【感想・ネタバレ】カードゲームで本当に強くなる考え方のレビュー

あらすじ

ゲームとして、競技として――多くの人が魅了され、勝利を目指して打ち込むトレーディングカードゲーム。ゲームの本質、確率的センス、認知バイアス、メタ読み、練習方法、言語化、デッキ構築の視点……どのTCGにも共通するセオリーがここにある。カードゲームの本質は「数理と心理」である――勝てると思ったのに勝てないのはなぜか。カードゲームはどのようなもので、その実力とは何か? プロプレイヤーとしての経験から得られたどのカードゲームでも充実して強くなれる理論をお伝えします。 【目次】第1章 カードゲームの本質/第2章 カードゲームの数理/第3章 カードゲームの心理/第4章 真に上達するための練習/第5章 デッキビルダーとして考える/あとがき――可能性への投資/後悔なく楽しむ/読書案内

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Posted by ブクログ

この本の考え方をカードゲームのプレイングやデッキ構築に活かすようにし始めてから、心なしかちょっとずつ「ただの運勝ちじゃない勝ち」と「反省点を見つけやすい負け」が増えてきた気がする。

カードゲーマーが陥りやすい心理バイアスの例が挙げられてて、後から振り返りながら「自分の今の考えはバイアスかかってるんじゃないか?」って考えられるようになったのは大きいです。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

 本書はカードゲーム、いわゆるTCGプレイヤーに向けた本であるが、その内容は普遍性に富んでおり、どんな読者にでも届く内容になっている。例えば
「全ての物事はトレードオフである」
「自分のボトルネックを理解する」
「言語化とは情報を捨て、具体から抽象にすること」
など、人生で重要な、自信を客観視するためのエッセンスに溢れているのだ。
 好きな事に真剣になることで、物事の本質を理解し、取り入れ役立てることができる。それを体現しているような本である。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

カードゲームで頻繁に登場する確率と、ゲーム運び、練習や振り返り、デッキ構築などにおける考え方の本。
何かしらのカードゲームでガチったことのある人なら頷ける、あるいは目から鱗な内容だと思う。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カードゲームはやらないがもっと汎用的なアプローチの説明が多く面白い。もしかしたらビジネス書かもしれないが生き様みたいなところが良い、アカミミガメの価値の話が良い

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

・論理を学んで直感を身につける
→限られた時間で論理的な判断ができる可能性を高めるために、論理を学ぶ

例えば、麻雀でどの牌を切るか、じっくり考える時間はないので、事前に何を切るべきかシュミレーションを繰り返しておく。実戦では勘で判断。

・失敗した選択は必ずしも修正すべきでは無い。確率的には正しい選択をしたが低い可能性を引いただけかも。

・メタ推理をし過ぎて仮想の敵と戦ってしまう。他の人より一歩だけ先をいくべき。

・プロスペクト理論
千円もらった喜びは500円もらった満足の2倍以下、価値ほど満足しない

・自分の考えを決める(言語化する)
→一旦決めないと良し悪しの判断、改善ができない

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

トレーディングカードゲームの普遍的な考え方指南の本

トレーディングカードゲーム(以下、TCG)はMagic: The Gathering、遊戯王、ポケカ、Shadowverse等、数多くある
各々の攻略情報もあるけれども、新しいカードの導入などで情報が古くなる事もしばしば

具体的な情報はすぐに陳腐化する
この本には抽象的で普遍的なTCGの考え方について書かれている

著者はMagic: The Gatheringのプロリーグにも所属した事のある人のようだ


カードゲームの本質は数理と心理

「アド」というゲーム用語があるけれども、その意味は多様

何を競っているのかを考える
ライフポイントを削るゲームだけど、カードの枚数の差し引きが重要な面もある
場合によっては手数であったりマナであったり


確率の使い方
期待値が高いからいいわけでもない

初手で必要なカード、最後までには引きたいカードによって捉え方は変わる

「お得感」と「得」は別物

最強のデッキは存在しない
じゃんけんのように相性があるし
大会毎にその分布は変わる
後付で「あっちのデッキにすればよかった」という反省は無意味

上達のために必要な事
まずは、プレイに一貫性を持つ
その上で方針との齟齬についての反省と検討

デッキを組む際にも、仮説を立てる
上記同様に、その仮説の検証

カード1枚1枚を入れる、外す意味を考える

何事にもトレードオフを理解する

要点としてはこんな感じでしょうか



私自身ははTCGを嗜まない
一時期、ハースストーンのアプリを無課金でやってたくらい
なので、この情報が直接的に有効活用できるわけでもないけど、もっと俯瞰してみればTCGに限らずこんな構造の事象は多々ある

