【感想・ネタバレ】騎手の一分 競馬界の真実のレビュー

あらすじ

2012年秋のマイルチャンピオンシップ。レースの後、勝利騎手インタビューが行われたウイナーズサークルの中央には、久しぶりの笑顔があった。ユタカさん(武豊騎手)が、約2年ぶりにG1を勝ったんだ。「お久しぶりです」俺はもう家に帰っていたから、そのインタビューはテレビで見たんだけど、何だかとてもさびしく感じた。あの武豊をこんな状態にしたのは誰なのか――。(本書より) (講談社現代新書)

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感情タグBEST3

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競馬ファンなら

ギャンブルどうこうではなく、スポーツ・ロマンとして競馬が好きなら面白く読める一品。ヤンチャとか番長とかウザいので藤田は嫌いだったけど、この本を読んで一気にファンになってしまった。武豊や麻薬で捕まった田原の話など盛り沢山。JRAの制度が悪いのは完全に同感。

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2014年07月30日

購入済み

本音

藤田騎手の本音。
あとは四位騎手にまかせて下さい!

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2015年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近競馬を見てもかつてのような魅力がなくなってきたなぁと思っていたが、その理由の一端が垣間見える本だ。騎手目線から見た競馬会の裏側を見せてもらい、興味深かった。エージェント制度、外国人騎手への安易な乗換を許すJRAが現在の競馬をつまらなくしていると語るその発言はやんちゃで偉そうにも見えるが、何度もフェアプレー賞に輝き、勝利数も歴代10位以内に入る実績に裏打ちされた自信ゆえの発言であり、説得力もある。面白かった。

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2013年12月17日

Posted by ブクログ

藤田伸二のYouTube画像が気になって読んでみる。騎手の制裁、外国人騎手、エージェントなど、彼の不満の根底がJRAにはらんでいる事が理解出来る。流される人が多い中、流されずに抗っている姿勢は評価してもいいのかも。JRAも改善する気持ちがあるようならば、彼を採用してもいいのかもしれない。まずあり得ないけど。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

趣味としての競馬に興味あり。面白さを垣間見れるのでは、と思い手に取った。レースに関する話だけでなくて、レースに至るまでの過ごし方、人間関係なんかも見えてくる。レースの裏側が見えて楽しく読めた。

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2020年08月26日

Posted by ブクログ

筆者は1991~2015年にJRAで活躍した騎手。引退2年前に競馬会に物申すという感じの本です。今の競馬界の問題を赤裸々に取り上げていて、おもしろく読めます。
難を言えば、対案が用意されていないので、単なる愚痴にしか聞こえないのが残念。組織批判は立派だけど、このままじゃ負け犬の遠吠えになっちゃうよ。

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2019年05月03日

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JRAベテラン騎手 藤田伸二が、競馬に対する思いを綴ったもの。本人も言っているとおり、著者は勉強できない競馬しか知らない者である。だから学術的ではないし、口語体で書かれているが、内容は実に正直で競馬に対する思いを語っている。日本競馬の将来を危惧しており、原因はJRAにあると批判している。一般に知られていない内輪の話や、騎手の行動、考え方が詳細に書かれており、とても興味深かった。

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2018年11月04日

購入済み

引退後に読んで

この内容を引退の2年前に書き綴っていた。。。
話題であったけど、今このタイミングで読めた事で藤田伸二が何を思っての引退だったのか、とても興味深く読めた。同時に、こういう物言いをしてくれる(中堅)騎手が抜けた今後のJRAに不安にもなった。

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2016年01月03日

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現役の騎手がここまで書くか!という切り込んだ内容でした。競馬界の現状を、そのただなかにいる人が冷静に分析し、問題点をあらわにしている。競馬にそんなに興味があるわけじゃないけど、これを読んでから藤田騎手にちょっと注目するようになりました。

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2014年11月04日

Posted by ブクログ

最近の競馬にあまり魅力を感じなくなってきた、なんだか遠い存在になってきた、そう漠然と感じていたことの理由が、藤田くんのこの本を読んではっきりした。外国産馬や外国人騎手ばかりのレースをわざわざ日本でする意味があるのか?1レースの半分がディープの子って異常じゃない?それと、馬券の種類、あんなに必要?WINSでバイトしてた時は、それぞれの売り子を贔屓にしてくれてるおじさんたちがいて、一言二言交わす言葉が休日のささやかなコミュニケーションになってた時代、今は殺伐とした機械的なWINSと競馬場。つまらない。でも、競馬も馬も変わらず好きだから、競馬を諦めたくない。と、思いました。

