【感想・ネタバレ】夜果つるところのレビュー

あらすじ

執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、文庫化。「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実・・・・・・! 遊郭「墜月荘」で暮らす「私」には、3人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで・・・・・・。謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『鈍色幻視行』の作中作品
カバーも架空の作家飯合梓の物もついてる気合いの入れよう
幻想的な小説で世界観にどっぷりつかれた。
3人の母と過ごす主人公とその舞台である堕月荘
幻想的な雰囲気がたっぷりただよっていて面白かった。

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2026年09月22日

Posted by ブクログ

恩田さんの文庫の新刊かな、と読み始める。カバーが両面印刷で、途中から返してみると、昭和初期に遊郭で育てられた女の子の怒濤の経験を語る別の作品で、ページを捲る手が止まらない。『鈍色幻視行』へと続く。

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2026年09月27日

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ネタバレ

再読。『鈍色幻視行』の作中作。『鈍色幻視行』とは独立した小説として十分味わい深い。「妖艶で耽美な幻想小説」という口上にふさわしく、この世界に迷い込んだような映像体験を感じられて、映像化へ誘う『鈍色・・・』への引きもたっぷり。文庫あとがきに創作の経緯やデザイン等の裏話があり嬉しい。カバーは表裏が恩田陸と飯合梓で単行本踏襲してます。

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2026年09月17日

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『鈍色幻視行』に登場した小説『夜果つるところ』。作中に登場した本を、まるまる1冊新しい物語として書いてしまう大胆さに脱帽。ブックカバーの仕掛けも素敵。

この作品はすらすらと読みやすく、読後感もすっきり。耽美で残酷、ホラー要素も入った世界観、好きだなぁ。『鈍色幻視行』の中では映像化しようとすると事故が起きる曰く付きの作品として登場するけど、確かに映像化したら美しいんだろうな・・・。観てみたいと思いました。

『鈍色幻視行』→『夜果つるところ』→『鈍色幻視行』とループしたくなります。

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2026年08月28日

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恩田陸「鈍色幻視行」の作中に出てくる架空の物語を書籍化した、いわゆる作中作
ゴシックで耽美な世界観は恩田陸さんの十八番
ホラー、ミステリーもあり、これを鈍色幻視行の完成までの間で仕上げたとは思えないクオリティ
後半の怒涛の展開で一気読み必至 
これは良い作品でした。
個人的には、表紙がリバーシブルなのが嬉しかった

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2026年08月13日

Posted by ブクログ



遊郭「墜月荘」に暮らす「私」には、名前も、生年月日も、そして自分が男なのか女なのかさえ分からない。

三人の「母」に囲まれながら、「交流部」や「料理部」など、館の中で繰り広げられる異様でおぞましい出来事を目にし、経験していく「私」。その無垢ともいえる視線を通して描かれる人間の欲望や狂気、そして少しずつ揺れ動いていく感情が、何とも不気味で、それでいて美しい。

読み進めるほどに、「私はいったい何者なのか」という疑問が膨らんでいく。そして最後に明かされる、その正体――。ここで物語の景色が一変する。思わず「そういうことだったのか」と唸らされる衝撃の結末だった。

本作が『鈍色幻視行』の中に登場する「作中作」であり、断片のまま終わらせるには惜しいと感じた恩田陸さんが、一つの作品として完成させたものだというのも興味深い。実際、『鈍色幻視行』では、この『夜果つるところ』という小説そのものをめぐって、さまざまな人物が語り、解釈し、謎を深めていく。

『鈍色幻視行』を読んでから『夜果つるところ』へ進むのか、それとも私のように『夜果つるところ』を先に読むのか。どちらからでも楽しめる仕掛けになっているようだ。

期せずして後者となった今回は、まず「物語の中の物語」を旅したことになる。

さて、これから『鈍色幻視行』へ。

『夜果つるところ』で感じた違和感や謎が、今度はどのような形で浮かび上がってくるのだろうか。

恩田陸さんが仕掛けた、もう一つの「旅」の続きを、しばらく存分に楽しみたい。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

「戦争というのは、歴史の本の中の出来事であり、過去の出来事だと思っていた。本の中に書かれていることはもう終わってしまったことなので、これから先も戦争というものが起きる、ということが信じられなかったのだ。」p192

過去読んだことのある恩田さんとは趣向が異なり、少し面食らった。でも、読んでいるうちに青白い晦のような空気に包まれこの独特な重力を好ましく思った。


棕櫚 シュロ

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『鈍色幻視行』の作中作として登場した『夜果つるところ』が、実際に一冊の作品として書籍化されたもの。
遊郭「墜月荘」で暮らす人々の日常や、そこを訪れるさまざまな人々との触れ合い、そして徐々に浮かび上がってくる惨劇を描いた作品です。
読んでいて強く感じたのは、非常に幻想的で、どこか夢の中を漂っているような作品だということでした。
登場人物たちは主人公を含めて本当の名前を明確に語られることがなく、人物そのものよりも、その人物が何を感じ、何を考えているのかという「内面」に重きが置かれています。そのため、物語の出来事を追いながら謎を解いていくというよりも、登場人物たちの感情や記憶、そして「墜月荘」という場所そのものが持つ空気を味わう作品なのだと思います。
ただ、個人的にはこの部分が少し難しく感じました。
私はどちらかというと、事件が起こり、そこから手掛かりを拾いながら真相へ迫っていくような本格ミステリーが好みなので、人物や出来事がかなり概念的・幻想的に描かれている本作は、正直なところ少し読みづらかったです。
また、『鈍色幻視行』を先に読んでいるため、本作で描かれる出来事の一部については、すでにある程度知っている状態で読んでしまったことも大きかったと思います。そのため、「この先どうなるのだろう」という驚きや、真相が明かされたときの衝撃はどうしても薄くなってしまいました。
一方で、『鈍色幻視行』を読んだときには断片的にしか知ることのできなかった「作中作」が、こうして一つの小説として実際に読めるという仕掛け自体は、とても面白いと思いました。ただ、やはり私自身は「物語の謎を解く」ことを期待して読むタイプなので、本作の魅力である幻想性や曖昧さを十分に楽しみきれなかった、というのが正直なところです。
作品としての雰囲気や独特の世界観は非常に印象に残りましたが、個人的な好みとしては『鈍色幻視行』のほうが楽しめました。
『鈍色幻視行』を読んだうえで、その作中作そのものを味わいたい人には面白い一冊だと思います。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

恩田陸さんの世界観凄すぎです。
これから先何が起こるのか気になりページを捲る手が止まらなかったです。

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2026年09月21日

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