あらすじ
世界的に有名な「ナポレオン・ポナパルド」。フランス革命に始まり、イタリア戦役を経て、エジプトへ……皇帝への道を駆け進み、駆け抜ける!?教科書では教えてくれない生々しい真理の姿。英雄らしくない血みどろ、汗の臭い一人の「漢」が、獅子のごとく吠える。吼える!?皇帝の指示の先にあるのは光り輝く常勝の歴史か!?それとも……芸術的戦略と彼を囲む男達の勇姿に刮目せよ!!
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Posted by ブクログ
ハマった。。。この15巻で第一部終了のようだが、あとが気になる。 早く読みたいぜ。
戦記ものっぽい物語後半(7巻以降)よりも、政治史色の強い前半のほうが個人的には好き。ナポレオンを軸として、ミラボー、マラー、ダントン、グートン、サンジュスト、サド侯爵といったフランス革命の“英雄”たちが絡む人間模様がめっぽう面白い(史実にもけっこう忠実のようだ)。
「ジェシェーヌおやじ」という人気新聞の発行人であるエベール(いまでいうアルファブロガー的存在か?)の描き方が空しくて笑える。大衆的人気を誇ってちょ~しこいてたが、あっさりギロチン台の露と消えるあたり。
極み付きは、いつもグラサンかけてるロベスピエール(3巻くらいから登場)。このロベスピエール、ハッキリ言ってカッコよすぎ。。。惚れた。
ナポレオンをサポートした将軍たちもそれぞれキャラが濃ゆい。戦闘時のポーズも逐一キマってる。19世紀の歴史家J.ミシュレをして、「この道を通って、われらは巨大な墓場へとおもむいたのである」と嘆息せしめたナポレオン戦争も、日本の漫画家の手にかかれば、こんな歌舞伎っぽいスペクタクルになってしまうのか、という例。
いまどき珍しい、男の男による男のための大河マンガ。萌え系コンテンツ見てニヤニヤ&モヤモヤしてる方にオススメ。スッキリするし、元気出る。