あらすじ
平成22年「くまもとサプライズ」キャラクターとして登場したくまモン。
商品売上は1年で293億円、熊本のブランド価値向上への貢献は計り知れない。
ゆるキャラ・くまモンを「売るキャラ」に育て上げたのは、PRもキャラクタービジネスも経験ゼロの、しがない地方公務員集団・チームくまモン。
くまモン失踪事件などの物語戦略、利用料フリーで経済を活性化させる楽市楽座戦略等々、公務員の常識を打ち破る自由な活動を展開し、自治体史上例のない成功を遂げた奇跡のプロジェクトの全貌。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
公務員という立場にとらわれることなく、目標に向かって、どうすれば出来るのか考え抜くということが実践されていた。その一つ一つの積み重ねが今のくまモンなのだとこの本を通じてよくわかった。自分もそういう意識を持っていたい。
Posted by ブクログ
くまモンがどうやって国民的ゆるキャラになったのか、その軌跡が記されています。以前読んだ「県庁おもてなし課」にも通じるものがあるなあ、なんて思いながら読みました。もっとも、こちらのチームくまモンは、最初から機動力抜群ですが。笑
拠点が熊本にあり、熊本のために、という軸がブレないから愛されたのだろうな、と思います。初版は2013年ですが、きっと今でも幼稚園や高齢者施設訪問をしているはず。お金の匂いがするようでいてしないところもいいのかな?と思います。
Posted by ブクログ
くまモンの躍進を、ゆるキャラNo1による偶然と思っていましたが、綿密な戦略があったのだと知りました。しかも、企業の戦略ではなく、地方公務員による戦略とは思いもしませんでした。
1.ターゲットを明確にする
2.TPOにあったメディア戦略
3.SNSの最大限の利用
4.くまモンの爽快な動き・表現の豊かさ
5.くまモンを活用したPR・広報へのトップの理解と支援
成功の要因を5つにまとめていますが、本書を読むと戦略と戦術がうまく噛み合っていることが解かります。
熊本県のPRを目的として始まった活動が、想像以上の経済効果を生んだだけでなく、県庁といういわゆるお役所の活性化に繋がったことも同県人として嬉しく思います。