【感想・ネタバレ】名門校の本棚のレビュー

あらすじ

あの名門校の先生は、
これから大人へと成長していく、中学生・高校生たちに
どんな本を薦めているのでしょうか?
生徒たちに薦めたい本、授業で扱った本、自分が好きな本を紹介しながら
学校の特色や、本にまつわるエピソードまでをとことん語ります。
直木賞作家、伊与原新さんのプロローグも収録。

【掲載校一覧】
開成
豊島岡女子学園
国際基督教大学(ICU)高校

フェリス女学院
広尾学園
渋谷幕張
聖光学院

「無駄な読書というものはおそらくない。
人生に何が起きるか、世界がどう変わるか、
そのとき何が必要になるかはわからないのだから
――(中略)――
生えるものを選ばない原生林は強い。
文字を追う時間を惜しまずに、気になった本を開いてみればいい。
読んだ端から中身を忘れてしまっても構わない。
知らぬ間に、森は育っている。」
――伊与原新 プロローグ「知の原生林」より

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Posted by ブクログ

 本書は、名門校と言われる中高一貫校や高校の教諭や元教諭、校長が、中学生・高校生に薦める本を紹介している本です。
かといって、一方的に名作と言われる本を説教臭く薦めているわけではありません。

 例えば、「4 読書を通して生徒の「当たり前」をゆさぶる」を寄稿している、灘中学校・高等学校の井上 志音(いのうえ しおん)教諭は、「日本の中高生は得てして知識というものを、変わることのない絶対的なものであると考えてしまいがちです。~中略~ 大切なのは、うのみにせずに、分析しながら考え、吟味してから判断すること、つまり、クリティカルに物事を捉えること。」と書き、そして、「読書というものの大きな役割として、他者が書いたものを通して自分の当たり前を揺さぶる、ということが挙げられるのではないでしょうか。」と説いています。
 また、「2 背伸びをしてでも読んでほしい哲学書」を寄稿している、豊島岡女子学園中学校・高等学校の降籏 みなみ(ふりはた みなみ)教諭は、哲学書を薦める理由を「どのような道に進むのであれ、大学生や社会人になればまったく価値観の異なる人との関わりは避けられませんよね。~中略~ 仲間うちで閉じていたら、どうしたって見えてこないものがあります。」と書いています。

 いずれも極めて柔軟で実践的な観点から読書を捉えて、本を紹介しています。
中高生に薦める本を紹介している本書ではありますが、今どきの教育や読書についての知識をアップデートしたい大人の方にオススメしたい本です。
 みなさまの本の選び方にも示唆を与えてくれるかもしれませんよ♡

〔作品紹介〕
 あの名門校の先生は、これから大人へと成長していく、中学生・高校生たちにどんな本を薦めているのでしょうか?
 生徒たちに薦めたい本、授業で扱った本、自分が好きな本を紹介しながら、学校の特色や、本にまつわるエピソードまでをとことん語ります。
 直木賞作家、伊与原新さんのプロローグも収録。

【掲載校一覧】
開成
豊島岡女子学園
国際基督教大学(ICU)高校

フェリス女学院
広尾学園
渋谷幕張
聖光学院

「無駄な読書というものはおそらくない。
人生に何が起きるか、世界がどう変わるか、
そのとき何が必要になるかはわからないのだから
――(中略)――
生えるものを選ばない原生林は強い。
文字を追う時間を惜しまずに、気になった本を開いてみればいい。
読んだ端から中身を忘れてしまっても構わない。
知らぬ間に、森は育っている。」
 ――伊与原新 プロローグ「知の原生林」より

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2025年11月27日

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