あらすじ
成功の象徴として都心のタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居するがマンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで、管理組合規約にない奇妙なルールの遵守を言い渡される。リフォーム禁止、来客禁止、勝手な売買禁止などに加えて、聞いたことのない神を祀った祠の管理まで。とんでもない物件を買ってしまったと後悔する彼女だが、しだいにマンションでは夜中に下駄の音が廊下に響き渡り、さらには〈何か〉につけられている気配が――。「今、自分は本物の〈因習〉が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。都心のタワーマンションの中で」
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Posted by ブクログ
面白かった〜!!
綿原芹さん、2作目。うたかたの娘も面白かったが、今作も面白かった。まだ若い作家さん。今後が楽しみだ!
奇妙なルールが多いと知らず越してきてしまったタワマン。憧れのタワマン生活は怖いことだらけだった。生きている人間の怖さ、怪奇現象、両方の怖さがある。
霊能者の桐村の存在が一読者にも心強かった笑
それにしても3階、4階でもタワマンに憧れるものかなぁ?それなら4階だてのマンションでも十分じゃないのかな?見下されたり見下したり、そういう世界で生活したくないなぁ。
Posted by ブクログ
1話目の後半あたりから、あ、こっちの方向性なのかって思い始めて、気になってどんどん読み進めた。
神様を信じるかは人それぞれだけど、結局いろんなものを歪めていくのは人なんだろうなって思った。
Posted by ブクログ
因習って言葉が田舎に限定して使われることがおおい田舎ですが、そんな中で「人が集まれば、都会田舎関わらず因習は生まれるんでは?」って読んでて思うホラーが好きです。
Posted by ブクログ
タワーマンションの闇を、怪異とヒトコワの両方から攻めてくる一冊。
都会のタワマンなのに、因習村と何も変わらない閉鎖的な小さな世界。
古くからこの敷地に祀られていた「ぬひんさま」信仰が、マンション内でもしっかり息づいている。
それを知らずに、上昇志向の高いバリキャリの主人公がこのマンションを買ったことで、怪異とタワマンヒエラルキーを目の当たりにする。
因習村もタワマンも、閉鎖されて独自の文化が確立されたら結局同じ。場所ではなく、人間の思考が閉鎖的になり、エゴや猜疑心から他力本願に何かにすがることで、因習というものは出来上がっていく。人間の本質が変わらなければ、どんな場所でも因習は生まれるのだな、と感じた。都内の高級タワマンヒエラルキーへの風刺も効いたホラーだった。
ストーリーは前作よりも読みやすく、わかりやすい。そのままホラーゲームにもできそうな感じがある。
「ぬひんさま」という名前のインパクトだけでも素晴らしい。個人的にも2日で読み切るくらい、楽しく読ませていただきました!
Posted by ブクログ
2025年『うたかたの娘』で第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞した綿原芹さんの2作目はタワマンホラー。
主人公は都心のタワマンに住むことを熱望していた清那。
格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入したものの、入居直後から違和感が募る。
全戸のバルコニーに挿された黒い風車、意味不明なルール、高層階からの露骨なマウンティング、そして敷地に祀られた神〈ぬひんさま〉の存在。
終始じっとりとした空気感。
説明のつかない怪異も恐ろしいが、人間の業の深さこそ最大の恐怖。
こんなタワマンは無理。
Posted by ブクログ
ホラー小説を読んだ事が無いので、新刊コーナーにあったこの本を読んでみました
最初は怖っと思いながら楽しんで読めましたが、読み終わった感想はストーリーもホラーの原因の謎解き要素もパッとしない。
ホラー小説は文章が上手くなくても成立するんだというのが素直な感想です
次もこのジャンルの本を読みたいとは思いませんでした。