あらすじ
うつ病の方に「がんばれ!」という言葉が禁句だというのはよく聞く話ですが、ではなぜ禁句なのかをみなさんはご存じでしょうか?
家族や友人、恋人など、大切な人が悩み、苦しんでいるとき、「助けてあげたい」「力になりたい」と思うのが人の心というもの。しかし、「はげます」という行為は、ときにそうした気持ちだけではどうにもならないことがあります。その典型例こそが、うつ病の方に「がんばれ!」と声をかけることなのです。
誰かを本当にはげますには、気持ちだけでなく技術が必要です。こう書くと、まるで“うまい言葉”や“気の利いたセリフ”が必要なのかと思われるかもしれませんが、そうではありません。ここでいう「技術」とは、もっと基本的な、それでいて意外と見逃されがちな相手との接し方や心構えのこと。本書ではそれを「3つのS」と呼んでいます。
この、プロだけが知っている「3つのS」を実践すれば、必ずやあなたの大切な人は笑顔を取り戻し、元気になるはずです。身近にはげましたい人がいる方は、ぜひ読んでみてください。
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Posted by ブクログ
「学び」
嫌われる勇気の課題の分離や、自己実現などの要素を含めながら勇気を持てない他者に対話のなかでどう勇気を持ってもらうか書いた本。
・前提として、話を聞く立場は批判家ではなくカウンセラーである。これは耳がいたかった。正論を言って自己満足に終わることを求めているわけがない。
・承認は事実ではなく“そう思う相手”を認めてあげるというのはこの本一番の発見。「死にたい」ということは否定も肯定も難しいが「死にたいと思うほどつらい気持ち」は察してあげられる。同感ではなく共感。
・あくまで結論は相手に出させる。論理的な正論ではなく、自分で導きだした納得感こそ具体的な行動につながる。
「言葉」
“承認”全面的に相手に共感してあげること
“励ます”相手が本当にやりたいことを全面的に支援してあげること
(だから身内ほど難しいってのもわかる。)