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2014年08月07日

Posted by ブクログ

競馬関連の本を読むのは初めてだったんだけれど、想像以上の内容で最後まで面白く読めた。
次のページ次のページとどんどん読み進めていける本だった。
武豊がなぜ勝てなくなったのか。
競馬会の今をトップジョッキー藤田伸二の目線から語られてるところがとても面白い。

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2014年07月01日

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藤田騎手の話題になった一冊。
今の競馬界に関して様々な提言をされていて、馬からみた騎手の騎乗スタイルやエージェント制度のことについて語られている部分が多く、なぜ武豊騎手が勝鞍が少ないかなど非常に外からみてわからない事がたくさん書かれていると感じました。

フェアプレー賞をほぼ毎年受賞され、2,000勝に近い成績を収めてるトップジョッキーですが、確かに近年乗鞍が減っていたり、ラフな騎乗で騎乗停止になるジョッキーも多く(それでも降着にならず)藤田騎手辛いしたら報われないなと感じてたのですが、読んでここまで騎手という仕事に対して冷めてるとは思いませんでした。

田原騎手の話は色々ありましたが、やはり本当に凄い天才的な騎乗をしていたんだなと感じました。
確かに岡部騎手や南井騎手、河内騎手がいた頃は職人というイメージが強く本当にいい時代だったと思い、
その下の世代である武豊騎手や著者の藤田騎手、四位騎手、横山典騎手などが最後のイズムの継承者ということも感じました。

確かに提言されているJRAの体質に関しては一理あるとは感じましたし、このままいくと本当に競馬人口が減少し、ファン離れも深刻になるとも感じました。
日本は馬券収入だけで成り立ってる部分もあるので非常に今後の競馬産業を考えていくうえでも現役ジョッキーの貴重な意見が書かれた一冊だと思います。

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2014年06月18日

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これから、友人たち一口馬主に挑戦する前ということもあり、手に取った一冊。これまで、馬券を買うことや競馬を見ることはなかったけれど、競馬をとりまく様々なことが良く分かる本だった。
著者は生き様や書きっぷりがなかなか豪快なので、いろいろと批判もある人なのだろうけれども、真っ直ぐで現状に危機を感じて堂々と主張している姿にはとても気持ちの良いものを感じた。

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2014年05月31日

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現競馬界の危機的状況を掘り下げる興味深い内容が非常に読みやすい口語体で語られる。肩の力を抜いて楽しく一気読みできる本。特定の騎手に対しては厳しい批判も書かれている。競馬本の中では推薦本。

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2014年04月15日

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最近は有馬くらいしか競馬やらなくなったな。
藤田は好きな騎手。
よくここまで書いたね。
JRAは面白くないだろうな。

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2014年03月22日

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競馬ファンには衝撃的な内容で、素直に面白かった。筋の通った騎手が最近少なくなってきている中、JRAに対する警鐘を鳴らしている。特にエージェント制度は疑問。ファンあっての競馬であって欲しいと思うし、騎手の腕をもっとみたいです。

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2014年03月02日

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「競馬界の裏事情を綴った一冊」
騎手の乗り方のうまい下手、武豊が勝てなくなった理由、競馬会批判。騎手視点で内情を描いているいところは面白い。

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2014年02月17日

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最近はめっきり競馬に興味が薄れてしまったけど、やっぱり同じオーナーや馬主の馬ばかりが勝っても何にもおもしろくない。藤田騎手が言っているように仕組みの在り方を今一度考えてほしい。藤田騎手こそ騎乗が荒いと思っていたがそうじゃないことに驚いた。

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2014年01月21日

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なるほどー。
競馬の世界も商業主義、効率主義が蔓延っているということですね。
と、納得してしまうところ、自分も歳を取ったということでしょうか。

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2013年11月26日

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ネタバレ

最近は競馬をほとんど見てなかったけど、武豊があまりぱっとしていない理由がよく分かりました。また、藤田の競馬界への愛情もよーく分かったかな。結構好きな騎手だし、こんな状況で引退してしまうのは勿体ないなぁ。
#脚注に懐かしい馬の説明もあって楽しく読めました。

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

発売時から話題になってたので内容はおおよそ聞いていたとおり。時代の流れに抗う職人の本。都合の悪い部分はスルーしているし、悪いのはJRAという結論ありきで書いているので説明にハテナがつくものも多い。
ただ、一時代を築いたこういう騎手がいて、こういう考えのもとでムチを置いた、ということが残されているのは大事なことで、その意味では非常に意味のある本。
余談だが、いちいち「先生」に「テキ」のフリガナをふる必要はあったのだろうか。

