あらすじ
iPhone、フェースブック等々、ヒット商品はすべてコンセプトが光っている。アイデアがよくても技術があっても、コンセプトがなければ水の泡。独創性がなくたって、斬新な企画はできる!日本人が弱いと思われがちな「コンセプト立案力」の身につけ方を、「マッキンゼー」出身の著者がわかりやすく解説する!
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Posted by ブクログ
成功はすべてコンセプトから始まる
著:木谷 哲夫
将来のあるべき姿が「コンセプト」である。
コンセプトとは、既存の知識や経験などの積み上げや、ロジカル・シンキングだけではみつけることができない。つまり、いままでとは違う「新しい仕事のやり方」を身に付ける必要がある。
その仕事のやりかたとは、「コンセプトからスタートし」「決定してから細部を詰める」、もしくは「行動してから考える」方法である。
とりわけ新規事業において、いま最も必要となっているのは「コンセプト立案力」である。過去に実績がまったくなかったとしても、良いコンセプトを持ち、本気でそれを実現する気があれば、支持して自発的に行動してくれる人が集まり、活動が雪ダルマ式に膨らんでいく現象があり、それが「コンセプト自由競争」の時代である。
本書の構成は以下の6章から成る。
①コンセプト自由競争の時代が来た
②実現可能性より面白さコンセプト・ドリブン思考
③良いコンセプトを生むクリエイティブ思考の技術
④アイデアをおカネにするビジネスモデル発想法
⑤本気の仲間を増やすコミュニケーション術
⑥強い意志がコンセプト実現を可能にする
将来のあるべき姿であるコンセプトからスタートするということは、言い方を変えれば、「バックキャスティング」の手法であったり、行動してから考える、見直しながら行動する点はアジャイル開発に通じるとも言える。
スタートアップで言えば、北極星は変えないものの、ところどころ事業を見直すピボット的なやり方ともとれる。
コンセプトを成功に導くには、やはり「仲間」の存在が欠かせない。そして、「仲間」を惹きこむ、コンセプトには意志とどれだけわくわくさせ、行動したくなる仕組みを作り出すかが必要となる。
コンセプトの導き出し方とコンセプト軸とした事業の進め方について、グローバルな成功事例を交えて実践的に教えてくれる一冊。
Posted by ブクログ
平易な文章ながら、内容は示唆にとみ骨太。コンセプトは人の意思力を呼び戻し、チャレンジングでインパクトが大きいもの。コンセプト立案のアイデアはクリエイティブに。クリエイティブは既存の組み合わせ。エイリアン=宇宙のジョーズ。一瞬でイメージが伝わる。持続可能なビジネスモデル。顧客→提供価値(約束)→その根拠。まずは顧客開発。顧客は機能に金は払わない。熱狂的なファンをつくる、見つける。それが対象顧客セグメント、提供価値の発見。提供価値の本質の理解。根拠は強みではなく、顧客価値を約束するに必要な能力。強み前提は価値を返せない。一行コンセプト→物語化→資料(切実な顧客ニーズが大事。根拠ばかりにしない)→自分の本気度。熱。
自分が本当に達成したいことに一点集中する。達成したいことのイメージを鮮明にする。
Posted by ブクログ
米コンサル会社として有名なマッキンゼー・アンド・カンパニー出身の著者によるコンセプト立案について書かれた書籍です。面白かったですね。旧来の日本的な情緒的コンセプト主観とは対照的に、非常に現実的にロジカルに分析されています。特に印象的なことが2点あって、まず何よりもインパクトを重視してチャレンジしがいのあるコンセプトを立案する「コンセプト・ドリブン」方式というものと、スティーブ・ジョブズの“クリエイティビティとは組み合わせにす
ぎない”という言葉に象徴されるように、まず発想の引き出しを増やして、それらを組み合わせていくことで物事を創造していくという「組み合わせ能力」というものですね。日本ではまず第一に実現可能性を考えるところから多くのことが出発していたり、個性というワードが先行して個々人のオリジナリティを追求するような風潮が多く見られますが、そういったものは全て根本的に間違っていることが分かります。こういった視点で世の中を見ていくと、何故日本からiPhoneが生まれなかったのかという理由が鮮明に理解出来ますね。これはデザインなどに関しても同じことが言えると思いますね。ビジュアルが優先される日本的なクリエイティブが世界的な支持を得ないという現実にも直結してくるのかと思います。コンセプトというものをインパクトを保持しつつロジカルに構成していく手法は、どのような業種の方にでも重要な考え方なのかと思います。とても興味深い内容でした。
