【感想・ネタバレ】下町曳舟 お直し処ぼたんのレビュー

あらすじ

墨田区曳舟の一角にある、扉を閉ざした小さな洋服のお直し工房。亡き父から店を継いだ、少々気難しく滅多に依頼を受けない職人気質な店主・牡丹のもとにはワケありな洋服のお直しの依頼がやってくる。
亡くなった兄の一張羅のスーツ、認知症の祖母が初デートで着たスカート、入院した父が手編みしたセーター。愛する人の思い出が詰まった服を直したいと願う依頼人たちの想いを、牡丹は様々な方法で叶えていき――。涙なしでは読めない、感動の物語。

【主な登場人物】
・織本牡丹(おりもと ぼたん)
縫製職人。やや気難しく人付き合いと片づけが苦手。甘党。
・平野浅海(ひらの あさみ)
平凡な大学三年生。牡丹が借りる物件の大家の息子。趣味は菓子作り。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

牡丹さん、何だかんだでチョロい。
甘いものに釣られるのは勿論のこと、個人のお客さんには対応しないと言いつつ、一度話を聞いてしまえば結局断らない辺りがもうチョロい。
結局、人の良かった父親似なのだろう。

服のお直しを依頼する人たちが抱えた事情が、もう亡くなった人の思い出の服だったり、認知症や後遺症を抱える方のものだったり、とにかく事情が重いものが多く、そりゃ裁縫以外ダメな牡丹さんでも引き受けざるをえないだろう案件ばかり。
初手から亡きお兄さんのスーツのお直し話だったし。
依頼人自体が、浅海くんも含めて、何かしら負い目を感じている人ばかりだたのも、より重くしていたのかもしれない。
彼のスイーツがあって、バランスが取れている形。

ゆえに、亡き父親を未だに毛嫌いしている牡丹さんの事情も重いのだろうと思っていたら案の定。
どこかで回収するんだろうなと思っていたこの話は、勿論最終章にて。
そこから牡丹さんの最終的な決断に至る話は、裁縫は凄腕だった彼女の別の部分での成長が見えて、とてもよかったと感じた。
父親と全く同じとはいかなくても、今よりうまく人と付き合えっていけることを祈りたいです。

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2026年08月07日

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