイドレーションは、折りたたみ水筒に接続するほうが軽量
バックパックの専用ポケットでなくて一番上でもいい、入れ替えが楽
ウオーターコンテナは複数持つ
山の水の浄化、バンダナで漉す、フィルター濾過、浄水機能がついた水筒、予備のウオーターコンテナの役割も果たす、浄水剤はエマージェンシー用として
直射日光を避ける、夜はあるかない、ふたつの休憩(給水のみと大休止)
地図と方位磁石、
豆と靴擦れの防止 ソックスを脱いで足を冷やす、乾かす、異物は取り除く
ゲイターの活用
パッキングの重心に注意する 上部へ。圧縮しない、小分けにしない
雨対策としてパックライナーとパックカバー、
サコッシュ、ウエストポーチ、フロントバッグなどのサポートバッグを活用
防臭と動物対策 朝は行動食を取って日が昇ってから朝食という手もある
スリーピングバッグの中の湿気は、出たらすぐに足元からたたんで
空気を追い出す
横向きで寝ると地面との接触部分が少なくなるので防寒対策になる
ジャケットタイプの防寒着を後ろ前に着る
ニットキャップ、ダウンソックス、ネックゲイターなど
横になるだけで休んでいるので眠れなくても心配しない
濡れたシェルター対策 嵩張るので収納するスタッフバッグは大きめのものに変える、他のものを濡らさないよう防水スタッフバッグなど、
フロアレスシェルターやタープならバックパックに括りつけて乾かしながら歩く
スリーピングバッグは濡らさない、ダウンのため、これがぬれたらお手上げ
ナイフよりハサミと爪切り
ファーストエイドキットは必ず必要 靴擦れパッド、テーピング、ハサミ、
減菌ガーゼ、胃薬、絆創膏、とげ抜き、鎮痛剤、リップクリーム、軟膏
リペア&バックアップ ダクトテープ、針金、2ミリダイニーマコード、ナイロン糸と針、安全ピン
火をかかさない ライターとファイアースチール(火打石)、ティンダー
ライターが濡れて使えないことがある
スペアの衣類は、着ているものを乾かしながら使うので持ち歩かない
温泉から上がった時にきるもの1組、防寒着なども活用できる、ソックスを優先。着たまま乾かす
水を凍らせない、ハイドレーションのチューブなどは凍りやすい水抜きが必要
バックパック800g、バックライナーまたはカバー90g、
寝袋500g、マット200g、シェルター800g、ペグ等60g、グラウンドシート100g、
スペアカットソー150g、スペアソックス2組90g、ウォームハット60g、
インサレーションウエア300g、レインギア400g、ウインドシャツ100g
ストーブ45g、ウインドスクリーン20g、フューエルボトル20g、ライター2個30g、マグポット100g、スプーン15g,ウオーターコンテナ2-トラックバック -コメントん60g
ライト90g、マップケースコンパス50g、ファーストエイドキット100g、トイレタリーキット(タオル歯ブラシペーパー他)250g、エマージェンシーキット(ホイッスル、ハサミ、リペアキット他)190g、ノート&ペン30g、財布30g、
+α サポートバッグ(フロントバッグ、サコッシュ、ウエストポーチ)
ウオータートリートメント、カメラ、傘、クランボン、ネックゲイター、バグネット、サングラス、GPS
歩行中のカッコ
アンダーウエア、ハットまたはキャップ、カットソー、パンツ、シューズ、ゲイター、ソックス、トレッキングポール、グローブ、時計
Posted by ブクログ
人は何の目的で、山を歩くのでしょう。
花や樹木を鑑賞するため、景色を楽しむため、山食を楽しみに、体力作りのため・・・それぞれ目的は違っても、基本は楽しく歩く、だと私は思っています。そのためにはまず荷物の軽量化を図りましょう、と教えてくれるのが本書です。
あった方が便利かもしれない、使わないかもしれないけど取りあえず等、そういうものは持って行かない。安全のための装備は減らしてはいけませんが、快適のための装備は見直しましょう、だそうです。
3の法則
3分間、呼吸が絶たれれば、生存が困難になる。
3時間、極度な低温、高温にさらされれば、生存が困難になる。
3日間、水が補給できなければ、生存が困難になる。
3週間、食料が補給できなければ、生存が困難になる。
サバイバルの世界の重要な「3の法則」だそうです。
Posted by ブクログ
基本的にはスルーハイカーに向けた(もしくはそれに憧れる人への)本なのだが、旅行や普段の生活にも応用できそうな工夫が書いてあった。「ウルトラライト」は目的ではなく手段で、軽けりゃいいってもんでもない。軽いものをただ選び、考えなしに詰め込んでも、ウルトラライトの目指す「シンプル&スマート」には到達できない。目的から道具を吟味し、その中でどう軽くできるかを考える。さらっと、そして具体的に書いてあるけれども、実践しようとしたら結構難しいし、経験値がものをいいそうだ。