Posted by ブクログ
「コンセプト」をベースに人生を楽しむ大事な考え方に触れられる一冊。
・クリエイティブな人になりたい
・もっと人生を面白くしたい
・何だか現状がパッとしない
こんな人にオススメです。
コンセプトについて体系立てて整理されていて、非常に整理されます。
考えが整理されると、自ずと自分の中にある何かが動き出します。
単なるコンセプトの作り方、ではなく、それを成功まで導くところまで言及されている点が特にお気に入りです。
Posted by ブクログ
困難だけども、やり抜けばすばらしい未来や状況が描けること。
それがコンセプト。プロセスには批判や端からの諦めが伴うが、
実現後の世界は皆が共感してくれるものでなければコンセプトとは言わないのかもしれない。
成功はすべてコンセプトから始まる
・多くの人が世の中にまったく存在しない、自分だけの新しいものをつくろうとして、過剰にオリジナリティを追求し、自らハードルを上げすぎて失敗している。
・アイデアのオリジナリティにこだわるのは、失敗の第一歩
・大きなインパクトをもたらす将来像に焦点を当て、それをできるだけカラフルにイメージする。
・朝から晩までどっぷり社交的な人は実は機械的に多忙なだけで創造的になれない。物事を深く考える人ほど「ネクラ」になるのは当然のこと。
・創造性アップ10
1)青色を使う
2)ふらふらの状態
3)昼間から夢想する
4)子どものように考える
5)笑う
6)自分が遠くにいると想像する
7)より一般的なことばを使う
8)ワークスペースの外に出る
9)世界を見る
10)大都市に出る
・事業コンセプトの本質は継続性=サステナビリティ
1)顧客
・顧客との関係をどうするか
・チャネルをどうするか
・顧客をどうセグメントするか
・収入
2)提供価値
・最も大事な活動は何か
・最も重要な資源は何か
・誰と組むべきか
・支出
3)根拠
・顧客へのインタビューはサービスや製品を開発し始める前に行わないといけない。つまり「ポンチ絵と言葉のみ」で行う必要がある。
・イメージを換気する言葉を使うのはパクリではなく、クリエイティビティの証
→大阪都構想=東京都を連想したからイメージ、コンセプトが伝わった
・本気度を示す場合、あなた自信が真剣に惚れ込んでいることを、徹底して、一分の隙もなく表さなければならない。
・断片的にさまざまな仕事を片付けている一日が、実は最も怠惰な一日
Posted by ブクログ
一行コンセプト
ストーリー
誰に
どんな価値を
その根拠は
資料を作る
自分を伝える
■ターゲットのレイヤー
問題意識の啓蒙
問題意識はあるが解決策を取っていない
問題意識があり、いくつかの解決策をとっている人
Posted by ブクログ
どちらかというと製品開発など、企業の中でも上流部分で仕事をしている人向けの本というかんじでしょうか。ただ、そこでいわんとしているエッセンス自体は自分の仕事にも有用と思えました。例えば「意思を持って」そのコンセプトを本当に実現したいと思っているか、というようなことはともすれば形式的にやろうとしている日々のちょっとしたことであっても「本当に自分としてそれを心の底からやりたいと思っているか」と自らを省みるきっかけにはなりそうです。「計画」と「予定」の違いもナルホドと思いました。
Posted by ブクログ
gmoインターネットは会社を束ねるのに宗教を参考にしている。
面白さ、説得力、生き生きとイメージできる、商店が絞れている。
東京は異業種が集積する特殊な場。
顧客、提供価値、その根拠がビジネスモデルの三本柱。
オリジナルを狙わないクリエイティブ思考、2つを組み合わせる。
楽観を人は買うというのは何となく思っていたことだったが、これを読んで共感。
Posted by ブクログ
