【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空のレビュー

あらすじ

札幌の病院長一家を密かにむしばんでいるものは? 家族のあり方、生きることの意味を問う問題小説。

北海道大学・医学部を目指す佐川惇一は、札幌の病院長の家に下宿するが、その家庭は病んでいた。惇一の目を通して暴かれる病院長一家を密かにむしばむものとは? 家族を構成する一人ひとりの心に潜む闇に迫り、人間のエゴと真実の愛、生きるとは何かを問う問題小説。

推理小説的要素ももつ、現代文明への批判の書でもある。

「三浦綾子電子全集」付録として、初代館長・高野斗志美氏の産経新聞夕刊への本書書評を収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

早くに父親を失い、大学への進学を諦めていた主人公は、亡くなった父親に命を助けられたという父親の友人の援助によって、大学進学の夢を果たす。父親の友人と名乗る病院長の男の家に下宿をしながら主人公は医者を目指すのだが、下宿先の家庭事情には、決して外へもらせない秘密があった。病院を経営する立場でありながら、覚醒剤、麻薬に蝕まれていく家族。家族の絆の崩壊が描かれている。ラストはいまいちしっくり来なかったけど、ドロドロ具合にはまった。本の中のお話としては、このドロドロ感が面白いです。

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2011年01月30日

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