あらすじ
ライターの田中永遠とオカルト雑誌『レムリア』の編集者・礎怜のコンビは、廃校となった元小学校に伝わる七不思議調査のため深夜の校舎に忍びこむ。ところがその場所を密かに拠点としていたテロリスト集団と鉢合わせし、捕まってしまう。永遠はそのうち一人から、ある人間の殺害と引き換えに、校舎から怜とともに解放するという密約を持ちかけられた──。やむを得ず殺人を犯す永遠だが、覆面探偵を名乗る人物に真相を暴かれ映写室に監禁される。だがそこは七不思議の一つ『時が戻る映写室』であり、気がつくと時間が殺人依頼の直前に巻き戻っていた。再び殺人に挑む永遠だったが、またしても失敗し……。鮎川賞作家が新たに挑戦する、トリッキーな長編ミステリ。
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Posted by ブクログ
SFとミステリの融合
絶妙なバランスで重層構造が成立している
最後の構造の破壊っぷりはまさにミステリだと思う
もっと緻密で重くて厚い話だったらより良かった
全然融合じゃないじゃんってところを含めてわりと好き
Posted by ブクログ
オカルト雑誌のライター田中永遠は、担当編集者の礎怜と怪奇現象を検証するため廃校となった小学校に忍び込む。校長室で武器を見つけ、テロリストである男たちに捕まってしまう。テロリストの一人に脅されて一人の男の殺害を実行するが、覆面探偵だという男に犯行を暴かれてしまう。閉じ込められ目が覚めると時間が巻き戻っていた。再び同じ男を殺すが、やはり探偵に気づかれてしまい …。
不思議ミステリー。殺したはずの相手が生きていて、また同じ話を持ちかけられる。時間が巻き戻っているけれど、失敗はできないと対策を練って再度繰り返す。アプローチを変えてもやっぱりうまくいかない。主人公のメンタル強い。というか狂信者的なところがあるように思える。怖い。
作品として冗長になるからなんだろうけど、怪異をモチーフにして4回繰り返したなら、きっちり7回までやればいいのにと思う私もいないではない。怪異の方も回数減らしておけばよかったのに。
予想のつかない展開は面白かったけれど、最後の終わり方が後味悪め。名探偵コナンじゃないけれど、探偵にはある程度の美学を持っていて欲しい。ボランティアなんだから謎解きと犯人特定が探偵の本分っていうのは嫌な考え方だなぁ。