あらすじ
社会人の湊は「ラスト・キング」というゲームキャラ・シドを激推ししていた。
美しいシドだがラスボスというだけあり、不幸な少年時代のせいで闇堕ちし、最後は倒されるという悲しき運命を辿るキャラだった。
そんなある日、湊の自宅の押し入れと少年姿のシドがいる世界が繋がった! なんで!?
とりあえず最推しが困っているので愛でて貢いで幸せにします!
成長後はチート美丈夫、静かに湊を守る最推し×シド過激派美人オタクの世界を超えた最愛の物語。
<電子限定の書き下ろしショート付>
感情タグBEST3
冬の夜長のお供に
すっごく良かったです!幸せの余韻が続いています。作中に出てくるポットパイが食べたいです。鹿肉の入手がなかなか難しいので、作るとしたらサーモン一択ですが。
正直なところ試し読みの段階では『あー、またゲーム世界ものかぁ』みたいな気分が少なからずあったのですが、読み進めるごとに世界観に引き込まれていきました。
原作ゲームはまるで冷たい世界なのに、湊の介入で温かく優しい世界に変わります。極寒の牢獄に湊が灯した蝋燭がとても象徴的で、この灯を胸にシドは湊が帰った後の世界を旅したのだろうな...と。
シドと湊の再会までの展開もなかなかドラマチックですし、とにかく人々が温かいのが素敵です。後日談も素敵な内容で、正に湊のシドへの愛が掴んだトゥルーエンドです。
幸せな気持ちで読了しました。☆の数を増量したいです。
この作品は是非とも寒い季節に温かい飲み物をお供に読んでいただきたいです。