あらすじ
優等生の委員長と不良少女の淡い恋。できすぎたシチュエーションかもしれないけれど、すべてはそこから始まった。彼女が自力で自分の人生を立て直すことができたなら、十年後、あるものを渡そう――そして十年が過ぎ、約束の日がやってきた。しかし彼女は姿を見せず、代わりに彼女の夫と名乗る人物が現われる。彼女は三年前から行方がわからなくなっていた。居場所を捜し出そうと考えたとき、協力者として僕の脳裏にひとりの同級生が思い浮かぶ。かつて僕に、ブックマッチの恰好良い火の点け方を教えてくれた男が――。約束を果たすため、ニューヨークの〈暗闇〉から帰ってきた青年が巡り合う少年少女たち、そして最高の「相棒」。『東京バンドワゴン』で脚光を浴びた名手による、約束と再会の物語。
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Posted by ブクログ
全てを知ってから、もう一度読み返しました。
巡矢の元にかかってきた電話。あの時の彼の気持ちはいかほどのものだったのか。巡矢のことを考えると胸が詰まる。
そして最後の最後のあの一行はもしかして...
Posted by ブクログ
数年ぶりに、何度目かの再読です。
普通に考えたら修学旅行の時に1億円を拾ったとか、ニューヨーク留学中にある事件に巻き込まれてそのままホームレスになって行方不明になったとか、そもそもの設定で「いやいや、そんな事ないだろー」って思う。
思うんだけど、不思議と小路さんの小説は納得出来なくて読み進めることが出来ないっていう状況にはならないのが不思議。起こる出来事とかは現実ではあり得ないことが多いけど、登場人物たちの心情とかはリアルだからそれに対しては腑に落ちないっていう事がないからなのかも知れない。改めて、小路さんの小説は好きだなぁと感じました。
以前読んだときはスルーしてて今さら気づいた嬉しい発見は、ユーリが五条辻家の子だったってことかな。
Posted by ブクログ
心臓の音が聞こえるなんて凄い能力だと思っていたらまさかの。巡矢が一番つらい気がする。でもヤオと会えて、問題もすっきり出来てよかった。続きは相棒は委員長ではないと聞いてあ、やっぱりもういないんだなとちょっと寂しい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
まさかの結末にびっくりでした。
謎のままの部分が多く、その部分はすっきりしませんでしたが物悲しいようなそうでないような微妙なラストがなんともいえません。
Posted by ブクログ
読んでいくうちに「同一人物ではない」ということは薄々分かったけど(これはみんな分かるか)、最後の展開には驚いた。
それでも、最後の最後にはなんだか嬉しくなったけれど。
Posted by ブクログ
ヘビーな話もありましたが、想像していたよりも、あっさりしていた気が。恐らく、ヘビーな部分が過去話に固まっていたからさらっとしていたように感じたんでしょうね。過ぎ去りし過去は乗り越える壁にアラズ。
大人組と子供組で男女の関係性がダブってるのは、たぶんわざと。ユーリ君にはすくすくと育ってほしいな……。