あらすじ
「すごい集中力が身につく技術」を伝授。
長時間の心臓手術をやりぬくような「すごい集中力」は、どうやったら身につくのでしょうか。東京大学の現役ドクターが自らの経験と科学的知見に基づき、勉強にも仕事にも役に立つ「誰でもすごい集中力が身につく技術」を紹介します。
一言で「集中」といっても、受験勉強に立ち向かう際の集中とビジネスパーソンが仕事を完遂する際の集中力は、同じではありません。受験生がわき目もふらずに勉強することと、ビジネスパーソンが不測の事態が生じないように注意深く物事を進めることとは、違う集中力が必要とされます。
そこで、本書では集中術の極意を4つのS〔「同じ作業を短時間で仕上げるスピード集中」「長時間ひとつのことをやり続けるスタミナ集中」「たくさんある仕事から1つのだけを進めるセレクト集中」「目の前の一歩に傾注するステップ集中」〕に分け、その人の目標を達成するための具体的な方法を伝授していきます。
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Posted by ブクログ
一口に集中といっても、様々なタイプの「集中」がある。著者はまず4種定義し、それぞれについて科学的な説得力のある方法論を述べている。
以下、要点。
集中 4種
1スピード集中
同じ作業業をより短時間で仕上げる技術。
2スタミナ集中
長時間一つの作業に集中し続ける技術
3セレクト集中
たくさんある仕事の中から一つだけに集中する技術
4ステップ集中
目の前の一歩に集中する技術
●スピード集中
・同じ作業を短時間で仕上げるには、ズバリ時間を制約すること。
(築山先生の脳の本にも、集中力を高めるには時間の制約以外ないと書かれていた、また、トリンプ社長吉川氏も残業しないための本で時間の制約の大切さを説いている)
・時間を計測できるものは改善できる。
・そのこと用の脳内回路の強化→スピード上がる(方法はとにかく反復)
・エビングハウスの忘却曲線
・単なる復習だけでなく、効率よく回路を強化する工夫を
掘り下げ、まとめてやらず分散、プリント作成など自分で考え工夫、すでに持っている知識や経験、テストの活用
●スタミナ集中
・低GI
・睡眠は仕事中のパフォーマンスをあげるため重要
・集中の体力に運動は重要。運動で脳も活性化する。
●セレクト集中
(※ここはほかの雑誌から)
縦軸(緊急度)横軸(重要度)のマトリクスで優先順位を決める。
当然「緊急で重要」は最優先。段取りがうまい人は、「緊急でないが、重要」の作業を前倒しで進める。なぜならその枠は時間が進むと「緊急で重要」に化けるためだ。
●ステップ集中
Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs.
(どんなことでも小さな仕事に分ければ特に難しいことはない)
ヘンリー・フォード
著者は牛一頭食べる話を例に
・自分がする作業を30分以内の細かい作業に分割する→時間を計測する(ストップウォッチ押すと集中モードに【条件反射】→面倒だと思ったことが意外と短時間でできた!→作業時間自体が短縮。短縮すれば、めんどくさい気持ち減り、抵抗感なくなり、さらに集中という好循環)→目標タイムをクリアしたら喜ぶ(これが重要、このとき脳からドパーミン。締め切り効果とは違う、締め切りは恐怖からの逃げるための脳の活性化。活性化する部分違う、大脳と辺縁系)