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2021年10月10日

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藤田が喋った内容を誰かが書き起こしてまとめたと思われる内容。武豊等、先輩ジョッキーを褒めるのはよいが、岩田騎手をけなすのはどうかと思う。確かに素行も悪そうではあるが。競馬界の内情も少しはわかり、それなりには楽しめた。

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2019年08月12日

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藤田騎手かあ。昔、僕が競馬にはまっていたころに大活躍してたなあ、などと思いながら読む。
なんと、武豊が最近勝ってない、など最近の競馬事情がよくわかった。

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2019年01月19日

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(かつての)トップジョッキー藤田伸二による、JRAへの提言書です。
もうかなり以前から競馬に魅力を感じなくなっている自分に気付かされ、また、その要因に納得させられました。

多くの騎手について書かれていますが、「馬の「邪魔をしないこと」が大切」だということには共感できます。
それに対して、以前にEテレのSWITCHインタビューという番組で、「昔は馬の邪魔をしない騎乗が良しとされていたけど、今は違う。馬を動かしていかないと、海外のジョッキー達には勝てない」というようなことを福永祐一が言っていました。
私はその時に違和感があったのですが、本書にある、祐一は「人馬一体」とはなれていないとの指摘で納得できた気がします。
邪魔をしないことができない技術しかないのに、それを謙虚に見つめず、更に難しいことをしようとして、結果、重大な事故を起こす。
私自身や会社にも思い当たる節があるよなぁ…

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2014年10月05日

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競馬への興味が薄れている原因が、克明に記されていた。
個性の消失、安易な乗り替わりにはゲンナリする。昔話をしたくはないが、かつては馬券の的中に関係なく、刺激的だったと思う。

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2014年08月13日

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藤田伸二騎手が憂う日本の競馬界。
その頑強を運営母体であるJRAとし、その問題点を指摘する。

個人的にはあまりよく競馬のことは分からないが、
競馬界を引っ張ってきた著者だからこそ、責任の重さを感じ、
それが嘆き・怒りに向かっていることがよく分かった。

これは企業においても言えること。
中堅以上の立場になり、後輩や会社の将来に向かって、
何が責任であるのか?今一度考えたくなる本。

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2014年03月24日

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競馬界もお金儲けが根底にありながら、表面上はスポーツの世界のようにきれいごとで覆い、優等生的な冒険をしないものになってしまったようだ。藤田氏は競馬界に残ることを捨てて、このような本を出しJRAに苦言を呈している。勇気のいることだと思う。

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2014年03月12日

Posted by ブクログ

競馬界について、ジョッキーの立場から見た様々な現状が書かれてあった。

競馬には興味はないけど、著者の価値観とかがすごく書かれていたので面白かったと思う。

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2014年02月18日

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シルクジャスティス、ツルマルツヨシ、あんまり強くないのに好きになる馬はだいたい藤田伸二のお手馬だったなぁ。

海外生活が長く競馬とは大分離れてしまったが、自分がみていたときと大分様子が変わってしまったようだ。

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2015年07月15日

Posted by ブクログ

正月も暇なので、読んでみました
去年でた本で、比較的話は新しいです。
藤田らしく、言いたいことはなんでも言うという感じ。JRAへの批判が痛烈です。

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2014年01月02日

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ネタバレ

騎手の立場から現在の競馬会を憂い、JRAを批判する一冊。
エージェント制度という仕組みと、それに伴う外国人ジョッキーの騎乗の増加、日本人ジョッキーの減少が問題として、そのような状況を野放しにしているJRAを批判している。
レース以外の場で、騎手は何をしているのか、レース中に騎手はどのようなことを考えて騎乗しているのか、など競馬を観戦しているだけではわからない内容も数多く、興味深い。
騎手や調教師の個人名を多く挙げているため、自由な文章に少し不安になる反面、とてもイメージが沸く。注釈が多いため、競馬に明るい人でなくても多少は読み易い内容となっている。

・欧米の競馬では、同一馬主の馬がワンツーゴールした場合は併せて一着として三着が繰り上がって二着となる。
・エージェント制度―騎手と契約した競馬専門家の記者などが、騎手に代わって厩舎回りをしながらいつのレースのでどの馬に誰を乗せるか決める仕組み。
・調整ルーム―土日の競馬に備えてJRAの騎手なら必ず入らなければならない宿泊施設。各競馬場に併設されていて、八百長などを行わないよう外部との連絡を絶ったり、コンディションを調整したりすることが目的。

