あらすじ
18世紀、パリーー。稀代のプレイボーイ・ヴァルモンと、その愛人であり盟友であるメルトイユ夫人が、清純な少女・セシルに、快楽への道を手引きする…!ーー発表当時、あまりにもスキャンダラスだったために問題視されたラクロの原作を、さいとうちほが大胆解釈!
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Posted by ブクログ
さいとうちほ作品は久しぶりです。
(最近の作品は、いまいちなところがあって・・・。)
今回は、ラクロの「危険な関係」が原作になっているということです。
これまでの作品では、貴族のお話はこれまでもありましたけど、ヴァルモンは魅力的に書かれているし、メルトイユとの手紙のやりとりが元になっているっているのもなかなかなくて、面白かったです。
それにしても、ダンスリーは、ちょっとヴァルモンを信頼しすぎましたね。おかげで愛するセシルは、ヴァルモンに処女を奪われてしまったようです。恋は盲目とはいえ、代償は大きかったと思います。
ヴァルモンとメルトイユがおぼこいセシルと真面目なダンスリーとの間に入って、二人を翻弄していますが、ヴァルモンの求愛を避けるトゥールベル夫人との関係とか、これからどうなっていくのか、楽しみです。