あらすじ
人々の生活や文化程度、民主政治への成熟度を意味する民度。
本書は民度をキーワードに、日本の政治の現状を描く。
さまざまなデータや方法論から、投票参加、党派性、投票行動、若年層の行動、テレビ・新聞といったマスメディアや、大きく擡頭するソーシャル・メディアの影響などをトピックとして取り上げ分析。
日本人の政治意識・行動を追う。いま世界で危機に瀕する民主主議。
分断とポピュリズムの波は日本まで来たのか。
その「現在地」を描き出す。
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Posted by ブクログ
ちょっと評価が難しい。
「民度」という言葉について深く検証された点は大いに評価したいけれど、結論は事前のイメージ通りで、認識が刷新されるようなことはなかった。
ただ、そう言ってしまうことで本書の評価を下げたいわけでは決してなく、それどころか「民度」という、とても曖昧な語義のまま不快な使用シーンばかりが広がる(それこそ「民度の低い」使われ方をされがちな)言葉について、真正面から向き合ってくれた功績は大きい。
何よりも、印象論や一部の事例の恣意的な引用によってではなく、きちんと設計された調査に基づいて論考されているところが、「民度」という言葉を取り扱うに当たって真っ当というか、隙を見せない感じがして好印象だった。
著者は別にこの言葉に興味があるわけではなく、編集者の依頼で5年がかりで書いたのだという。
40代前半で関関同立の教授になるだけあって、仕事に真摯な人なんだろうと思った。