【感想・ネタバレ】メリットの法則 行動分析学・実践編のレビュー

あらすじ

「すぐに弱音を吐いてしまう」「ダイエットに失敗する」……日常にありがちな私たちの行動を分析するのに、難しい理論はいらない。心理学のメインテーマともいえる「なぜ、その人は○○をしてしまうのか」という問いへの答えを「心」ではなく、「外部の環境」に求めるのが行動分析学だ。「好子」「嫌子」「出現」「消失」。あらゆる行動は、四つのキーワードで分析可能であり、不登校から潔癖症まで、様々な問題行動を劇的に改善することができる。本書はそうした改善の実例を豊富に揃えるとともに、最新の知見も交えた実践の書である。【目次】まえがき/第1章 その行動をするのはなぜ?/第2章 行動に影響を与えるメカニズム (基本形)/第3章 行動がエスカレートしたり、叱られても直らないのはなぜ?/第4章 行動に影響を与えるメカニズム (応用形)/第5章 行動は見た目よりも機能が大事/第6章 日常のありふれた行動も/あとがき

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポイントカードを行動分析学的に解説している部分は興味深いものでした。
この知識、考えを持っておくのは暮らしの中でもなかなか役に立ちそうです。

0
2018年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

行動分析学の知見から、人の行動の意図を見出す本。人の行動のメカニズムを理解することで問題となる行動を減らしたりよい行動へと変えることができる。その理論的なところを知れる本。今の子たちにぴったりなので、うまく応用できたら。

・行動とは、死人にはできないこと
・行動の原因は、行動の前ではなく後に続く結果にある...オペラント行動
△青信号になったから横断した
⚪︎青信号になった時に横断したら安全に渡ることができた
・何か得る変化があること「出現」
・何かが消えるという変化があること「消失」

・行動随伴性の特徴は、記述概念(ビデオカメラで確認できる事実)だけを使う
・好子消失の弱化...いわゆるペナルティー
・4つの基本随伴性であらゆる行動が説明できる
好子、嫌子、出現、消失
・行動の直前と直後で変化がないこと...消去
・弱化...一時的に行動を抑制すること
・抑制されていてもまた復活すること...回復
・アメとムチではなくアメとアメなし
→新しい行動を教えるときは特に、強化と消去の組み合わせ
・好子出現の強化、嫌子消失の強化
・嫌子出現の弱化、好子消失の弱化
+阻止
・嫌子出現阻止の強化、好子消失阻止の強化、嫌子消失阻止の弱化、好子出現阻止の弱化
・行動の機能は4種類
1.物や活動が得られる
2.注目が得られる
3.逃避、回避できる
4.感覚が得られる
・トークンエコノミー法
ポイントカードの手法、価値と頻度のさじ加減が大事

0
2025年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事例で説明した行動分析学の入門書で、杉山尚子著『行動分析学入門』の勝手版という位置づけとのこと。
直前ー行動ー直後の3マスを使い、ウィットもシニカルも含んだ気取らない説明。
行動の定義(死人にはできない、ビデオ撮影して分かる具体的なもの)。
行動の直後に続く結果に原因があるオペラント行動。
好子(こうし)と嫌子(けんし)が原因となる行動随伴性による四つの行動原理。その応用形としての消去、消去バースト、回復、阻止。
行動の四つの機能(得られる:物や活動、注目、感覚。逃避・回避)
望ましくない行動を減らし、望ましい行動を増やす介入としてのエクスポージャー、トークンエコノミー、FTスケジュール、任意の努力。
行動の原因が直後の結果にあるオペラント行動は、アドラー心理学を思い出させ、直前の刺激で起こるレスポンデント行動の説明には妙に納得した。
現実の行動の原因は、モデル化されている行動随伴性と行動の機能が重複して関わっているものだと思われるが、基本的な構造の理解と行動分析学に基づく介入の効果・影響が印象的だった。
14-161

0
2014年10月18日

「ビジネス・経済」ランキング