【感想・ネタバレ】白雪姫には死んでもらうのレビュー

あらすじ

ドイツ、2008年11月。空軍基地跡地にあった空の燃料貯蔵槽から人骨が発見された。検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明する。折しも、犯人として逮捕された男が刑期を終え、生まれ育った土地へ戻ってきていた。彼はふたりの少女を殺害した罪で服役したが、寃罪だと主張しつづけていた。だが村人たちに受け入れてもらえず、正義という名の暴力をふるわれ、母親までも何者かに歩道橋から突き落とされてしまう。捜査にあたる刑事オリヴァーとピア。閉塞的な村社会を舞台に、人間のおぞましさと魅力を描き切った衝撃の警察小説!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

冤罪で11年の刑期を終えたトビアスは、出所して故郷に帰って来る。
それに合わせたかのように再び不穏な空気に襲われるアルテンハイン。
暴力事件が起こり、再び少女が行方をくらます。

これ、ものすごく怖い話です。
例えばテレビの「逃走中」で自分一人が残った時に、何十人ものハンターが表情一つ変えることなく自分を追いつめてきたら。
それも、捕まえて終わりではなく、命を取るまでゲームが終わらないとしたら。

ところが自体はそれほど単純ではなくて、真実が少しずつ明かされるたびに二転三転と状況が変わって行く。
トビアスは無罪。
誰が、何のために、彼に罪をかぶせて、なおかつ今もなお暴力で支配しようとしているのか。
加害者が自警団を作り被害者を襲う。
その理由たるや、他人の痛みには知らん顔をしたまま自分の痛みだけを主張するおぞましさ。

だけど、文章は読みやすくて、読後感もそれほど悪くはない。

警察は警察でいろいろ問題を抱えているのだけど、例えば妻の浮気とか、自宅を強制退去させられる刑事の他に、届けを出さずにアルバイトする刑事や(届けが認められたらアルバイト可というのがびっくり)、知人に頼まれて証拠書類を廃棄する刑事(日本にもいるかも)など、日本の公務員に比べて職務専念の度合いの低さに驚き。

次は自費出版されたデビュー作に挑戦だ!

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2021年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
主人公のオリヴァー主席警部がコージマと別れてしまったのは残念だが、
一応立ち直ったようなので良かった。

ミステリーとしても、人間ドラマとしても
とても面白い。
もうひとりの主人公トビアスの出所後の人生に、
ぐいぐい引き込まれる。

前作に引き続き、
お願いだから、このシリーズの一作目と二作目を
翻訳してほしい。

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2014年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと気になっていたタイトル。
これまでの三作品を経て、ようやく辿り着いた。

多めの登場人物にももう驚かない。
しっかりメモメモ。
短い章立て、目まぐるしく入れ替わる人物たち。
今回はミステリーのヒントも多めに与えられ、
メモ、びっしり!
この作品の犯人わかった人がいたらすごい。

それに加えて警察側のメンバーの私生活も盛りだくさんで…。
もう今回で私、オリヴァーのこと嫌いになっちゃったかも。
自分のプライベートが大変すぎて
まともに仕事が手につかず、な割に
相変わらず魅力的な女性に出会うと心フラフラ。
途中からほぼピアが仕切ってるし。。
にもかかわらず昇級ってどういうこと?

気になる厄介者フランクは今後どうなるのか?
もうそろそろお腹いっぱいになりつつあるこのシリーズ。
キーワードは「ジェラシー」

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ



巻末の解説の中に「王子は死体愛好家」とあったので、ビックリして他で調べてみたら、伝承民話であるため、話のバージョンはいろいろあるが死体愛好家とハッキリと示唆する話はないようである。ただ、初対面で既に死んでいるものを強引に譲り受け、それを自室に運びこんで眺め、しまいには常に側に置いて眺めていないとごはんも喉を通らなくなり、外出時にまで必ず家来に持ち運ばせたり、と言った件がある話から、そのような解釈がなされることもあるらしい。もっとビックリした事には、ペドフィリアの話だ、という説もあるらしい。最後に姫を助けにいくのは王子ではなく父親で、父娘で幸せに暮らしました、で完結する伝承民話があるそうで、それが父と娘として幸せにか、父と娘二人きりでラブラブにという意味か、どちらにも解釈できるため、そのようにも言われているらしい。さらにもっとビックリしたのは、小人一人一人と白雪姫が毎夜、ベッドを共にしたからこそ七人の小人であったらしく、亡くなった白雪姫の身体にはその証拠に、、、あっ、このくらいで辞めておきます。話が脱線し過ぎて、『白雪姫』のレビューだか、『白雪姫には死んでもらう』のレビューだか、わからなくなってしまいました(^^;;すみません

ドイツの童話である「白雪姫」がタイトルに付くドイツのミステリー。白雪姫のような「肌は雪のように白く、髪は黒檀のように黒く、唇は血のように赤い」美少女の死にまつわるお話。閉鎖的な集落の人々が、それぞれの都合で真実に目を瞑り、嘘を突き通す。たとえそれが、無実の青年に濡れ衣を被せ、彼の人生を狂わせ、その家族を破滅に追い込もうとも、村人達は嘘に嘘を重ねていく。嘘を突き通す人々とそれに同調していく人々。
刑事オリヴァーとピアの活躍で、最後に真実が暴かれ、青年と色白の繊細な顔立ち、ふくよかな唇、なんでもお見通しのような黒い瞳の持ち主である死なずにすんだもう一人の白雪姫、死んでしまった白雪姫を守っていた自閉症のティースは新しい人生をやり直す。

ドロドロした人間関係のドイツミステリーも割に好きな私です。

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2025年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

刑期を満了した青年が殺人事件の現場の故郷に帰ってきたことから、田舎の集落の平穏が崩されていく。
「鉄壁の自制心と上品な振る舞いを教え込まれてきた」というオリヴァーに惹かれた。ドイツにも貴族が今もいることに、驚いた。しかも警察に勤めているとか。ドイツの文化は、あまり馴染みがない。
楽しんで読める小説で触れることができるなんて、一石二鳥。

前作の「深い疵」は暗そうで読むのをやめようと思っていたけど、読んでみよう。人間関係がこの話で破綻してる人もいるので、遡ると辛いかもしれへんけど。

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2014年09月19日

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