【感想・ネタバレ】十三の冥府(上)のレビュー

あらすじ

「都賀留三郡史」なる書物の真偽を確かめるため、青森に赴いた浅見光彦。発見した神社の宮司は、史実であると譲らない。一方、偽書だとする人々の死。「アラハバキ神」の祟りなのか。そして、またお遍路の女性が殺された。神をも嘲笑うような人間の底なしの業に翻弄される光彦……。長篇旅情ミステリーの傑作。著者による書き下ろし自作解説もつきます。

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Posted by ブクログ

ひさしぶりに読んだ浅見光彦シリーズ。なかなか面白かった。

名前こそ変えているが、「東日流外三郡誌」をモデルにした青森県の古代史を題材に使い、事故死、病死と思われていた事件が、ある巡礼の殺人事件をきっかけに、浅見の手により次々と明らかになっていく。そして地元の若い女性の悲しい出生の謎も解き明かされていくが、その女性はその真実を知ることはない・・・。

やっぱりこの人は上手いなあ、とうならされる。ちょっと長くて読み応えがあったが、全編に流れる旅情、悲しみ、そしてたくみに張り巡らされ、解き明かされていく謎。日本ならではのすばらしいミステリー作家である。

ちなみに、テレビでもよくシリーズ化されているこの浅見光彦シリーズ。今Wikipediaで見たら、歴代多くの俳優が浅見を演じているが、私の中で定着しているイメージは榎本孝明さんである。あのちょっとお坊ちゃんぽい品の良さが実にぴったりだった記憶があるのだ(笑)。

そして青森にも行ってみたくなる。東北は未知の世界だが、最近けっこう興味がわいてきているのだ・・・。

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2010年12月24日

Posted by ブクログ

上巻だからか、全然話が進まない。
このペースの話の進み方で大丈夫なんかしら。
今までの経験則からいうと、この進み方だと
最後は強引に終わらせて、ワケワカメになる悪寒。

下巻にすさまじく期待。

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2018年06月28日

Posted by ブクログ

青森を舞台にした浅見光彦シリーズ。

東北の歴史ってあまり知らなかったなあと反省しつつ読みました。
歴史は勝者の都合によって作られる・・・、メインの殺人事件に関係無いのに色々納得してしまいました。

浅見さんが食べてた「しじみラーメン」食べたくなっちゃいましたよ~。

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2010年02月19日

Posted by ブクログ

「都賀留三郡史」なる古文書の真偽を確かめるために取材で訪れた青森で、不可解な変死事件に遭遇するが、いつものように、行き当たりばったり、行く先々で重要な手懸りが目の前に現れてくれてるという強運の名探偵物語。

いちおうフィクションなんですが、現実の世界でも『東日流外三郡誌』というのがあって、これの真贋論争もいろいろあるようですね。詳しいこと知りませんけど。。。

なお、「冥府」という、おどろおどろしいタイトルですが、上巻を読んだ限り、内容とは全然マッチしていないという印象でした。

(2008/1/25)

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

青森を舞台にした浅見シリーズの長編作品。
少し長めだが,読みやすさは他の作品と変わらない。
もともと,神話に興味はあったが,
アラハバキ神など古代から根付く東北文化に興味をひかれた。
東北に追いやられた人々の思いが伝わってくる。
壮大なテーマで描かれていく。いつものパターンにはまってしまう。

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2009年10月04日

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