【感想・ネタバレ】クリストファー男娼窟のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年11月27日

キラキラしてて、極彩色で、草間さんの自伝かと思うほどリアリティがあって。天は二物を与えず、とは嘘だな。ものすごい魅力的な文章。引き込まれました。

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Posted by ブクログ 2021年07月18日

初見では、読みづらい文章だった。
でも、第1章を読み終えた頃には慣れてきて、草間彌生の独特の描写と世界観に没入できたと思う。
文の書き方がなんとなく英語的だなあという印象を受けた。日本語を編んで作った文章と言うよりも、文学的要素のほとんどが名詞、シンボリズム、情景描写がだったから。割とどんな言語に訳...続きを読むしてもニュアンスが変わらない文章なんじゃないかな…

あまり読んだことのない感じの文体で面白かった。移動中に読むつもりで持ち歩いてたけど、結局後半は家で一気読みしてしまった。

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Posted by ブクログ 2020年11月07日

p38 肛門の退行と固着の妖気の中で男たちは、魂の自由からかどわかされ、ナルシズムの囚人カーテンの中で秘かにさまよっている。

草間彌生も小説を書くのか、と思って読んだら、意外とちゃんと小説だった。幻覚と現実が混じり合って詩的ではある。水玉の印象が強くて、そんな衝動的な感じの人が言葉を操れるのかと思...続きを読むったけど(たまに良く分からない場面はあるけど)渡米してただけあって、ニューヨークの雰囲気を肌で感じて、そして絶妙な狂気と感性の言葉で表現されている。
愛の渇望と、性の衝動と、茫漠な自己の風景。ミルク色のカーテン。蛾の銀色の鱗粉。腐ったネズミと花。蒸れた体臭。ドラッグとホモの夜のニューヨーク。

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Posted by ブクログ 2013年09月01日

 芸術、芸術家、前衛芸術、都会、男娼、そういう文化の息づく都市、というものに興味をひかれる。ニューヨークの男娼窟の物語である表題作が私は一番好きだ。男娼をやって大学を出た、という主人公の経歴がまた何ともいえず惹かれるものがある。男娼窟のあるアパートの様子とか、凄くかっこいい。本を読んでいて頻繁に思う...続きを読むことがある、こういう風に書きたい!と思う個所がクリストファー男娼窟にはいっぱいあった。
 草間彌生の芸術作品を見に行くと、いつも猛烈にやっぱり芸術家が好きだ、と思う。芸術家の書く文章って、どんなものなんだろう、という興味も手伝って手にした本。文章は独特で、所々主人公の本当に観ている光景と幻覚が混ざり合っている感じの個所も出てくる。クリストファー男娼窟ではあまりなかったけど、離人カーテンの囚人では読んでてちょっと疲れた。
 芸術を生み出す人の脳味噌の中には、やっぱり興味があるな。

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Posted by ブクログ 2013年02月14日

これは、読む絵画である。エロティックでグロテスクで美しい。性液ののようねっとりしているかと思いきや意外に爽やかである。文章に色彩が弾けている。読書する時間は麻薬のように流れ去る。

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Posted by ブクログ 2018年09月16日

草間彌生が書いてるのが売り。内容はジゴロや売春婦の娘が薬物汚染や親子関係の不具合に直面し身を滅ぼし死んでいく話。アナルとタナトスと狂気に満ちた短編集。とにかく暗く破滅的。

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Posted by ブクログ 2013年02月08日

草間彌生の小説ってどんなんだろうと思って読んでみたら・・・いやはや、ものすごいです。表題作は若い黒人男娼の話。性描写だらけなのになぜかいやらしさより悲しみの色のほうが強い。「離人カーテンの囚人」は性と生と死の妄想がごっちゃごちゃになってそっちに引きずりこまれるような恐ろしさ。「死臭アカシア」はもう完...続きを読む全にイッちゃってる。一つ一つの文章はしっかりしていておかしな要素は無いのに、その組み合わせとか順序が変なので、歪んでるというか、狂気を感じる。

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