あらすじ
◎嫌いなのに、あなたを知りたい。
そう思うのは家族だからでしょうか?
◎第43回向田邦子賞受賞『マイダイアリー』
気鋭の脚本家・小説デビュー作
幼い頃から苦手だった母が死んだ。
母は昔から
「未来のことなんて考えても仕方ないでしょ。
いまを生きるの」と言っていた。
だからうちには、ずっとカレンダーがなかった。
母の葬儀で、わたしは16年ぶりに妹と再会した。
母の遺品から見つかったのは
一通の手紙とカレンダー。
手紙に綴られていたのは、
わたしと妹をちゃんと家族にできなかったという後悔、
そして月に1日、母が考え、
カレンダーに記した家族にまつわる予定を
姉妹で果たしてほしいという願いだった——。
カレンダーのない家に
カレンダーが来た、
1年間の姉妹の再生の物語。
◎脚本家・坂元裕二氏 推薦!
嫌いだった人と旅行に行ったら
意外と仲良くなれた。
それも人生のご褒美だってこと
忘れたくないですよね。
大人になってもはじめてのおつかいは続く。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
家族の絆が深まる瞬間を感じることができる小説。
母は昔から「未来のことを考えても仕方がないでしょ。今を生きるの」と言っていた。そんな母が亡くなり16年ぶりに妹と再会する。
そこで月に一度カレンダーの予定を遂行する。
正直、とても面白く姉と妹の関係性が家族になっていく感じがたまらなくよかったです。そして、嫌いだった母の思いや過去を知ることでまた違った視点も楽しめました。
過去に縛られない生き方をしていきたいと感じるし、今自分ができることは何か考えるきっかけになりました。
本当に1年間の姉妹の再生物語だと感じる良い小説でした。
Posted by ブクログ
有名アナウンサーの母親が亡くなり、十六年ぶりに十歳違いの妹と会うわたし。十六年前、圧倒的に正しい母親から逃れるため、大学進学を機に実家を出、一度も帰っていなかった。母から残されたのは、毎月一つ、過去のできごとをなぞるようなミッションをクリアし、一年間をかけて、妹と二人、家族としての関係をつくること。父親は九歳の時に離婚していて、妹は精子提供によって妊娠した子である。プリクラを撮ったり、トラウマを告白したり、カレーを作ったり、していく。
『マイダイアリー』というテレビドラマで、向田邦子賞を、最年少で受賞した脚本家さんの、小説デビュー作だそう。「何の話?」とか、「けどけど星人」とか、「一個二個じゃなく、ニコニコのニコ」とか、テレビドラマっぽく、会話にセンスが溢れていた。わたし、妹、父親、会社の同僚、妹のパートナー。それぞれ、言いにくい秘密があって、母の残したカレンダーミッションにより、それを自然な形で吐露するかたちになって、新しい家族がつくられていく。