【感想・ネタバレ】生成AI「戦力化」の教科書のレビュー

あらすじ

◆誰もが雇える「優秀な新人」を、組織の戦力に
AI、そしてLLMという技術は、企業にとって「もの知りでタフで賢い、けれど自社の知識はない新入社員」のような存在です。
本書は、「ワークフロー」と「ナレッジベース」をキーに、「エージェント」などの概念をていねいに掘り下げながら、「新入社員」であるAIを、人間の新入社員にそうするのと同様に戦力化(オンボーディング)するための具体的な手順とノウハウを解説しています。
本書の著者は、GunosyやDMM、LayerXにてCTOを歴任してきた松本勇気さん。ソフトウェアエンジニアおよび経営者として、12年にわたってさまざまな領域でAIの活用に取り組んできた松本さんだからこそ語れる、AIの企業導入の「正着」ともいえるアプローチを知ることのできる1冊です。
職場のAI導入にお悩みの方、少し試してみたけれど有効な使い方が見出せず、足踏みしている方、AI活用を一歩先に進めたい方はぜひ、本書をお役立てください。

◆本書の特徴
・LLMの特性をわかりやすく“人材育成”になぞらえて解説
・「業務を変えないデジタル化」という、日本企業に適した導入戦略
・現場の成功・失敗事例を交えた実践的フレームワーク

◆得られる効果
・技術進化に左右されない導入基盤づくり
・書類業務の効率化と品質向上
・社内全員が使いこなせるAI環境の構築

◆こんな方におすすめ
・AI導入を検討しているが、技術進化の速さに追いつけない
・試しに導入してみたが、利用率が上がらず困っている
・経営・事業責任者として成果の出るAI導入を求めている

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

AIオンボーディング(戦力化)の概念を提唱され、より実務に落とし込んだ場合を想定した実践的解説がとても参考になりました。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

『データの形式を整え、業務プロセスを定義し、必要な知識を構造化して提供するという地道な準備が、エージェントの活用の鍵』というのところがまさにそうだなと思いつつ、なぜそれが重要でどうやっていくのかがとてもわかりやすく解説されていると感じた。また生成AIの適用範囲を広げていく上でもスモールで始めつつも全体像は常に更新し続けていくことも重要。『ワークフローやナレッジベースを使った効率化の「点」を打ち続け、それらをつなぐ線としてのエージェントやさらに高次元のマルチエージェントシステム目指すこと』は大企業のLLM活用で言及されているがスタートアップな企業にも同じことが言えると思う

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

どうも、この本の「AIは新人社員」というメタファーにはたじろいでしまう。確かに、生成AIが自社の文化や業務フローを知らない「賢いけど仕事の要領を知らない新人」だと気づくと、途端に現場感覚が見えてくる。理屈だけの技術書じゃなくて、ワークフロー整備やナレッジベースの具体例を通じてAIオンボーディングの本質に迫っている。だけど、正直に言えば、そうした効率的な戦力化への道筋はまだまだ一筋縄でいかない。初心者には専門用語の壁もあるし、現場で心折れそうになる瞬間も想像できる。でも、このリアルな泥臭さも含めて、AIと人間の共生を真面目に考えるなら目を背けられない、そんな本だと感じた。仕事をAIに丸投げできる日が来るのはまだ先の話かもしれないけど、「育てる」視点でこの技術と向き合うことの大切さを教える一冊。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

chat gptの衝撃的なデビュー(?)により、生成AIはもうご家庭でも頻繁に使われるツールになった。とりあえず何か迷うようなことがあれば(といっても迷うほどもないような些細なことも多い)ググるよりもGeminiに相談してみるのが、相当にデジタル化の進んでいない妻でも、かなり当たり前になってるくらい

でも、これだけのツールをそれだけに使うなんてことが、この社会的な投資に比較してもつわけなくて、僕の職場(これまた、だいぶノットデジタルな環境なんだけど)においても、これらをどう戦力として使って、人材不足を乗り越え、業務効率を進めていくか、なんてことはみんなが思ってること(のはずだけどねえ)でありつつね、まだうちのとこのような小さな組織が見合うコストで真似できそうというような素敵な先例はあまり知らない。考えようによっては、まだまだ、黎明期で、いろんなことを無責任に楽しみながらトライしていけばいいんじゃねーか、と思ってこれは、自分でまず、考え方を整理しようと思って読み始めた次第。

という意味では、わかりやすく今の状況とかできそうなことを、落ち着いて書いてくれているし、帯にもあるように、実力のすごいあるけど職場の実情などを知らない新人社員と考えるというのは、すごくわかりやすい。イメージしやすいよね。あくまで使う側が育てていくという視点が、役に立つかなと。こちらが、思い込んでいるこういうことができるはずというのも、魔法のようにできるわけではなくて、手順を踏みましょうということが、まあ、説得力持って伝わると言うかな。

導入の現場の人というより、導入を進めようとしているえらい人とかが読むといいんだろうなと思いました。

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2025年11月23日

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