【感想・ネタバレ】淀川ベルトコンベア・ガール 3のレビュー

あらすじ

互いの惹かれあう気持ちに
ようやく向き合うことができた
かよと那子。

だが、
そんなかよを待っていたのは
勤務先である工場「はせ食品」の
経営危機だった……

各々の行き着く“居場所”はどこなのか?
静かな感動を呼ぶ最終集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻。ある意味、ベタなエンドだったけど、これまで村上かつらを知っている人にとっては意外だったと思う。
個人的に人はそんな簡単に変わらないと思っているので、
漫画でも事件や事故を通して主人公たちが成長していく話より、
いろんなことを乗り越えて日常に帰って行く話が好き。
「サユリ1号」はじめ、私の理想に近い作品を描く村上かつらが好きで、
「淀川ベルトコンベア・ガール」でも、
大きな不幸の陰を感じながら、日常の小さな幸せの中を生きる。
救われているようで、そうでもない。
そんな結末を期待していたけれど、
今回は違った。

震災を通じて大きく変化したラスト。
最後、残されたのはいつもより大きな「希望」。

作風の変化に感動を覚えた。
それは村上かつらをよく知らない人にはわからないと思う。
だけど、私はこの作品に勇気づけられた。


スミ江さんがこの漫画、そして作者の変化を表す最大のキーパソンだと思う。これまでの作風であれば一番の貧乏くじを引くであろうキャラクターの彼女が、
工場で働くおばちゃんたちの日常とささやかな夢を守るために身を引く。ここまでは予想できたけど、主人公かよの背中を押すことまでは予想できなかった。

「ここに居つづける人間とちゃうやろ」

と言う台詞と、彼女のアップ。
スミ江さんの強いまなざしに、作者の新たな眼を感じた。

次回作に期待。

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2011年10月17日

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