具体的には、他のボードゲームにも通じるものがある

そのゲームのルール把握
勝利条件の確認
そして、その勝利条件のために、プレイヤーは何を競っているのかという分析
有限な資源は様々な形がある
単なるポイントだけでなく、手の速さがアドバンテージになることもあれば、将来の可能性の場合もある
そのゲームの戦略としてどの方針を選ぶかという判断
そして各手順の意味を考える
プレイ後の振り返りとフィードバック

そのツールとして、確率や心理が必要になる

偶然性の要素のあるゲームでも、強い人にはちゃんと理由があるのはよくわかる


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★★★発売前から緊急重版決定の話題作!★★★

プロカードゲーマー直伝
勝利をつかみ取る史上初のTCG理論書!!!
MTG ポケカ 遊戯王 デュエマ ワンピカ etc.
あらゆるプレイヤー必須の本質的思考法

ゲームとして、競技として――多くの人が魅了され、勝利を目指して打ち込むトレーディングカードゲーム。
ゲームの本質、確率的センス、認知バイアス、メタ読み、練習方法、言語化、デッキ構築の視点……
どのTCGにも共通するセオリーがここにある。

カードゲームの本質は「数理と心理」である――勝てると思ったのに勝てないのはなぜか。カードゲームはどのようなもので、その実力とは何か? プロプレイヤーとしての経験から得られたどのカードゲームでも充実して強くなれる理論をお伝えします。

章扉マンガ=ワタル(『カードゲームうさぎ』)

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【目次】
第1章 カードゲームの本質
1 カードゲームの難しさの正体
勝てると思ったのに勝てないのはなぜか/「再現性」という幻想/カードゲームは人生の縮図である
2 ゲームの本質をつかむための理論
「攻撃の無力化」はなぜ弱いのか/理論はツールの1つ
3 上達するとはどういうことか
勝者のゲームと敗者のゲーム/敗者のゲームに勝つことが「上達」なのか/勝者のゲームで勝つために
4 カードゲームの本質は「数理と心理」
なぜ当然のことが難しいのか?/不完全な人間と現実のあいだに生じるズレ/より洗練された「直感」を身に着ける

第2章 カードゲームの数理
1 ツールとしての確率を使いこなす
確率のためのセンス/確率とは何か/確率計算の先に勝利はあるか?/よりよいスタート地点に立つための理論/確率で判断ができる場合
2 起こりうる場合の数と起こらない確率
順列―並べ方のパターン/組合わせ――n枚のカードからm枚を選ぶ/余事象――ある事象が起こらない事象
3 条件の下での確率
本当にそんなに運が悪かった?/直感に反する確率/2つ以上のことが同時に起こる確率/考慮しきれない条件をどう扱うべきか
4 確率の取りうる幅
なぜ期待値だけでは不十分か/点ではなく幅で見る/引きたいカードと期待値の罠/確率が導く“いいセンス”
5 結果を解釈する
対戦結果にはどの程度の意味がある?/メタ読みの幻想―ただ1つの正解は存在するのか

第3章 カードゲームの心理
1 私たちの世界は認知でできている
認知していないものは選べない/行動経済学から学ぶ判断の非合理
2 非合理の中の正解
美人投票から見るメタゲームの本質/先に進むのは一歩だけ/都合のいいデータを集める心理
3 なぜ人はデッキを弱くするのか?
「お得感」と実際の「得」は違う/プロスペクト理論/デッキを弱くする心理
4 最善手の発見を妨げるもの
「当たり前」が答えを遠ざける/手段と目的の逆転/勝ちたい気持ちに遊び心を添える
5 あなたの上達を妨げる心理
わかったつもり/なぜ失敗の重要さに気付けないのか/報われる努力を考える

第4章 真に上達するための練習
1 ミスは永遠になくならない
本当に「もっと練習する」だけでいい?/チーズの穴をミスがすりぬけていく
2 チームを組むということ
ただプレイするだけが練習じゃない/個人競技でもチームに意味はある/反論は「人格否定」でも「論破」でもない
3 「よい言語化」とはなんだろうか
誰のための言語化なのか/複雑な経験や知識を圧縮する道具/間違える勇気、間違いを認める勇気
4 理論を持つことこそが練習効率を高める王道
点と点をつないで理論を作る/ストーリーでゲームを見る準備/結果に広がりを見る
5 ゲームに一貫性を作る
トレードオフとボトルネック/一貫性の上にデッキタイプがある

