【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 ドキュメント遭難 山岳遭難の教訓のレビュー

あらすじ

日本各地の山々で実際に起きた遭難事故を克明に記録したドキュメンタリー。高体温症、爆弾低気圧、雪崩、道迷いなど、12件の事例を当事者や関係者の証言に基づき再現。
天候判断の誤り、装備の不備、一瞬の油断といった事故原因を多角的に分析し、生と死を分けた状況から得られる未来の事故を防ぐための貴重な教訓を提示する。

2015年刊行の『ヤマケイ新書 山岳遭難の教訓』に、『山と溪谷』2020年2月号掲載の皇海山道迷い遭難の事例を追加し文庫化。


■内容
高体温疾患の恐怖――2005年5月沖縄西表島
春の爆弾低気圧――2006年3月八ヶ岳・谷川岳
10月のブリザード――2006年10月北アルプス白馬岳
吹雪にかき消えたルート――2006年北アルプス白馬乗鞍岳
スキーツアー中の雪崩事故――2007年2月八甲田山前嶽
冬山登山基地を襲った雪崩――2007年12月北アルプス槍平
ゴールデンウィークの低体温症――2012年北アルプス白馬岳・爺ヶ岳・穂高岳
被雷のち骨折――2012年8月大峰行者還岳
幻覚に翻弄された山中彷徨――2011年8月大峰釈迦ヶ岳
明暗を分けた分岐点――2012年9月奥秩父和名倉山
単独で山中を彷徨した8日間――2014年5月奥秩父飛龍山
思いこみが招いた道迷いと滑落――2019年6月皇海山
登山用語集

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

羽根田治『ドキュメント遭難 山岳遭難の教訓』ヤマケイ文庫。

2015年刊行の『ヤマケイ新書 山岳遭難の教訓』に『山と溪谷』2020年2月号掲載の皇海山道迷い遭難の事例を追加し、文庫化。

高体温症、爆弾低気圧、雪崩、落雷、道迷いなど12件の遭難事例を収録したノンフィクション。

最初に紹介された沖縄・西表島で著者自身が体験した高体温疾患。年々、日本の暑さは恐ろしいくらいに激しさを増している。自分は中学校から社会人になり、50歳までサッカーをしていた。流石に真夏の暑さの中、試合で90分走り回ると尋常ではないほど汗をかき、時には足が痙攣するということもあった。余程、メンテナンスや準備運動や普段のトレーニングをしっかりやらないと誰でも倒れるだろう。

山の天気は変わりやすく、ちょっとした気候の変化を見逃すと大変な事態を招くことはよく解る。自分も大学時代に友人と卒業記念に岩手山に登ることになった。今から40年前の9月27日だった。まだ夏の名残りを残す時期だったので特に防寒装備を用意せず、足元こそトレッキングシューズにしたものの、ジーンズにラガーシャツ、デイパックにおにぎりとおかず、水筒とファーストエイドキット、ウインドブレイカーを入れて、4人で馬返しから登り始めた。途中、岩手山の麓で自衛隊と合同練習をしていた米軍と遭遇した。彼らはしきりに寒い、寒いと口にしていたが、米軍も大したことないなと余り意に返さなかった。さらに登るとベテランらしき登山者と行き合い、山頂付近は氷点下だよ、防寒具はあるのかと聞かれた。一応、ウインドブレーカーはあると言って登山を再開。山頂付近は雪がちらつく、氷点下で、その中で昼食を取り、山頂に辿り着くと、直ぐ様下山を始めた。流石に山頂付近は激寒だった。後から新聞で知ったのだが、この日は岩手山の初冠雪で、例年より1ヶ月早い冠雪だったようだ。

その後は余り厳しくない山を良い季節に散策したり、山菜を採る程度でしか山には足を踏み入れていない。モンベルなどで購入した、それなりの山関係の衣類は持っているが、タウン着と化している。

本体価格1,100円
★★★★

0
2025年12月27日

「スポーツ・アウトドア」ランキング