コンセプトやアイデアは、オリジナリティではなく、既存のものを面白く組み合わせることに価値がある。そして、ビジネスモデルを【顧客・提供価値・その根拠】の要素に分け、自分の強みではなく、顧客のニーズに寄り添うことが大切。
Posted by ブクログ
コンセプトについて詳しく書かれており、
今まで実現可能性ドリブンだった私にとって、良い刺激になりました。
コンセプトドリブンなものつくりが如何に大切かはよくわかりましたが、問題はいいコンセプトがひらめくかですね。。
ひらめくまでのプロセスは、「コンセプトのつくりかた」のほうが具体的でわかりやすかったので、合わせて読めばさらに深い知識になるかもしれません。
Posted by ブクログ
コンセプトドリブン思考 ⇔ 実現可能性ドリブン思考
まず大きなインパクトを将来像に焦点を当て、それをできるだけカラフルにイメージする
いままで通りのやり方では解決できない課題も、コンセプトのレベルで解決することは可能
良いコンセプトは、優先順位をはっきりさせる。だからこそ、すべての意思決定の指針となる
インパクトと実現可能性はトレードオフ
良いコンセプトは人を束ねる
発想力は筋肉と同じで、使わないと退化する。実現可能性にとらわれていると、「発想筋肉」が萎縮し、アイデアが出づらくなるばかりか、長年そうした生活を続けていると、二度と筋肉が動かなくなるかも知れません。
組み合わせ能力を鍛える
新しい組み合わせを発見するためには、「視点を変えてみる」のも一案
垂直移動と水平移動
・視点を垂直方向に動かす。ポイントは、「視野を広げる」。階段を上ったり下ったりするようなイメージ
視点の抽象度を上げて鳥瞰してみる
・視点を水平方向に動かす
他人への視点の移動
顧客の視点
事業コンセプトの本質は、持続可能性(サステナビリティ)
ビジネスの三本柱
①誰に(顧客)
②何を約束するか(提供価値)
③なぜそれが出来るのか(その根拠)
顧客の頭の中にも三本柱が植え付けられた時、それは「ブランド」となる
顧客→提供価値→その根拠 で考えていくことがポイント
①一行コンセプトを作る cf. エイリアン=宇宙船のジョーズ youtube=ビデオのフリッカー
具体的なイメージの湧く言葉を入れる→ああなるほどあれね
人に伝わるのは、それがコンセプトに昇華されているとき
②物語化する
③資料をつくる
④自分を伝える
コンセプトのコミュニケーションとは、楽観論を売ること
→人は楽観論についていきたいから
Posted by ブクログ
新商品を作って市場参入をするときに、1)コンセプトから始めるべきであり2)どのようにそれを行えばよいか3)なぜそれらを行う必要があるのかを書いてある。
よく日本企業にありがちな「こんなに素晴らしい技術力でこんなに良い商品を作ったんだから売れるに決まっている」という発想ではなく「今の市場のニーズを満たすためにはこんなコンセプトの商品が必要で、それを作ろう」という発想を持ちましょう、ということ。前々から知っていたことだし、考え方には賛成。オペレーションの障害は後回しで考えていいし、先に何が正しいか・何をやるべきかを決めるほうがはるかに重要。だいたいオペレーションの障害は乗り越えられる。
この本の良いところは、実際にどのように考えて行動すれば、コンセプトを作れるかをしっかりと書いてあるところ。ちなみにここで言っているコンセプトは、商品戦略のコンセプトであり、顧客に対するマーケティングのコンセプトではありません。(メッセージングとは異なるということ)
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・自社の強みを生かそうという発想は、いま「できることをやる」、つまり実現可能性ドリブンの発想です。市場や顧客より自分の都合を先に考えるから、自分の強みを生かそうという発想になるのです。
・クリエイティブな能力とは、「既存のものの組み合わせ」により面白いものが発想できる能力。新しい組み合わせを発見するためには、「視点を変えてみる」のも一案です。垂直移動と水平移動の二つの方向が考えられます
・どんな組織でも、自分がもしトップだったらどうするか、真剣に考えてみるのはいい特訓になります。頭の中の練習ですから、失敗しても誰にも迷惑をかけません。 また、「人の真似をする」ことは練習するのに最高の方法です。特に、自分が目指すレベルの人を真似るのは、いい筋肉記憶をつくるベストな方法です。
