【感想・ネタバレ】虹の解体 世界はなぜ美しいのかのレビュー

あらすじ

『利己的な遺伝子』著者による不朽の名著を初文庫化! 陰謀論やイデオロギーでは敵わない、世界そのものに宿るセンス・オブ・ワンダーとは? 翻訳は『生物と無生物のあいだ』などの著作で知られる生物学者の福岡伸一氏。

「本書『虹の解体』は、あまたあるリチャード・ドーキンスの著作の中で、最もすばらしいと思う作品である。それは私自身が翻訳したこと――つまり究極の精読をした読者であるいうこと――も理由のひとつではあるが、切れ味のよい彼の筆致が最高潮に達しているという点が最大の理由である」――福岡伸一(「文庫版訳者まえがき」より)

プリズムを用いて光を七色に分解すると、虹の詩情は消え去るか? 否、新たな美と驚異の世界が開かれるのだーー。デビュー作『利己的な遺伝子』に対して「冷酷で救いがない」と思わぬ批判を浴びたドーキンスは本書で、進化論や物理学がもたらす「センス・オブ・ワンダー」を明快に説く。この宇宙を織りなす究極的な秩序とは? イデオロギーを排し事実を突きつめることはなぜ重要か? 科学論の金字塔を福岡伸一の名訳で贈る。

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Posted by ブクログ

科学と美は相入れないものなのか。進化論や物理学がもたらす世界そのものの「センス・オブ・ワンダー」を明快に説く。陰謀論やイデオロギーによって事実が捻じ曲げられる時代に於いて、イデオロギーを排し事実を突きつめることはなぜ重要か。科学への賛歌は、世界と人間への賛歌へと繋がる。福岡伸一氏による、熱と愛が詰め込まれた素晴らしい訳も感動的。

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2025年12月03日

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