あらすじ
移住者として暮らす富山で十数年ぶりに再会した花ちゃんとなごやん。飛騨でのキャンプ、身内の死、そして輪島への家族旅行……緊張感に満ちたコロナ禍の暮らしを富山の風景に乗せて描く、温かな傑作長編。
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Posted by ブクログ
「逃亡くそたわけ」の続編。ざっと読み返してから、臨んだ。
富山のあるあるや、県雑学や、生活や、イベントや、固有名詞たくさん。
地図があるのは前作と同じだが、経路ではなく、富山の歩き方というニュアンス。
花ちゃんもなごやんも、県外からの移住者。いわゆる「たびの人」としての生活観だが、たぶん作者の実感でもあるんだろう。
2019年4月から2021年10月まで、つまりコロナ禍の初期。
自粛と分断で生活が、ガタつきそうなのを、なんとか抑えるのだが、双極性障害持ちとして、とはいえ家族もできたいい大人として、なんとかかんとか。
特に花ちゃんが、大人になったものだなと感慨深いが、それは読者も同じ。
前作のやたけたな抒情を愛する者だが、本作もまた別の手ごたえで、よい。
娘の佳音がちょうど自分の娘と同年代ということもあり。