【感想・ネタバレ】日本人の論語(上) 『童子問』を読むのレビュー

あらすじ

江戸初期の儒学者、伊藤仁斎は、学問とは知識の競い合いではなく、人間性の修練であると唱えた。そして、『論語』『孟子』の精髄を読み抜き、日本人の感性に即した儒学を、師と弟子の問答形式を用いて叙述した。それが『童子問』である。本書は、全百八十九章から成る『童子問』を現代人が読みこなせる言葉に訳し、さらに要諦を解説する。仁斎は儒学を支那から取り寄せ、そのままを暗唱するのではなく、儒学の真髄を把握したいと考えた。儒学の目的は人間の生きるべき道を深く学び、それを実践する強い意志であることを悟り、これこそが、本来の学問であるという信念を持った。仁斎の出現により儒学は輸入学ではなく、日本人が人生の生き方を社会生活の中で、工夫する手立てとなったのである。仁・義・礼・智とは何か。人間関係の心得とは何か。人生における永遠のテーマを、親しみと温かみをこめて、諄々と説く。古典の碩学が、老若男女すべてに贈る、普遍の人間学。

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Posted by ブクログ

江戸時代の儒者、伊藤仁斎の童子問を谷沢先生と共に読む。

伊藤先生の講義を谷沢先輩を通じて講義されているような錯覚を覚える。

伊藤先生の優しさ、学問に対する厳しさを感じる。

先生の教えは実生活にそのまま応用できる。

江戸時代と現代が繋がる瞬間である。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

伊藤仁成の童子問を解説。論語と孟子が儒学の基本みたいに書かれています。仁は徳の最高位だと言います。情は源から発する泉のごとし。恕(じょ)はつまり思いやり、仁は徳を備えたものでないと達しえない、しかし一件の恕を行えば一件の仁を、二件の恕を行えば二件の仁を体得できる。仁を求めるには恕が一番の近道。まごころから出た行動でそれが公益を生めば仁と言える。理解度は多分10%以下だと思いますが、この本から仁について少し学びました。

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2010年02月13日

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