あらすじ
テレビでは、「知らない町を途中下車してぶらぶらする小さな散歩旅」みたいな番組が、いずれも長寿企画として人気を集めている。思うにそれは、ちょっとした贅沢であるからだ。(「はじめに」より)――酒呑み/呑まれの達人が、気の向くまま風の吹くまま散歩に出かけ(ぶらぶら)、気になる酒場をはしご酒(フラフラ)。安上がりだけれど最高に贅沢な道楽を、やってみませんか?
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Posted by ブクログ
平日昼間に酒を呑む。
会社員ではほぼ不可能な行為ですが、
フリーランスになると別に誰からも咎められないので
全然OKなんですよね。
でも、なんとなくできない。
なんか自分がダメな人間になったみたいな気がしてしまう。
逆にその背徳感が酒を更に旨くするという一面もあるのですが。
昼間からぶらぶらと飲み歩き、競馬場や競艇場にも顔を出し、
客観的に見るとかなりダメ人間に見えるのだけれど、
この著者は「酒とつまみ」の編集長でもあり、
なにしろ酒について書くことを主な職業としているので
これらは正統な取材であり、非常に真面目に
仕事を遂行しているとも言えるわけですね。
豪放磊落な酒呑み、ではなくとぼとぼちびちびと呑み歩く姿は
どこかせつなく、愛おしく感じます。