あらすじ
●NHKスペシャルで特集のEVベンチャー経営者、初の著作!
連日、日本メーカーの海外市場での苦戦のニュースが飛び込んでくる。
もはや日本のモノづくりはダメなのか……
そんな閉塞感を打ち破ろうと、奮闘する一人の男がいる。
テラモーターズ・代表、徳重徹だ。
彼が立ち上げた、電動バイク(EV)のベンチャー、テラモーターズは2年で国内の販売台数1位に躍り出て、リーディングカンパニーになり、東南アジアに進出。
フィリピンの国家プロジェクトである電動バイクの入札に食い込むなど、短期間で大きな飛躍を遂げている。
従業員たった16人。
現地駐在員は新卒1年目の20代など、
大企業ではありえないスピード感と権限移譲でアジアを攻める。
本書は、そんな徳重徹氏が世界で戦うための「戦略」を説き、
日本がもう一度輝くためにいったい何をすべきかを明らかにする1冊だ。
シリコンバレーで学び、東南アジアで勝負する著者の考えが詰まった、日本が生き残りをかけるために必見の書。
●目次
第1章 「仕事」の枠を打ち破れ
頼るべきは会社ではなく自分
第2章 「成長」の枠を打ち破れ
挑戦しないことこそ最大のリスク
第3章 「企業」の枠を打ち破れ
私が「世界で戦う会社」をつくった経験
第4章 「国境」の枠を打ち破れ
世界で勝てる本物のグローバル人材
第5章 「人生」の枠を打ち破れ
親の期待に縛られるな
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
40代初めの著者が、日本の大企業を捨てて。MBAの獲得、シリコンバレーで働く中で、失敗から学ぶのようなアメリカ型の経営の強みと日本の弱さを指摘する本だと思った。
指摘されている点はもっともなことばかりで、あとは実行することが重要だと感じた。日本では内向きになるマインドを持つことが多いが、もう少し勇気をもって生活したいと思った。
Posted by ブクログ
・加速度的成長のためには能力以上のことをやる。
・徹底的に「量」を積み重ねていけば、あるときそれが「質」に転化するだろう。
・「パッションとロジックを、バランスよく持っているのが、プロのアントレプレナーである」
自分たちが正しいと思って立てた仮説でも、ベターなやり方があると判断したら、一気呵成にプランを変えるべきだ。ビジネスプランを進化させる修正能力が、変革期のリーダーには必要である。
Posted by ブクログ
優良ベンチャーであるテラモーターズの徳重社長が書かれた本。海外で戦うために必要な40の発想もさることながら、本書に登場するベンチャー支援・学生紹介のスローガンや林信吾さんといったフレーズは、当時の大学時代の一風景でもあり、まさに自分ごととして本書を読み進めることにつながった。
日本の景気が後退する中、日本や世界で闘っていくために深い考察を持ち、圧倒的なスピードをもって行動することが求められている。その過程においてはミスや失敗も当然ながら発生してくるが、そこから得るものは全て自分のものとなり、次の行動への経験値として蓄えられていく。だからこそ、速い速度で物事を回していくことが必要であると同時に、それを若ければ若いうちに経験することが必ずや次の機会へと結びつくものになるのだと言える。私自身も本書に登場する同年代の彼らに単に刺激を受けるだけでなく、今日から先の人生をより良いものにしていくために努めていく次第である。