あらすじ
部下を持つとはどういうことか。人を育てるうえでの心得とは。部下のタイプによってどう接し方を変えればよいか。外資企業トップを歴任してきた著者が半世紀近くに及ぶ自らのビジネス人生の集大成としてまとめた「リーダーシップの授業」。個人のスキル磨きばかりが議論される今だからこそ、忘れてほしくない人育ての本質。
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Posted by ブクログ
かなり濃い内容だか読みやすく、まとめられている
リーダーとして、組織を引っ張っていく人やマネジメントをするポジションの人に、今まで読んだ中で1番オススメする。ぜひ読んで欲しい。
1
サラリーマンではなくビジネスマンに
・サラリーマン:会社に「行く」人。ビジネスマン:会社に「結果を出しに行く」人
・「結果を出せない人には、三文の価値もない」
2
リスクを取らないことこそ最大のリスク
・挑戦や変化を避ける会社こそ危うい
・逆境に挑戦する姿勢が組織を成長させる
・「伸びるのは逆境の時」
3
挑戦心はリーダーが引き出すもの
・部下が挑戦しないのは、リーダーの責任
・「部下の挑戦心の欠如を嘆くのは、自分の無能を告白しているのと同じ」
4
地道な努力しか道はない
・近道や楽な学習法に頼っても、本物にはなれない
・「コツコツが勝つコツ」
5
健全な不満が成長を生む
・常に「まだ足りない」と思えることが成長を促す
・「我以外皆我師」
・『トヨタの敵はトヨタ』
6
社内価値より社外価値を高めよ
・「社外で年収3割増でスカウトされるか」が真の実力
・「鶏口となるも牛後となるなかれ」
7
上司に人気はいらない
・部下が成長するのは厳しい上司の下
・「優しい上司に育てられた部下はちっとも成長しない」
8
リーダーは火を灯す人間である
・「人は論理で説得され、感情で動く」
・トップが情熱を持っている会社は強い
9
名ばかり上司になっていないか
・指示を伝えるだけの上司は「平社員の成れの果て」
・ビジョンを示し、部下を導くのが本物の上司
10
目標は納得とコミットメントを生む形で落とし込め
・ストレッチ目標と納得目標を組み合わせる
・個人目標は全体戦略とつながっていることが重要
・「納得した目標は愛着とコミットメントを生む」
11
人を育てる最も効果的な方法は権限委譲
・仕事を任せられると、人は成長する
・中間報告・ヒントの提供が基本
12
叱るときは人でなく、こととものを対象に
・「8褒め2叱り」が理想
・怒りではなく、愛情がある叱り方を
13
バッドニュースは早く報告させよ
・悪い情報ほど早く報告させ、報告の勇気を評価する
14
部下が育たないのは、育てていないから
・部下の個性に合わせた育成法を考えることが上司の仕事
15
「畏敬」を勝ち取れる上司が理想
・「畏怖」され、「敬愛」される
・スキルとマインドが畏怖を生む
16
会議は目的と決定事項を明確に
・目的・時間・出席者・アクションを明示
・「会議のための会議」はやめる
17
やらないことを決めよ
・選択と集中が重要
・優先順位をつけて、不要なものは捨てる
18
戦略なき戦術では勝てない
・ビジネスモデル(戦略)→戦術への落とし込み
・「戦略の欠如を戦術では補えない」
19
人材育成こそ経営の原点
・強みに集中し、スキルとマインドの高い人材を投入することが成長戦略
20
部下のキャリアを一緒に考える
・部下への関心こそマネジメントの第一歩
・「愛情の反対は無関心」
21
優れた人間は強みと弱みを知っている
・自分の弱みを補う人を配置することがリーダーの役割
・「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」
22
人罪をどう扱うかは組織の品格
・切り捨てる前に、育成の責任を果たしているかを問う
23
中途採用では「志」と「目の光」を見る
・質問で成長意欲や価値観を見極める
・「目に光があるかどうか」
24
成功に努力は必須
・「努力すれば成功するとは限らないが、成功者は必ず努力している」
25
正しいものの考え方、多長根の原則
・本質・目的・根本に立ち戻る習慣
・「行動が目的化していないかを常に問う」
26
やってはいけない仕事
・強みが発揮できない、勝てない市場には出るな
・「負ける喧嘩はすべきではない」