・「自分なりの記憶の引き出し」が充実し、「視点を変えて」組み合わせができるようになると、クリエイティブな発想力が強化されるのです。 さて、発想が浮かんで来たら、次はそれを「あるべき将来像」にまとめていきましょう。
・ビジネスモデルは突き詰めると、誰に(顧客)、何を「約束」するか(提供価値)、なぜそれができるのか(その根拠)、という三本柱で成り立っています
・我々にとって最も大きな関心事です。確認する方法はただ一つ、「顧客に会って、直接聞く」以外にありません。ただしそこには、一定のノウハウが必要です。 おそらく、「いらない」「興味ない」という冷たい反応がたくさん返ってくるはずです。覚悟しておいてください。現実はそんなものです。 むしろ、「へぇ、いいね。こういう機能を追加してくれたらもっといいけど」という反応には要注意です。そういうことを言う人は、まず買ってくれません。真に受けて仕様を変えたりすると痛い目を見ます。しかし、五〇人一〇〇人と意見を聞いていくうちに、「これこそ僕の欲しかったものだ!」という人が二人三人、出てくるかもしれません。それが、最上の状態です。 ほとんどの人は興味も関心もないが、一部の人は熱狂的に支持してくれる。そういう商品やサービスが最強なのです。なぜなら、それが「対象顧客セグメント」の発見と、「提供価値」の特定につながるからです。
・コンセプトのコミュニケーションとは、楽観論を売ることです。 「できる」と言う人には、「実際に行動を伴った支持」「手弁当で協力してくれる同志」が集まります。「できる」と言う人がたくさん出てくると、それにより、コンセプトは雪ダルマ式に実現していき
Posted by ブクログ
緻密に詰めて考えられる実現可能性よりも、できるか分からない大きなビジョンを作り上げる「コンセプト立案力」に焦点を当てた本。今後企業に求められてくるであろうコンセプトについての理解が深まった。
①コンセプト・ドリブン(第1章 実現可能性より面白さ)
実現可能性よりも、「これが実現できたらどうなるか」というインパクトを重視して、道筋を考えるのが“コンセプト・ドリブン”である。近年、日本企業は高い技術力を保持しながら海外企業に売上で差をつけられているが、それには技術起点で実現可能な、つまり既にあるような製品しかつくれていないことが原因にある。
面白さやワクワク感のある製品を描き出し、現在は不可能でもそれに向かって努力する姿勢が必要とされている。
②発想の方法とは(第2章 クリエイティブ思考の技術)
コンセプト重視の開発を行うとしても、ではそのコンセプトはどのようなものを用いればよいのか。そのための発想法が次に紹介されている。
アイデアというと独創性の高いものが要求される気がするが、逆に“オリジナルを目指さない”ことが発想においては重視される。アイデアは(1)リソースフル=情報の蓄積、引き出しを多くする、(2)得た情報を独自の視点で組み合わせることで生まれる。
多様な情報を入れていくこと、そして、それらを今までにはない形で組み合わせられる異なる視点を得ることに力を入れていきたい。
③持続可能なビジネスモデル(第3章 ビジネスモデル発想法)
著者はビジネスモデルを以下の3つを柱としている。
顧客:誰に
提供価値:何を「約束」するか
その根拠:なぜそれができるのか
ここで、このフレームでビジネスモデルを考える際に注意すべきことは、技術を始めとする「自社の強み」を起点としてはいけないことである。自社の強みを基に考えることはすなわち顧客や市場よりも自社を優先することであり、顧客を見つけることができなくなる。
「コンセプト」重視の発想やその大切さが身に染みて感じさせられた1冊だった。あとはそれを企業でどう活かしていくかを考えていきたい。
Posted by ブクログ
◆思考法
・実現可能性から考えていくと現在の延長線上で考えてしまう
→コンセプトをまず考えるべき
(ex.トヨタのカイゼンは普通の改善活動の延長線上ではなく、在庫0という現実離れしたコンセプト達成のために、世界のトヨタ生産システムが生み出された)
◆クリエイティブとは?
