【感想・ネタバレ】[新装版]土光敏夫 信念の言葉のレビュー

あらすじ

1950年、大赤字・給料遅配・スト続きで苦しむ石川島重工業(現IHI)の社長に就任した土光氏は、「ミスター合理化」と呼ばれるほどの経営合理化で再建を果たす。その後、東京芝浦電気(現東芝)の社長に就任、さらに長年にわたり経済団体連合会会長などを務め、日本経済の発展に尽くした。また、81年、会長に就任した第二次臨時行政調査会では、国鉄の分割民営化や三公社の民営化で日本の構造改革を実現させ、「行革の鬼」との異名をとっている。しかし、その生活ぶりは質素で、潔い人生観もうかがえる。何ごとがあろうとも信念を貫き、大願を成就させた強い意志と行動力の源泉を、200篇の言葉で探る。政治や経済の仕組みが大きく変わろうとしているいま、土光氏の考え、発言は、これからの日本を考える上でも、大きな意味を持ってくるに違いない。

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Posted by ブクログ

仕事で迷いに迷ったとき時々読み返してみると深い示唆を与えてくれてハートを強くしてくれる。
そんなメッセージが詰まった一冊です。

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2013年07月01日

Posted by ブクログ

土光さんの「経営の行動指針」が気に入って、何度か読んでいます。
本書はその内容と重なる部分もがありますが、「経営」から少し離れ、日本の先行きを考えた「信念の言葉」も多かった印象です。
今から4半世紀以上前の言葉ですが、今の日本の状況を見て発言されたかと思うほどで、「地獄の釜の底から見ている」土光さんは、お怒りかもしれませんね。機会あるごとに読み返し、自省するための良書と思います。

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2012年05月10日

Posted by ブクログ

土光敏夫の思想が詰まった名言・思想集。

土光の言葉に対して、それの説明や背景が色々と書かれている、1ページ1名言の形の本。
非常に示唆に富み、30年以上も昔に語っている言葉なのに、今でも十分通用する。

一部、時代や社会の変化に伴って、今とはやや時代錯誤になっている部分もあるが(土光は、社会が拡大する局面、輸出を拡大させる局面の人間である)、その部分を差し引けば、経営者たる人間はかくあるべき、
あるいは、日本人とはかくあるべき、という指針が述べられている。

座右の書として、再度読み返していきたい本である。

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2012年03月20日

Posted by ブクログ

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石川島播磨、東芝出身でMr.合理化と言われた土光敏夫の言葉を集めたもの。仕事や経営、行革の話が中心。火種のような人、1日1日にけじめ、自分の物差しで自分を測る、仕事の報酬は仕事、上のリーダーシップ、率先垂範などが面白い。耳が痛い点もあり、なかなか面白い。吉川さん推薦。

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2016年08月28日

Posted by ブクログ

1986年 岡山県に生まれ、東京高等工業学校(現東京工業大学)機械科卒業後、東京石川島造船所に入社。のちに石川島重工業社長に就任。経営合理化で会社を再建。
65年、東京芝浦電気(現東芝)の社長になり、72年に会長に就任。

経営能力を頼られ社長・会長を離れてもなお、長年にわたり経済団体連合会会長になり日本経済の発展に力を尽くした。

臨時行政調査回会長、各種審議機関要職を歴任し、国政にも関与した。

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以上は本書のプロフィールをまとめたものです。

1988年 91歳で亡くなるまで、日本経済を支えた人だと思う。

傾きかけた会社を再建させるというのは、並大抵のことではない。
しかし、土光さんは贅沢をせず、自らを管理していた。

第一部は人生についてのまとめ

土光さんの歩んできた時代と現在とでは大きく変化してしまっているため、全部が当てはまるとは言えないが、ところどころにきらりと光る言葉が見えた。

第二部と第三部は経営についてのまとめ

私は今、働いていないし、経営者ではないので距離感はあったが、もし、自分が働いていたとしたら、社長及び上司にはこれを読んでもらいたい。

第四部は行革についてのまとめ

臨時行政調査会としての土光さんの言葉がいっぱい。
あの時代に、もう見えている日本の行く末をみて鳥肌が立った。
常々、私も「国会議員が多すぎる」と考えていたのだが、土光さんも同じことを言っていた。
もっと、いろいろ書きたいが、未読の人のためには書かないでおこうと思う。

土光さん以降、経済団体連合会会長もだんだんパッとしなくなっている気がする。総理大臣に意見できるような、骨太の人が出てくるのは、もう望みはないのだろうか。

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2014年06月07日

Posted by ブクログ

紹介されたから読んでみたが、経営とか行革とか、普段読まない分野の考えに触れることができた。
私が感銘を受けたのは序盤に固まるが、仕事への姿勢は変わりそう。
後ろ姿で語ってやろーじゃないか。

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2012年09月05日

Posted by ブクログ

内容は分かりやすい。
ぐっと来たのは、子には言うことを聞くまで何百回でも言聞かせるのに部下には2~3回言って諦めるのは何事か。という下り。
そう言えば誰かも、大事な事こそまた始まったと言われるくらい繰り返し言い伝えないといけないと言ってた。

土光敏夫に限らず、人の悪いところではなく好いところを活かすという言葉を聞く度に自分の弱さが悲しくなる。

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2012年08月29日

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