【感想・ネタバレ】マヨネーズ解体新書のレビュー

あらすじ

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マヨネーズが日本の食卓に溶け込むまでの道のりを、時代背景や食文化の変遷、メーカーの創意工夫など、様々な角度からひもとく。

日本でマヨネーズの製造・販売が始まったのは1925(大正14)年。それから100年が経った今、ツナマヨおにぎりの人気が物語るように、マヨネーズは日本の食卓に欠かせない調味料となっている。西洋生まれのマヨネーズは、どうやって日本の食文化に溶け込み、どうしてこれほどまで日本人に愛されるようになったのか?その道のりを、近代日本の社会と食文化の変遷、食品メーカーの創意工夫、広告戦略など、様々な角度からひもとく。


監修:キユーピー株式会社


著・文・その他:日本のマヨネーズ誕生100周年記念委員会

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Posted by ブクログ

 生野菜を盛り付けたサラダは、『料理』でしょうか。「はい、料理です」と、言わしめたのはマヨネーズの存在があっから・・・のようです。
 明治時代にマヨネーズが日本に伝わり、その後、関東大震災からの復興が、日本人の食生活に拍車をかけて、変化を与えました。生野菜を食べる習慣がなかった日本人に、マヨネーズが、西洋料理の『サラダ』のおいしさを教えてくれたのです。
 フランス料理では、『サラダは乙女の指でかき混ぜよ』というのだそうです。生野菜にたっぷりのドレッシング(マヨネーズはドレッシングの一種)をかけ、それをしっかり野菜に馴染むまでかき混ぜて、食べるのだそうです。特に、マヨネーズが全体に馴染んだポテトサラダは、おいしいですよね。あのおいしいさを思うと『乙女の指で』とは、なんともステキな表現ではありませんか。
 ハイカラな西洋料理は、洋食として庶民にもじわじわと広がりました。その名脇役のマヨネーズも、メーカーによって、卵黄だけを使って濃厚な味に仕上げたもの、全卵を使って酸味を抑え淡白に仕上げたものと、バリエーションが増えてきました。マヨネーズの原型は、オリーブオイルにレモン、ワインビネガーと卵黄を混ぜたもので、その島の人たちは昔から食べてきたソースで名前はなかったとの説があるそうです。
 マヨネーズの規格としては、原材料が限られており、それ以外のものを混ぜたものは、『マヨネーズ』とは言わないそうです。独占してきたメーカーも、他社の製品によって、売り上げは減ったものの、日本人の食生活とマヨネーズとの関わりが広がり、業界全体の売り上げが伸びてきたなど、マヨネーズ業界の歴史、今昔の一端を知ることができる一冊です。
 ポテサラ、タルタルソースをかけたエビフライなど、昭和チックな挿絵が、ほんと、おいしいそうで食欲がそそられます。野菜をレンチンして、好きなメーカーのマヨネーズ(ドレッシング)をかけて、温野菜サラダの出来上がり。
 わたしも名シェフじゃない!とニンマリしました。

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2025年11月15日

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