・創造とは、異なるものを組み合わせること
(ex.グーグルの検索システムは、当時学術論文の引用回数が多いものが上位にくるシステムをそのままとりいれた)
・一瞬でイメージが伝わることが大事
・発想の段階では、実現可能性よりも自分がわくわくするかどうか
◆ビジネスにするには?
・コンセプトを達成するには、計画の細部がつまっていることではなく「持続可能性」が大事
=お金がまわり続けて仕事の質もあがってコストが下がっていくという良循環がまわること
・ビジネスモデルとは、
①顧客(誰に)
②提供価値(何を約束するか)
③その理由(その根拠)
・MBA的発想との違いは、
MBA:細かくつめていく思考(内部資産重視、他社との協業は考えない)
・製品開発より、顧客開発が先!
(作った製品を売る相手がいない、というのは企業によくありがち。)
→顧客は技術に金を払うのではなく、コンセプトに金を払う
・顧客セグメントは、強くコンセプトに共感してくれる1人を見つけ出すべし
(みんながいいねと言ってくれるものではなく、一部の人が熱狂的におしてくれるものの方が成功する。その人がどんな人かを掘り下げたり、その人にニーズを聞けばよい)
◆仲間をつくる
①理解してもらう
理解してもらうには、一行でコンセプトを説明できなきゃだめ
(ex.youtubeはビデオ版のフリッカー)
→オリジナリティにこだわらない。こだわると簡単にイメージのつく説明ができない
②共感してもらう
共感には、ストーリー仕立てで協力を呼びかける
③資料をつくる
・現在の切実なニーズをかく
・必要最低限の情報だけにとどめる(シンプルなほうが伝わりやすい)
・コンセプトを売るとは楽観論を売ること
=会社内で楽観論が通用しなくなったら終わり
◆実現に必要な意志
・「断片的にさまざまな仕事を片付けている一日が、実は最も怠惰な一日」 (ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール著『意志力革命』より)
=メールチェックしてー、会議でてーetcは生産性0
=本当に達成したいこと1点に集中すべき
・アクティブ・ノンアクションの罠
=やたら活動量を増やしても、大きな成果はあげられない
・何かを始めるにあたってベストなタイミングは、自分のコンセプトと意志が同時に備わったとき
Posted by ブクログ
元マッキンゼーで京大の起業家教育の教授の方の本。コンセプトドリブン、オリジナリティ幻想・組み合わせ・リソースフル、ビシネスモデル・持続可能性・顧客価値根拠、コミュニケーション・一行・ストーリー・自分・楽観論、意志力。
Posted by ブクログ
「コンセプト」とは何なのか?その本質的理解をしたくて読んだのだけれど、まだよくわからない。
コンセプトの重要性、コンセプトを作るにあたっての方法論、そんなようなものをなんとなく理解するも、「そもそもコンセプトとは?」がしっくりきていないから、表面的理解にすぎない。
他にもインプットしつつ、自分なりの理解をアウトプットすることで腹落ちさせたい。
Posted by ブクログ
タイトル通り、成功を生み出すには技術や能力ではなく、まずはコンセプトを打ち出すということ。上手くいくかどうかはやってみてから判断する。そして、まったくのオリジナルでなくても既存のモノを改良するだけでも、そこにニーズがあれば十分成功できる。まさに故スティーブ・ジョブスが実践していたアップルの戦略を解説したような感じの本。
Posted by ブクログ
新しい事を始める際に過去に例のないものをと勇んで考えるがそんなものは存在しない。過去に誰かが考えたことがあるものの中からうまく組み合わせて最適な形に組み上げるのがよいのだろう。(奇抜なものは認められずに徒労に終わる)
着眼点は面白く、自分自身がうんうん悩んでいることを解決するわけではないが、物事の捉え方や情報アンテナの張り方など参考になりました。
自分は新しいアイデアを思いつくのが得意なタイプではないですが、繰り返し繰り返しチャレンジすることで、習慣化させることができればいいね。「アイデアの作り方」を思い出し、改めて読み返そうと思いました。
Posted by ブクログ
