【感想・ネタバレ】妻が余分のレビュー

あらすじ

定年退職を目前にして長き単身赴任生活から
家族の住む家に帰った小宮山元。
知らぬ間に義母が同居し、
大事にしていた物も妻に勝手に捨てられていた。
もはやそこに自分の居場所はなかった。
半ば自棄で空き家になっていた実家の整理をはじめた彼は
思わぬものを見つけ……。
表題作「妻が余分」ほか
熟年からの身の振り方や人間関係に惑う
男女の姿を軽快に描く全7篇。
珠玉のシニアミステリー短篇集。


むさしのニューライフ
ゲストハウス
百万円分の無駄
サードライフ
妻が余分
ヘアドネーション
十年日記

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

定年後にも人生は続く。30年くらい続く。

60歳くらいになり、やはりその後の人生考えてどうしようかと立ち止まる。短編の各主人公の気持ちの揺れやら、自分にとっては、もう少し先の人生だけど、自分に置き換えて考えてしまった。
「妻が余分」題名からは計り知れないほど、一編一編の作品すばらしかった。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

『え?どんな話かな…』本屋でタイトルを見てドキッとした笑
新津きよみさんという作家は初めて知ったが、短編の名手のようだ。
この本は7話収録の短編集でいずれも面白かった。

主人公はいずれも僕と同年代くらいのシニアの男女だったのがよかった。

夫亡き後に娘夫婦と同居することになった女性。そこには妻に先立たれた娘夫の父親が同居しており、奇妙な同居生活がはじまる『むさしのニューライフ』。シニアの男性が別れた娘に会いに行くが、そこには何人もの女性がおり、我が娘が誰だかわからない『ゲストハウス』。

タイトルの『妻が余分』は、長い単身赴任を終えて我が家に戻ると、集めていたコレクションが捨てられており、自分の部屋には義母が自分に断りなく居候していた話。
最後の『十年日記』は三世代にわたる人の絆を描くハートフルな話であり不覚にも目頭を熱くしました。

いやいやもちろん小説の世界の話だけど、60歳を超えても人生って様々なんだなあと思う。
新年からなかなか良い本に出会えたなあ。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。ゲストハウス、何十年も会ってない娘をわからなかった。それは離婚時、妻が連れて行った娘ではなく自分の知らないところで産まれていた過去の彼女の産んだ子どもだったから、その視点はなかった。ストーリーと関係ないが田舎暮らしを始めた途端未亡人になった母親を東京に住む娘が呼び寄せる話、どんな事情でも車の運転再開は、私はしてほしくないと思った。どれか一つくらい多くの人に思い当たりそうな短編集。おすすめです。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

シニア世代が一人称の本をあまり読んでこなかったと気づいた。
パートナーに先立たれる、熟年離婚、親の介護、子どもの子ども。
日本のどこかで今も起きてるであろうことが想像させられてとても面白い読書だった。
私も今5年日記をつけている。これを90歳になったら10年日記を書こうかと思った。

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

むさしのニューライフ/ゲストハウス/百万円分の無駄/サードライフ/妻が余分/ヘアドネーション/十年日記

好美さん、誠さん、純子さん、千枝子さん、元さん、正俊さん、そして 元子さん
ある程度のお年を召した方々の気持ちがいろいろなパターンで表れる

そうだね お疲れさま、まだまだ頑張れるよ、人生これからさ……

ええーっ?!
そうか
そういう事もあるかも
沢山の面白い体験ができました

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

義実家へ向かう新幹線のお供に。
わたしはアラサーで、何かを始めたり人生を逆転させるにはもう遅いと感じていたけど
人生まだまだピンチもチャンスも、変化がたくさんありそうな予感がして前向きになれた一冊。

行動してみる勇気を持って生きていきたい。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

ドキッとするタイトル。
これはもうタイトル勝ち。

日常系ミステリーと言えば新津きよみさん。
短編の名手だけあってどの物語も切れ味抜群。

7話収録の短編集で
「ゲストハウス」
「百万円分の無駄」
「サードライフ」
「十年日記」は別のアンソロジー作品に収録されていたので既読。

他の3話は
「むさしのニューライフ」
「妻が余分」
「ヘアドネーション」

1話目の『むさしのニューライフ』は失くし物を見つけることを得意とする73歳の女性のもう一つの顔に驚愕。

そしてなんと言っても表題作『妻が余分』が面白い。
居場所を失った夫の鮮やかな反撃が痛快。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

新津きよみさんは初読みの作家さん。

『妻が余分』
初読みにしてこのタイトル!
いやぁインパクトが強すぎる!!笑

本作はシニアの生き方を描いた全7篇の短編集
収録作は以下のとおり

むさしのニューライフ
ゲストハウス
百万円分の無駄
サードライフ
妻が余分
ヘアドネーション
十年日記

短編ごとの繋がりはなく、それぞれ単体でサクッと楽しめる。
表題作の『妻が余分』は、解説の柿沼瑛子さん曰く、
実際に余分なのは夫の方である。とバッサリ!笑
なるほど、そういう見方もあるのか。

短編によって男も女も主人公になり、
シニア世代が豊富な人生経験で培ったがゆえの考え方が垣間見られる。
これが、とても愛おしくて実に人間らしい。
いいですねぇ、折り返し地点をとっくに過ぎたと思っていても、まだまだ続きますね人生は。

私は「百万円分の無駄」と「妻が余分」が好みだった。
伴侶に言えない胸の内って、幾つになってもあるんだと本作を通じて感じた。

共に生きていく同士でも、言うべきことと、言わなくていいことの区別が難しい。
私の場合、言わなくていいのに、ついつい言っちゃう日々に反省・・・
でも黙ってて、ためてから言うのもよくないしね。
うん、やっぱり小出しで言おう!
言うんか〜い

置かれている立場や環境、ライフスタイル、世代によっても感じ方が変わりそうな一冊。
ちょっとだけ先の先輩方の暮らしぶりを、覗き見させてもらったような気分になった。


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2026年04月09日

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