【感想・ネタバレ】こだま標本箱のレビュー

あらすじ

【『思い出のとき修理します』の著者が贈る、珠玉の伝承ミステリー】

古くからの言い伝えを調べる伝説収集家との出会いが、
大切な人を失った百絵の未来を変えていく――。

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人にしかできない癒しと再生の物語が優しく胸に響きます。
マルサン書店サントムーン店 原田里子さん
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【著者より】
「こだま」は「木霊」と書きます。森の中に反響する音に、昔の人は木々の魂を感じたのでしょうか。
現代でも、御神木や謂れのある木など、大切に守られています。
日常のそばに、伝説は意外とあふれているのではないでしょうか。
伝説収集家の賀見社と、現実的な感覚の百絵、二人のやりとりも読みどころです。
どうして賀見社が伝説を集めるのか、身近な伝説に触れ百絵が何を得るのか、ぜひお楽しみください。

【あらすじ】
路地裏にひっそりとたたずむ「喫茶こだま」で働き始めた百絵。
雇い主の賀見社は、古くからの言い伝えを調べる「伝説収集家」なのだという。

姉の魂を連れていった井戸の神さま、
切ってはいけない呪われた木の秘密――。
賀見社のもとに舞い込むのはこの世の理では解くことのできない謎ばかり。

思いがけず彼を手伝うことになった百絵だが、
すべては、自らの切ない過去につながっていき――。

奇跡に満ちた救いの物語が、あなたの心にこだまする。

【目次】
1 幸せの香
2 水を染める色は
3 木々の声音
4 柳の下に眠る
5 神隠しの山

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とき、時間に関わりのある小説が本当に素敵だなと思いました。今作は、古くから今まで時を経て伝わる伝説やものを調べていく物語。
息子が神隠しにあったのかもしれない…そんな百絵が「喫茶こだま」で働きはじめて、オーナーの伝説収集の手伝いを始めるが、百絵は非科学的な出来事は信じられない、そう思ってた。だから息子が亡くなったはずの父親に会ったもいう発言も信じることができない。しかし物語が進むにつれもしかすると…と考えが変わり、百絵は大貴を誠太が守ってくれたと思うようになる。1話1話ももちろん魅力的で面白いのですが、やはり物語を通しての百絵と大貴の物語が印象的です。
また、「水を染める色は」が個人的に好きだなと思いました。姉妹の関係性、科学的な事象によって起きた物語。けれど井戸に主は存在していた。信じる気持ちが大切にされたからこそ起きた、温かい物語だと思いました。

0
2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百絵は現実的な考え方をする母親だった。息子の太貴は山で6日間行方不明になった時、不思議な体験をしている。
それは亡くなった父親と会ったとか、白い屋敷の中で楽しかったとか、夢か空想かわからない話だ。百絵はそれをどう受け止めていいのか分からずにいる。興味本位のマスコミから逃げるため、引っ越した先で、百絵は喫茶店こだまの求人チラシを見て応募する。そこには「伝説蒐集家」の賀見社がいて、百絵は彼の仕事を手伝うことになる。

謎めいた予約席や、そこにやってくる人たち、一つ一つのエピソードはとても面白かったのだが、何度も出てくる太貴の行方不明だった時の謎が、最後まで不思議な想像の産物として終わってしまった感がある。
まだ続きがあるのだろうか。
この世界観は面白いので、ぜひ、もっと先に進んだ話が読んでみたいと思った。

0
2026年04月21日

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