【感想・ネタバレ】天才画の女のレビュー

あらすじ

座の一流画廊に画を売り込みに来た女流新人画家・降田(おだ)良子。その斬新な手法と構成が有名なコレクターの眼にとまり、良子の作品展は画壇の注目をあつめる。しかし、彼女の風変わりな制作態度に秘密を感じたライバル画廊の支配人・小池は、真相を求めて良子の郷里福島へと向う。画商の商算と美術評論家の欺瞞が交錯する画壇に二重三重にはりめぐらされた策謀を暴くサスペンス長篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

コレクター寺村の眼に留まり、この画を持ち込んだ女画家 降田良子とはいったいどういう経歴の持ち主なのか?光彩堂の山岸と叢芸洞の小池がそれぞれの角度から調べていくストーリー。たったそれだけの事なのにストーリーが面白くてスラスラ読めた。
小池が最後原口に騙されて殺されなくて良かった。

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2024年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰も殺されない松本清張。いつになったら展開があるのだろう?と思いながら読んだ。主人公?の女性は美人でも人から好かれるかんじでもなくサッパリと書かれてる。何者だろう?と思わせてくれて楽しい。ライバル画廊のやり手が、戦争帰りの親戚の話をでっちあげて人の話を聞き出すのが、そういう人が身近にたくさんいた当時を感じさせる。主人公たちのしていたことはあくどい犯罪ではないし、着想を得ていただけで自分の画力で描きあげたともいえるような気がするが、狂人画家の功績を葬り去ったことはやはり罪なのだろう。

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2017年01月14日

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