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2013年12月15日

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藤田騎手は、競馬ファンから「番長」と言われているくらい個性の強い騎手だが、この本を読むと渾名とは違って至って真面目な感じを受けた。毎年のようにフェアプレイで表彰され、重賞もデビューから20年も継続して勝っており、騎乗技術もモラルも実績にも自信があるから、このような本が書けるし、競馬ファンの間で評判になるのだろう。
この本では、競馬システムの紹介、現在の競馬興行の傾向、騎手仲間のことや騎乗技術のことを思いつくままに?褒めたり批判したりしているけれど、総じて批判の矛先はJRAの不合理な制度に向けられているようだ。
JRAの制度批判は、馬主からも競馬記者からもあるが、所属する当事者もいろいろな問題を抱えながら騎乗を行っているようだ。騎手減少の問題、若手騎手育成の問題、乗り替わりの多さ、エージェント制度、調整部屋の問題など、将来の競馬興行に関わる懸案について、自身の見解や不満を述べている。
率直な感想として、彼の不満もよく判るし、競馬をより良くしたい気持ちもよく判る。でも本文中に何度も書いているが、「俺はいつでも辞められる」というスタンスで物を言っても、何も変わらないような気もする。もし競馬興行が利益を求めないボランティア事業であれば、彼の意見を取り入れた制度にできるかもしれないが、ギャンブルでは、誰もが利益重視であり、興行主のルールに従うしかない。もし彼が本気でJRAの制度を変えたいのなら、JRA組織の頂点に立って提言するしかないのでは、と思った。
それはともかく、騎手の裏事情がよく判って、一競馬ファンとしては面白く読めました。

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2013年12月05日

Posted by ブクログ

自分にとっては、いろいろな意味で身近な存在な「競馬」、
馬券はあまり買わなくなりましたが、春秋のG1はチェックしています。

ちなみに一番力を入れて観ていたのは大学生の頃、
エアグルーヴやグランワンダーの全盛期の時代でした。

確か、著者・藤田さんがデビューされたのもその頃で、
世代的にはほぼ同世代なんですね、、ふーむ。

こちらは、そんな藤田さんが、今の競馬界、、
特に“JRA”に対してモノ申した一冊となります。

 “JRAが「国際化」の意味を履き違えた結果が、こんな事態を招いている”

売上ベースで言えば、オグリキャップの頃がピークで、
その後はほぼ前年比マイナスで推移しているそうです。

その後、ディープインパクトの頃にやや復調しましたが、
あくまで一過性のもので、、状況はあまり変わらずのようで。

 “職業としての騎手の魅力が失われかけてきている”

昔と比べて選択肢が劇的に増えているのも理由としてはあるでしょうが、
もっと根源的なところで間違っているのではないか、と。

 “エージェント制度の導入や外国人騎手の多用によって、
  長期的な視野で騎手を育てようとする風潮がなくなっているけど、
  このままでいいとJRAは本気で思っているのだろうか”

騎手は、大けがをするリスクも高く、下手をすると命にも影響します。
そのリスクをとってまで、なりたいと思う職業ではないのは、、

国内の若い世代を育てようとする気概が失われているから、
また、今の若い世代にとっての憧れとなる騎手がいないから、なのでしょうか。

私たちの世代は、武豊騎手や岡部騎手、柴田騎手に憧れて、
藤田騎手や武幸四郎騎手、横山騎手にシンパシーを感じた覚えがあります。

また、以前は1000勝で調教師試験免除だったそうですが、
その仕組みもなくなって、現場の騎手にとってはそれも厳しいようです。

ここ数年、ルールメイカーとしてのJRAの姿勢が問われていると思います。
競馬を盛り上げたいのか、既得権益の塊にしたいのか、の岐路に立っているかと。

そして、ここ数年の競馬学校の入学者の減り具合が壊滅的でもあるようで、
近々、久々に女性ジョッキーが誕生するそうですが、活性化の一つになってほしいですね。

世代を問わず、同世代のヒーローがいなければ、共感は厳しいかなと。
“人馬一体”の美しさは、競馬の醍醐味の一つと思うのですけどね。。

そして、その“一体”は場外でのつながりも決して無縁ではない、、と感じています。

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2025年08月29日

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