【感想・ネタバレ】寝ても覚めても本の虫のレビュー

あらすじ

「もうぞくぞくとするような楽しみなのだ」――大好きな作家の新刊を開く、この喜び! 本のためなら女房の小言も我慢、我慢。眺めてうっとり、触ってにんまり。ヒーローの怒りは我が怒り、ヒロインの涙は我が溜め息。出会った傑作は数知れず。運命の作家S・ツヴァイク、目下の“最高”N・デミル、続編が待ち遠しいT・ハリスに、永遠の恋人M・H・クラーク……。ご存じ読書の達人、児玉清さんの「海外面白本探求」の日々を一気に公開。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

分類としては書評本になるのだろうか。
評論というよりは、お勧めの本を紹介しているブックガイド、という方がしっくりくる。
紹介されているのは海外の作家が大半を占めていて
自分の読書傾向とは少々方向性が違うのだが
そこに挟まれているエピソード、書籍や作家に対する愛情というか執着心というものに
いちいち共感しながら読み進めた。
クリスティを読まない話、蔵書のことで奥様と喧嘩したエピソードなど
本のことになるとあのダンディな児玉さんがこんなにも少年ぽくなってしまうのか、
と意外に可愛らしい部分が見えたのも楽しかった。

読み手の興味をそそる掴み(というかマクラ)、
内容を紹介するときにどこまでネタバレにするかという匙加減が絶妙。
海外モノは訳者との相性もあるのであまり手を出さないのだが
児玉さんが本書で紹介していた海外ミステリをいくつか読んでみたくなった。
ホントは原書で読めるといいんだろうけどなぁ…(´・ω・`)

最近思うのは、役者さんには文章のお上手な方が多い、ということ。
文体がどうこうではなく、エピソードを読ませる力がある文章を書かれる。
児玉さんもそうだし、先日読んだ六角精児さん、鈴木砂羽さん、
CREAだったかな、どこかの女性誌でエッセイを連載されてた
堺雅人さんの文章も面白かった。
何かを演じることと文章を書くことには共通項があるのだろうか。

0
2013年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通りの本の虫の著者。
読んだ本への愛情があふれるエッセー。
すぐに読みたくて原書を読みこなすという熱意には恐れ入る。
古典やビジネス本を読まなければならないと思い込んでいた自分に、「面白本を読みなさい」と肩の力を抜いてくれた本である。

0
2014年04月13日

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