あらすじ
詩人はいつも宇宙に恋をしている。作者にも予想がつかないしかたで生れてきた言葉が、光を放つ。「夜のミッキー・マウス」「朝のドナルド・ダック」「詩に吠えかかるプルートー」そして「百三歳になったアトム」。ミッキー・マウスもドナルド・ダックもプルートーもアトムも、時空を超えて存在している。文庫版のための書下ろしの詩「闇の豊かさ」も収録。現代を代表する詩人の彩り豊かな30篇。
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Posted by ブクログ
この詩集は、完全に大人向けのものですね。
子供向けの詩はありません。
「あのひとが来て」
という詩が一番好きでした。
そう思って読んでいたら、谷川さんの文庫版のあとがきによると、「あのひとが来て」は一篇の詩の題名から出世して、立派な詩画集の題名になり、CDもついているそうです。
漫画家のしりあがり寿さんが解説で、「詩はそれを読んだ人をほんの少しかもしれないが確実に変える。人生をまるごと変えるようなスゴイ詩もあるかもしれないけど、そうでなくても、ちょっとだけ変える。」
とおっしゃっているのが、よくわかりました。
Posted by ブクログ
今回「詩」というものを初めて購入してみた。
私のような素人にも、谷川氏の操る日本語の美しさに圧倒されてしまった。
言葉の美しさは声に出して読むとよくわかるとは言われるが、どの作品をとっても言葉の心地良さが伝わってきた。
Posted by ブクログ
う~ん面白い!夜の雰囲気。
シュールな詩も読み返すほどに深みを増す。田舎道のど真ん中の扉を開ければ星空のはじっこに出られるとか、日々の細部にビッグバンに連なるものを探すとか、いちいちツボで困る。解説もすごく良かった。
「あのひとが来て」「忘れること」「ひとつまみの塩」あたりの感覚いいな。