あらすじ
残酷で、皮肉で、冷徹で、透明な、ロアルド・ダールの短篇世界。一度味わえば、その味わいは二度と忘れられないものとなる。「女主人」「誕生と破局」「ウィリアムとメアリイ」など、忘れ得ぬ11篇を収録。
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Posted by ブクログ
11篇の「奇妙な味」の作品集。
『あなたに似た人』と比べると意外と粗が目立つ作品集かも。
個人的お気に入り
「ウィリアムとメアリイ」
夫が科学の勝利を得た代償に立場が逆転する夫婦。
「天国への登り道」
ささいな(でも精神的負担は甚大な)嫌がらせを続けたため夫婦関係にひびが入る、どころか…。
「牧師のたのしみ」
エセ牧師と農家の人たちとのやり取りが面白い。騙された側の善意が仇となるのはお約束。
毎年GWにロアルド・ダールを読み、3冊目だからか話のオチが少し読めてしまうようになってきました(;'∀')
今回は旧版で読みましたが翻訳が開高健さんでちょっとお得感あり。
解説の阿刀田高さんが好みと挙げられた3作(「女主人」「天国への登り道」「牧師のたのしみ」)と私の好みの3作中2作が同じで勝手に親近感を覚えてしまいました(*´艸`*)