自分で選んだ「ウルトラライト」な道具とともに、小さなキャンプに行きたいな。
町でも山でも、近くでも遠くでも、短期でも長期でも旅するすべての人へ。
Posted by ブクログ
山は、道具の進化でどんどん簡単に登れるようになった。
でも、ほんとはより身近に感じることができるようになっているということ。
そのための、理論的な方法が、持ち物の軽量化という切り口から紹介されている。
Posted by ブクログ
いまでは山歩きを実践する手段として外せない存在となっている「ULハイキング」の実用書。
本書は世界の「ロングトレイル」という存在を知ってから読むべき実用書である。ロングトレイルの存在を知らないと、軽い荷物だと楽に距離を稼げて楽しい山歩きができる、という認識で終わってしまう。しかしULのルーツは何といっても何百~何千キロと続くロングトレイルの存在あってのもので、それを知ってることで記事の内容の取り方はずいぶん変わってくると思う。
ジョン・ミューアトレイル、アバラチアントレイル、etc...、世界中に存在する素晴らしきたくさんのトレイル...、夢広がります。
Posted by ブクログ
何日もかけて長距離を歩くロングトレイルから生まれた「ウルトラライトハイキング」というスタイル。その概念や、荷物をシンプルに軽くするためのコツなどが説明されている。私はテントや寝袋持参のハイキングはやらないと思うけど、熊野古道とか四国遍路とか、長距離を何日もかけて歩く旅には興味があるので読んでみた。参考になることもあった。たぶん初心者向けの本。
Posted by ブクログ
自然に溶け込むために出掛けて行く際は、重装備で何不足ない生活を持ち込もうとせず、背負う荷物を軽く、食事や就寝の痕跡を残さぬよう心がけ出来る限り長距離を移動することを楽しむべきではないか。そのための装備の考え方の本でした。ハイカーでなくとも、拠点を定めぬコンパクトな生活を日々繰り返すノウハウは、地震のある日本ではある程度必須の心構えかもしれないと思いました。
Posted by ブクログ
参考になった。
ウルトラライトハイキングは、凄く合理的。いかにもアメリカで発祥した考え方。
憧れるけど、体力、技術とも私には無理。でも参考になることは多い。
今まで言われてきた、登山の常識を少し疑ってみてもいいかもしれない。
Posted by ブクログ
土屋さんのこれまでの功績を称えての購入。内容はこれまでに十分発信していた内容。プロダクトとガレージのかけ橋。ある人の言葉を借りれば、ウルトラライト教の教祖の哲学書(教典)。
初心者に荷物を軽くする意味・意義を伝えるため貸したら納得していた。
Posted by ブクログ
ウルトラライトハイキングとは、長い距離(本場アメリカでは数千キロを4,5ヶ月かけて歩くらしい)を歩くために、荷物を軽くして負担を減らし、環境にも影響を与えないようにして続ける山歩きのこと。
いかに軽い荷物で、寒い夜を過ごしたり食事を摂ることができるか、を追求するわけですが、その「軽さ」への執着の向こう側にある「シンプルさ」「自然との関係」にこそ核心がある、と語られている。
無駄なものを削ぎ落して自然と調和し(戦い)ながら歩くような生き方、憧れますな。イラストも楽しく、なにか人ごとのような文章が押し付けがましくなくて納得できる。
Posted by ブクログ
東京三鷹市にあるウルトラライト商品の店「Hiker's Depot」のオーナーが書かれた本です。
ウルトラライトとは極力荷物を軽くして山歩きなどを楽しもうという意味で、
無駄を省いてひとつひとつの荷物を軽くして行こうという考え方。
この本はそんなウルトラライトハイキングを解説した一冊で、
独特なイラストと横書きという普段見慣れない紙面構成になっています。
ウルトラライトの歴史や考え方、
実際に荷物を軽くするためのノウハウ等が著者本人の経験に基づき書かれています。
山歩きを楽しむ時に、
歩く日数や場所によって荷物の量が変わって来ます。
荷物を入れて背負うザックの大きさもそれによって変わってくるわけですが、
一般的には「日帰り20~30L、山小屋泊30~50L、テント泊50L以上」と言われています。
(Lはリッターの略。ザックの大きさは容量で表されます)
私もいつもはいろいろな道具をザックに詰めすぎて、
重くて辛い山歩きをしてしまいがちです。
先日歩いた陣馬山では思い切って必要最小限の荷物にしてみましたが、
普段とは違った軽快な歩きが出来たのは新鮮な驚きでした。
ひとつひとつのギアを軽量化された物に買い替えるだけではなく、
少しの工夫や荷物に対する考え方を変えることでも実現出来るウルトラライトハイキング。
これからも実践を通して工夫を施したり、
この本を読んで参考にしたりしながら軽快な山歩きを楽しみたいなと思っています。