【感想・ネタバレ】からさんの家 まひろの章のレビュー

あらすじ

まひろの家族事情は、ちょっと複雑。
実の両親は幼い頃に離婚。
父親は再婚した母親とともに事故で死亡。
義母の妹に引き取られるも、彼女が結婚した
相手の転勤で北海道へ行くことになるが、
高校卒業間近だったので、同行せず、
新しい父親の母が住む家に引っ越すことになった。
義理の祖母となった三原伽羅は、詩人で小説家で画家で、
女優だったこともある多才な女性。
彼女が住む東京の下町にある古い洋館には、
新進の芸術家、建築家志望の学生、
バーを営む歌手の女性といった
個性的な面々が住んでいる。
新しい環境の中、ユニークな同居人たちとともに暮らす
まひろの日常を描く。
ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や
「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、
新しいカタチの家族小説。

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Posted by ブクログ

また一冊、素敵な本に出会えた。

複雑な環境に育ったまひろ。「運が悪かったのかなって思ったことはあるけれども、不幸なんて思わなかった。」そんなふうに捉えられるなんて、素敵だなと思う。
からさんも、裕子さんも、タロウも柊也もみんな優しくて温かい。

からさんの言葉は心に残るものがたくさんあった。
からさんだけでなく、最後の章に登場する人たちの言葉は重くて、でも温かくて、久しぶりに読みながら目頭が熱くなった。

今を生きているということ、どう生きるかということ、人を想うこと、家族とは、いろんなことが詰まった本だった。

続きの伽羅の章も、味わって読もう。

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2025年12月05日

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