良いコンセプトを生み出すためノウハウの一つとして「既存のものの組み合わせ」を挙げる。アップルのiPhoneがまさにそれ。コンセプト・ドリブンと実現可能性ドリブンの2つを挙げており、前者は前例のないものであるが故に、否定的に見る人が少なくない。一方で後者は実現可能性が少なくとも担保されているので多くの賛同を得やすいが、得られる効果は知られたもので、爆発的な効果を得ることはできないとする。「リソースフル」つまり身の回りの資源を融合させて新しいコンセプトを生み出そうということだ。
また、ロジカル・シンキングの限界についても触れており、過去の情報から論理的に導き出される結果はどれも同じであり、独自性は生まれない。
・コンセプトの持つパワーを理解する
・アイデアをつくる
・持続できる将来像を描く
・人に伝える、人を巻き込む
・三本柱発想法:顧客・提供価値・根拠
Posted by ブクログ
面白かった。コンセプトってキーワードから仕事を見直してみるのも良いな〜。概念、ビジョン、アイディア、目的、コンセプト。言葉の定義と響きからくるイメージの膨らませやすさから、ちょっと使ってみようかな。
創造性をアップさせる10の方法
•青色を使う
•ふらふらになる
•笑う
とりあえず、この3つしてみよう。
Posted by ブクログ
アイデアにビジネスモデルがくっついたもの、それがコンセプト。キーワードは「持続可能性」。
誰に聞いても「いい!」と言われるようなものはコンセプトとしては失格。一部の人に熱狂的に支持されるものでなくてはならない。
Posted by ブクログ
忙しくてたまらんわ、時間がないよーと言いながらどこかで満足している自分がいる。
断片的にさまざまな仕事を片付けている一日が、実は最も怠惰な一日。
悲観論の多くは学者や評論家のように基本一人で生きている人が発信。本来人は楽観論についていきたい。
Posted by ブクログ
良いコンセプトをうむには?
タイトルにあるように「コンセプト」を生み出すには?という本ですが、アイデア出しからビジネスモデルにいたるまで割りと広範囲について書いてある本でした。
ビジネスモデルの基本要素は3つだけ
誰に(顧客)
何を約束するか(提供価値)、
なぜそれができるのか(その根拠)
この本では根拠、と表現してますが、他との差異化って事かな?と思って読んでたら、自分の強みを生かそうというのは市場や顧客より自分の都合を先に考えている。どうやって勝てるかで発想すべき、とあって、なるほど。。でした。
全般的に納得感はあるけど体現するのは難しいな。。。
Posted by ブクログ
コンセプトを提示する際の大事なこと、簡単に解説。
簡単なので、読みやすくて、つかみやすい。
同時期に「コンセプトのつくりかた」(玉樹真一郎)も読んだ。玉樹氏は任天堂Wiiの企画をした人で、こちらの本は具体的な事例にそって、コンセプトの作り方や実現の仕方が書かれてある。ちょっと細かいので、先にこちらの木谷氏の本を読んで、概念をつかむといいかなと思った。(で、実践で使う前に玉樹氏の本を読む)。
以下、印象に残った内容--------------------
・インパクトと実現可能性は、トレードオフの関係。
・実現可能ドリブンと、コンセプトドリブンは異なる。
・面白いけれど、かなりむずかしい。でもやってみたいと思うようなわくわくするような感じ。そして、「できる」と言い続ける。人は楽観についてくる。
・良いコンセプトの条件: ①面白さ ②説得力 ③生き生きとイメージできること ④焦点が絞れていること
・誰に(顧客)、何を約束するか(提供価値・お約束)、なぜそれができるのか(根拠) が大事。コンセプトは、その3つで伝えられようになっていること。根拠=自社の強みではない。強みを活かすのではなく、どうやったら勝てるか?の発想をする。
・MVP( 最低限必要なもの)に絞る。
・将来の最終形・あるべき姿が描かれており、持続可能性があることが大事。
・事業コンセプトの本質はサスティナビリティ。
・「つくる」能力と「疑う」能力は異なる。疑うことがなければ、精神論に過ぎない陳腐な常識に邪魔されて自由に発想できない。
・組織は戦略に従うのであって、戦略を組織に従わせると失敗する。