【感想・ネタバレ】騎手の一分 競馬界の真実のレビュー

あらすじ

2012年秋のマイルチャンピオンシップ。レースの後、勝利騎手インタビューが行われたウイナーズサークルの中央には、久しぶりの笑顔があった。ユタカさん(武豊騎手)が、約2年ぶりにG1を勝ったんだ。「お久しぶりです」俺はもう家に帰っていたから、そのインタビューはテレビで見たんだけど、何だかとてもさびしく感じた。あの武豊をこんな状態にしたのは誰なのか――。(本書より) (講談社現代新書)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近競馬を見てもかつてのような魅力がなくなってきたなぁと思っていたが、その理由の一端が垣間見える本だ。騎手目線から見た競馬会の裏側を見せてもらい、興味深かった。エージェント制度、外国人騎手への安易な乗換を許すJRAが現在の競馬をつまらなくしていると語るその発言はやんちゃで偉そうにも見えるが、何度もフェアプレー賞に輝き、勝利数も歴代10位以内に入る実績に裏打ちされた自信ゆえの発言であり、説得力もある。面白かった。

0
2013年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近は競馬をほとんど見てなかったけど、武豊があまりぱっとしていない理由がよく分かりました。また、藤田の競馬界への愛情もよーく分かったかな。結構好きな騎手だし、こんな状況で引退してしまうのは勿体ないなぁ。
#脚注に懐かしい馬の説明もあって楽しく読めました。

0
2023年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

騎手の立場から現在の競馬会を憂い、JRAを批判する一冊。
エージェント制度という仕組みと、それに伴う外国人ジョッキーの騎乗の増加、日本人ジョッキーの減少が問題として、そのような状況を野放しにしているJRAを批判している。
レース以外の場で、騎手は何をしているのか、レース中に騎手はどのようなことを考えて騎乗しているのか、など競馬を観戦しているだけではわからない内容も数多く、興味深い。
騎手や調教師の個人名を多く挙げているため、自由な文章に少し不安になる反面、とてもイメージが沸く。注釈が多いため、競馬に明るい人でなくても多少は読み易い内容となっている。

・欧米の競馬では、同一馬主の馬がワンツーゴールした場合は併せて一着として三着が繰り上がって二着となる。
・エージェント制度―騎手と契約した競馬専門家の記者などが、騎手に代わって厩舎回りをしながらいつのレースのでどの馬に誰を乗せるか決める仕組み。
・調整ルーム―土日の競馬に備えてJRAの騎手なら必ず入らなければならない宿泊施設。各競馬場に併設されていて、八百長などを行わないよう外部との連絡を絶ったり、コンディションを調整したりすることが目的。

0
2013年12月15日

「エッセイ・紀行」ランキング