あらすじ
同じ孤児院で育った都とトマ。出会った瞬間から都は、美しい手を持つトマを穢す衝動を、抑えきれない。サディスティックにトマを抱くのは、深く甘美な愛の証。傷つけ合い、傷を舐めあう2人を待つものは!?小さな頃から変わらない。お前が側にいるだけで俺の獣が目を覚ます!狂気と純愛のハードエロス!禁断SM最前線!!
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素晴らしいです
自分の年齢はJUNEでは無く、BL全盛期だと思うのですが...
親の影響もあり、小さい頃に少し齧っていてですね。
JUNEと言えば、
敗退的というか、どこかに残酷な要素があり、肉体的、精神的にも傷があったり、結末が幸せなのか、不幸だったのか、本人達にしか分からないところがあるなって、思っているんですが...。
要するに、すんなりくっついて、よかったね、ハッピー☆海外行って結婚しようね☆みたいな話がないんですよね。
2人が幸せになるために、この関係を続けるために、何か犠牲が必要なんですね。
その犠牲は両腕な訳ですが、犠牲と思うのは読者で、彼はこの関係を続けるために、愛される為に、腕を切ってもらった訳ですから、何も悲観的になる必要はないんだなーと。
こんなに重たく愛し合ってる話を久しぶりに見たと満足です。絵も綺麗です~
今の時代はストーカーとかいじめとかで済ませちゃうから、ここまでやり切っちゃうのはすごい!
ただあのパトロンはなんや...お金ないと生活できないけどさあ(笑)
とりあえず次巻読みます。
Posted by ブクログ
究極のSM愛、ハードエロス、肉体欠損…ここまでの題材を描いて純愛に昇華させて下さった先生に感謝。可愛らしいBLに慣れていたら久しぶりに後頭部殴られたような気になりました。物凄い愛…!賛否両論あるかもしれませんが私は純愛と受け取りました。
孤児院育ちの二人にとって互いの存在が全て。一度出所した都が自分の唯一の荷物を取りにきたとトマを迎えに来たのが印象的。この頃からトマを愛するあまり支配したい壊したい欲望に駆られている都。一家心中の生き残りで残されるより殺される方が愛情だと信じているトマ。読む前はあまりの設定にドン引きしたのですが、読む手が止まらずあまりに激しい愛の世界にどっぷり。何をされても都に縋りつくトマに泣けます。
あとこの設定でも悲壮感無く読めたのはトマのキャラクター。美しく気高くて凶暴かつ目的の為に幾らでも身体を差し出すしたたかさも合わせ持っている。そして二人の狂気の関係に魅せられた男がもう一人。この危うい三角関係がこの作品にスパイスを与えています。
とにかく禁忌やまず肉体欠損の設定でダメな方はダメだと思うし←実際自分も読む前はダメでした! それでもありきたりなBLに飽き飽きして刺激を味わいたい方には是非読んでこの激しい愛の世界に触れて頂きたい!続きがあると知って速攻ポチりました。しばらく引きずりそうな作品です。
Posted by ブクログ
単タイトルですがまだ続くそうです。表紙がいいね。「指先に接吻」より断然「ヴィーナスに接吻」のほうが表紙タイトルに合ってるし、定広作品の中で1番表紙イラストがかっこいいと思う。
組の命令で幼なじみ・トマの両腕を削ぎ不具者に変えてしまう都(みやこ)。トマ自身もそうやって束縛する都に全てを預け、ギリギリのところで愛し合っている。
幼なじみものの介護愛や保護欲って妙にそそられるので次巻も楽しみです。
相変わらず言いたかった感想を定広さんがあとがきで言うのはどうかと思う(笑)
個人的に2人のパトロン・樹(いつき)さんのメガネが気にくわないので外して欲しい。メガネキャラは2人もいらんだろ。
Posted by ブクログ
究極の執着愛であり、介護愛…そしてSM要素があります。
1話目からいきなり受の両腕が落とされますし、受は攻以外とも関係を持ちますし、地雷ありまくりのハードな作品なので、苦手な方はご注意を。
受を壊したくなる衝動を抱える攻と、攻に求められることで生を実感する受。歪んだ執着愛とか共依存みたいな感じかな?
ただ定広先生の作画が美麗なので、シリアス系ハード作ではありますが、あまり暗い鬱々とした印象は受けませんでした。
Posted by ブクログ
健常者ではない、と言う面を描こうとすると、その取扱いに関して、健常者ではない身内や知人が身近にいるものにとっては現実世界に引き戻されるだろうから、BL=ファンタジーではなくなる面が多分にあり、タブー視される恐れがあるし、手放しで楽しんではいけない気分になるが、むしろBLと言うジャンルであるからこそ、例えば精神が常人とは違い、誰かの保護を否応なく必要とする、と言う「必然性」と言う説得力はハンパなくリアル感を増す要素になるだろう。肉体欠損を描いているこの作品では、両腕を持たない人間にとって、誰かの介助が無いと生きていけない、と言う物理的補助が絶対的に必要であると言う面と、介助される側が自分が生きていく上で誰かが必要であると言う事への遠慮や卑屈さや申し訳なさが微塵も無かったところが「愛される絶対的な自信」を強く表現していると思えた。
作者買いです
アンダーグラウンドを読んで数冊読ませていただいてます。
こちらは割引&クーポン利用で購入
この作品はJUNE 世代なんですね 当時はBL読んでいませんが
あの位置で腕切断って結構無理があるのでは?
続編はあるようですが買わないかな
バイオレンスジャック(永井豪)の人犬を思い出し読みたくなった