第5章 デッキビルダーとして考える
1 デッキビルダーの視点を持つ意味
情報時代にデッキ作りは意味がない?/デッキビルダーとしてゲームを見る/強化と適応/作るのが難しいデッキ
2 デッキを作ろう
仮説を持つ/遊び心でチューナーからビルダーになる/カードを見る
3 デッキを作る練習
車輪の再発明は悪くない/練習中に引き出しを作る
4 デッキ制作は総合競技
デッキ構築は“勝者のゲーム”/数字を見る、数字の見方を考える/結果論より選択幅/負けたくない心理に囚われない/仮説となる一貫性を持つ/仲間の力を借りる
5 “完璧主義”にはならず、完璧を目指す
とりあえずやってみれば得をする/それでも前に進むということ

あとがき――可能性への投資
後悔なく楽しむ
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2025年11月14日

Posted by ブクログ

以下の理由で読んでみた
・カードゲームの勝ち方、鍛え方のコツを知りたくて
・カードゲームを通じて、物事の上達のコツがあるのではと思って

カード特有の話もあったが、
ほとんどはカードゲームに閉じない物事の上達の秘訣であった。以下が心に残った部分。

■仮説を持つ、言語化する、検証する
・このカードはこの状況では強いのでは?ここが弱点なのでは?とアイディアを言語化し、検証することを繰り返して地力が身につく。

■一貫性を持つ
・毎回のプレイが仮説の検証となるため、仮説に資する一貫したプレイが大切。そうでないと仮説がブレて、十分な検証ができず、結果も得られず時間も失う。

■新たな視点を得る
・自分ひとりだと本当は他にもある選択しが意識の外になる。第三者からのフィードバックを通じて新たな視点を得ていくことが大切。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

MTGプロプレイヤーの方が書いた理論書。
確率や心理をカードゲームに当てはめて解説されていた。
プロがどう考えてプレイしているか、デッキを作っているかをしれてよかった。
デッキビルドの章はためになったし、カードゲーム以外にも活かせる内容であった。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

TCGをプレイする人たちに向けた、理論書。定期的に新規カードが追加され、その都度環境が変わるカードゲームにおいて、確率と認知バイアスを柱に普遍的な思考法を教えてくれる。カードゲーム以外にも応用できそう。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  カードゲームの本質
第2章  カードゲームの数理
第3章  カードゲームの心理
第4章  真に上達するための練習
第5章  デッキビルダーとして考える

<内容>
カードゲーム全般なのかと思ったが、トレーディングカードゲームを想定したものだった。基本的な部分は一致しているかもしれないが、基本的なカードゲームも弱いので、書きぶりから想像することはできなかった。

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

以前少しカードゲームをやっていたのでジャンル自体にも興味はあったが、それよりももっと普遍的な思考方法について書かれていてためになった。
個人的に今スト6にハマっているが、格ゲーにも応用できる考え方はいっぱいあった。
それにしても再現性の低いTCGという世界で高い勝率を維持するのは大変そうだし、表面上ではなくコアな部分の鍛錬が必要性を痛感した。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

ゲームの勝ち方って、実は単純じゃないんだなと感じさせられた一冊です。
日々の仕事や家計のやりくりに似ている部分が多くて、戦略の立て方や失敗の受け止め方が身につきました。確率や心理の視点からカードゲームを分析しているので、ただ感覚で動くのではなく、考える力が磨かれます。これなら日常の判断力や問題解決にも活かせそうです。
子育てや将来の不安で悩む自分には、勝つための小手先の技ではなく、長期的に強くなる方法を教えてくれるこの内容がすごく響きました。何事も基礎からじっくり理解する大切さを再認識できました。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

マジック:ザ・ギャザリング(トレーディングカードゲーム)のトッププロが、プレイ時やデッキ構築時の思考法を解説する本。
このような、カードゲームそのものの思考に的を絞った本は珍しいですね。

自分はカードゲームは大好きなのですが、いわゆる「猿ハンを投げつけ合う(めちゃくちゃ適当に遊ぶ)」程度のプレイヤーです。
競技プレイとは全く縁がありません。
なので大変興味深く読ませてもらったのですが……。

結論としては率直に言って、
・概ね当たり前のことしか言っていない
・全体的にふわっとしていて「実際この思考法をどう活用するの?」がよく分からない
と思いました。

もちろん当たり前だからといって、それが実践できるかどうかは別です。
また「〜考え方」という書籍名なので、概論だけでも間違ってはいないと思います。

ただ自分が期待した、
「さすがプロ!こんなに別次元のことを考えてるんだ!こんな事自分には思いもよらなかった!すっげ〜!!!」
という驚きはありませんでした。

得てしてこういうものだとは思いますが、少々残念な内容だったと思います。
(単純に自分が理解出来てないだけかもしれませんが…)

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2025年10月14日

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